私がジュニアゴルファーや、プロの研修生、プロテストに受かった駆け出しのプロゴルファーを指導するときに、その子に合っていればゴルフクラブは替えさせません。モノを大切に使うことも教えたいからです。長く大切に使うことを知ることで、心も磨けます。
プロゴルファーの世界は、まずは腕。上手くなればなんでも打てます。
小学生低学年、小学生高学年、中学生、高校生と成長に合わせて4回ゴルフクラブを変えることになりますが、必要以上に変えることはスイング作りの妨げになってしまいます。
慣れたクラブで、基礎練習をし続けるとパープレーでプレーできるようになります。
逆に、スイングが出来ていなくて、その癖に合わせてクラブを買い替えすぎてしまっている人は、、スイングが治らない、、、
スイングの癖に合わせすぎると、クラブに甘えてスイングが改善されない。練習が嫌いな人はそれでもいいですが、もし本当にクラブで解決しようとするなら莫大な費用がかかります、、
だからこそ、できるだけ、打ちやすくて、世間一般で癖のないと謳われている中古の安いモデルで、きちんと打てるようになること。そして、たくさん練習してラウンドしてスコアが伸び悩んだら、憧れていたゴルフクラブに替える。これが理想。
やはり、腕があれば何でも打てる。
打てるけど、極めるためのあとの数パーセントの要素をクラブでなんとかする。
もちろん、新しいゴルフクラブを買うとやる気が出るから、やる気を出すために買うことは悪いことではありません。
でも、そのお金で、レッスンを受けて、スイングを整える方に投資することのほうが、いいのではないか?そう思いませんか?
私はスイングができていないのに、最新クラブの性能なんて分からないと思っていたので、プロになる前は、ゴルフクラブには興味は全くなく、いいスイングをしたいことしか頭にありませんでした。
ある程度打ちやすければ、後は腕前。
基本が身についていなくて、癖が強い。
それならば、ゴルフクラブを買うのを数年我慢して、そのお金でどれだけのレッスンが受けられるのか、どれだけコースをプレーできるのか?それを考える。
先のことを考えて、本当に上手くなりたいのなら、、
スイングの基礎が身についてきて、どんなクラブでもある程度打てるようになって、自分の目標のいいスコアが出たら、ご褒美に自分にクラブを買う。
巷のクラブ評論家、プロゴルファー達もスポンサーのしがらみや収入収益が関係ないのでしたら、慣れたゴルフクラブを替えることはなかなかしません。なぜなら、その慣れたクラブを探すために多大な労力と時間を費やしているからです。
販売促進や、皆から注目してもらうために、無理に買い替えていく。買い替えると自分に収益があるからです。
買い替えても収益がないのに、慣れたものを替えることはしません。
いつも新製品が出るたびに買ってしまって、調子が悪くなると買い替えるゴルファーがいるとして、そのお金の使い方をよく考えてみると、、どうでしょうか?
上手くなるための費用対効果は、自分が上手くなるための自分への投資の仕方は?上手なのか?
自分が会社だとして、会社への投資のした方として例えたら?
まずは、安くて癖のない中古のクラブで練習する。できるだけラウンドをしてその反省を練習場でする。上手くならなければ、レッスンを受けて、客観的な意見をもらう。そして、ゴルフクラブを買うのを我慢して、どこかのゴルフ場会員権を買う。
会員権を買うと、ラウンド代が安くなるから、行ける回数が増える。
そして、そのぶん反省をしながら練習する。
ある程度上手くなってスコアが変わらなくなったら、、慣れているゴルフクラブを恐る恐る替えてみる。
そんなふうにゴルフを楽しんでいる人がいたとして、そのことを会社に置き換えてみたとするならば、その会社の企業価値は高いとは思いませんか?
上手に成長することに投資できている。そんな会社があったら、その会社の株を買いたいですよね。
それなら、自分がそんな会社になれるように、ゴルフをすればいいのです。
たくさんゴルフクラブを買ったお金があれば、どこかのゴルフ場の会員権を買えた。買っていたら、もっとラウンドがいけていた。たくさんラウンドしてから、ゴルフクラブにこだわるようになった。
そんなふうにゴルフを楽しんでいる人はカッコいい。
そう思いませんか?
もちろん、楽しみ方は自由です。
でも、本当に上手くなりたいのに、ゴルフクラブに投資ばかりしている人って、どう思います?
今回のゴルフメーカーテーマを書くことによって、これだけのメーカーがあって、アマチュアの人が全て試すことは不可能だと気がついて欲しかった。それが本当の私の気持ちでした。
私が趣味として色々なゴルフクラブ打つことを楽しんでいるのは、競技ゴルフをやり切って、たくさんアンダーパーでプレーしてきて、ゴルフが飽きてしまわないように、ゴルフにずっと、ときめいていたいからです。
マンネリになりたくない、、、
いいスコアでまわれていない、上手くならない。
それに対して、上達のために投資するのはゴルフクラブなのでしょうか?
パープレーでプレーしたこがある、アマチュアゴルファーを私はたくさん知っていますが、以外とゴルフクラブに無頓着です。たくさん練習して、せっかく慣れたのに何でクラブを替えるの?打ちやすければ、あとは腕を磨くだけじゃないの?
って思っている人ばかりです。
そんな人は達は、めちゃくちゃラウンドに行って、試合の費用にも投資します。でも、ゴルフクラブは慣れた傷だらけのものを使っていることが多い。
ゴルフクラブは傷だらけでも、グリップはいつも新品に付け替える。ゴルフボール、ゴルフシューズにもこだわる。
そんな人達のレッスンをしていて、新品のゴルフクラブを進めることはまずありません。
あれどう?評判良いけど、替えたら自分にブラスになる?とは私に聞いてきますが、私は慣れたものを替えるなら、シャフトや個体差も含めて、選び出すのにすごい手間がかかるので、本気で替えたくなければ保留ですね。
とその人達にアドバイスしてしまいます。
その横で私がいつも、クラブをとっかえひっかえ持ってきて、打っているのを見て、コーチはゴルフクラブ好きですね。でも仕事ですから仕方ないし、アマチュアはまずは腕を磨くことですよね。
と、思っているのかもしれません。
そういう方達は順風満帆で、仕事が上手く行っている人達ばかりです。
仕事への投資と同じように、自分がゴルフに上手くなるための投資の仕方も上手い。
、、、これで、今回のテーマを終わりにしたいと思います。
新製品が出たって、今までのモデルのほうがあっているかもしれない。クラブを買ったからといって、シャフトやロフト違いのヘッドをコースに持って行って、そこから決めなくてはいけない。
正直、スイングが安定していてヘッドスピードが速い人が打つと、最近のドライバーはどれも、数ヤードしか飛距離は変わらない。
ルール上、フェースの反発力や、ボールの打ち出しのスピードは制限されているのですから、、、
見出しの写真は、私が普通に打ったときの飛距離です。大体、シャフトが合っていれば、どのドライバーでも数ヤードしか違いがでません。ドラコン打ちをすれば別ですが、、
本当は、飛距離や方向性のバランスが大切で、自分にとって気持ちよくて安定してるものを探し出すことが、究極のゴルフクラブ選びです。
トーナメントプレーヤーがクラブを替える時に、飛距離のデータが良くても、自分のプレースタイル、球筋の好みと合わなければ替えないことのほうが多く、慣れたゴルフクラブは自分にとってプライスレスだということを、理解して、そこから試打をしていくことを知らなくてはいけません。
無理にかえるなら、ゴルフクラブのグリップを新しくしたり、ゴルフシューズを新調したり、ゴルフウェアのセットアップを2つ.3つ買ったほうが、私はいいと思います。
私がゴルフクラブを色々試すのは、私がプロゴルファーであり、ゴルフクラブオタクだからです。お仕事の一貫。
でも、もっと自分に合った、感動するほど気持ちの良いゴルフクラブが、過去のモデルも含めてあるのではないか?と夢を見ているのです。
別に新製品でなくても、今まで発売されたモデルで打ったこのない組み合わせなんてたくさんあるのですから、試さなくてはいけないクラブなんてまだまだ山のようにあります。
でも、それは私がきちんと基礎練習をしてきて、スコアメークができるようになっているから楽しめること。
飛ばないのなら、筋トレや練習をしてヘッドスピードを上げること。
曲がるなら、きちんとスイングの癖を治すこと。
たくさん練習して、ある程度なんでも打てるようになったら、きちんと試打して悩みながら購入すること。
お金に余裕があるから?練習が嫌いだから?
それだからとりあえずゴルフクラブを買う?
そんなのゴルフクラブを替えて良くなると思いますか?
ゴルフクラブ選びにはロマンがある。でも、その前にやることやってから、ということです。
ゴルフの本質は、パーをとること。まずは、ゴルフ場のラウンドをたくさんして、反省しながら練習すること。
まずは腕前をあげること。
そのことを忘れないように皆さんなりのゴルフを楽しんでください。
→→おわり←←
2023年04月05日 05:28