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ゴルフスイングのジレンマシリーズ:「ボールを見続けて練習する」ことのジレンマ part2

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「ボールを見続ける」ということを意識するということは、練習のなかで気をつけなければなりません。
  私がレッスンの際に「ボールを見続けてください」と言うときは、初心者の人がスイング中の軸を理解するときと、上級者になっていく過程のなかで、より軸を綺麗にしていくときに表現します。
  ただ、一年間「ボールを見続ける」ことを意識して練習しても初心者の人がスイングが完成することはありません。なぜなら、スイングを作っていく上で、必要な体の回転量を身につけることができないからです。

 

 

    「ボールを見続ける」ことは軸を作るためには大切なドリルですが、最終的には体の回転につられて、骨盤の回転と、脚が自然とつられて動かないといけません。よほどの筋力がないと、骨盤と脚を微動だにせずにヘッドスピードを上げることはできません。なので、ずっと「ボールを見続ける」ことを大切にして練習をしても、ある時期からは軸のイメージを壊さずに、骨盤の回転と脚を使うような練習を取り入れないと、窮屈なスイングから脱却できなくなってしまいます。
  
  また、ミスをする度に「ボールを見ていない」と決めつけてしまい、ヘッドスピードが上がれば小さなミスならボールが飛んでいくのに、縮こまったままのスイングで回転を速くことが怖くなって飛距離を伸ばすことができないまま時間が流れていくのです。

 

 

    なので、レッスンでは「ボールを見続ける」ことで回転量が少ない人にたいして、スイング軸のイメージがちゃんとあれば見ていなくてもクラブのヘッドが軸に対して正確に円運動をしているということを徐々にバランスよく説明していくことが大切なのです。

 

   
  スイングをバランスよく作っていく上で「ボールを見続ける」ことを大切にしすぎてしまうと本当に必要な体の回転量が身に付かないことが理解できましたか?
  上級者になるにつれて、骨盤と脚の動きを意識できるようにならないと一人前のゴルファーにはなれません。自分だけでなく、人に対しても「ボールを見ていない」「ヘッドアップした」とすぐに言ってしまう人は気をつけくださいね。せっかく調子が良くなっていて、たまたまのミスなら気にしないで見守って上げることのほうが大切です。
  特に飛距離で悩んでいる人は、軸を大切にしながら、体の回転のスピードをいかに上げるのかを計画的に練習しないと、速く振ることが怖くなってしまい、飛ばしたいけど軸がぶれたくないから速く回さないというジレンマに落ちいってしまいます。

 

      このように、ゴルフには様々なスイングを表現するときの言葉のジレンマがあります。これからも1つ1つブログで説明していこうと思っていますが、ゴルフスイングをバランスよく作っていくということは本当に奥が深いことなのですね。

  コースで気持ちよくスイングできるように練習していくためには、間違えて練習しても上達はしないということに注意してください。

 

2018年12月03日 23:08

ゴルフスイングのジレンマシリーズ:「ボールを見続けて練習する」ことのジレンマ

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ここ最近、プロゴルファー向けのテーマだったので意味がわからない!?難しい!?と思っていた人が多かったと思います。普段のレッスンでは、アマチュアのかた達には実感できて分かりやすいレッスンを心がけているのですが、ゴルフスイングには難しいことがあるけども、それは置いといて、体力や目標に応じて人それぞれとり組み方が違うということを私が使い分けてレッスンをしていることを理解していただけたらと思います。

今回はゴルフスイングのジレンマをテーマにしていこうと思います。「ジレンマ」とは、「相反することが、板挟みとなって答えがでない」状態のことを言うのですが、、皆さんもスイングで悩んだ時に、あの人はこういうけど、練習していると違う方が打ちやすいと感じたことはありませんか?ゴルフスイングには、至るところに理論のジレンマがあるのですが、時々、ブログではそのジレンマを解決していくシリーズを載せていきたいと思います。今回は「スイング中ボールを見続ける」ことのジレンマです。

「スイング中ボールを見続ける」ということを、アドバイスで言ってはいけない場合があります。直ぐに、ミスをしたときに、ボールを見ていなかったと言ってしまう人はひょっとしたら、このジレンマにさいなまれているかもしれません。レッスンでは、「スイング中ボールを見続ける」ことを状況によって、しっかりと使い分けないと上達を止めてしまうことになります。ーーつづくーー

2018年11月23日 10:08

プロゴルファーのコーチング依頼受付🏌️

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現在、私もプロゴルファーに対してのコーチングはしていますので、プロゴルファーの方もコーチング依頼したい場合、吉田ゴルフスクールのお問い合わせフォームからご連絡ください。プロのコーチングはとてもデリケートなので、カウンセリングも含めて実施いたします。また、コーチングして欲しいけど賞金が稼げていないプロゴルファーのかたも一度相談に来てください。結果が出るまでは、ある程度サポートするシステムもありますので安心していただけたらと思います。結果に繋げるということは簡単ではありませんし、普段の過ごし方、やっている練習が結果になります。やはり、コーチングは時には必要です。トーナメントまで導いた実績もあるのでご予約お待ちしております。プロゴルファーのコーチングの詳細は直接お話させていただきます

2018年11月16日 21:02

【プロゴルファー、上級者編】プロゴルファーでも悩むスイング中の下半身の使い方?!part8

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 インパクトゾーンのなかで、膝をピンと伸ばして地面を蹴るようなイメージでヘッドスピードを爆発的に加速させる技術に対して説明していきます。まず、この技術をしていい人の条件を上げてみます。
①下半身の筋力がしっかりとある人

②選手生命が短くなっても結果を出したい強気な人

③スイングに対して細かいことを気にしない性格で、少し球筋が曲がっても気持ちよく振れたらいいと思える人

④昔から膝が伸び上がっていて、直そうとおもっていた人

⑤もともとこのテーマはプロゴルファーに対しての話なのですが、アマチュアのかたでも試したいのでしたら、、ある程度適当に振ってもボールが打てて、どれだけ悩んでいてもパーか、ボギーで必ず回れるレベルの人。

⑥ドラコン競技を本格的にしたい人。

 どうでしょうか?様々なコーチが取り入れることを気を付けなければならないと言っている理由が、この条件をみると分かるかと思います。ちなみに、私もコーチとして自分で地面を蹴る打ち方を理解するために試してみた時期があります。試した結果、、飛んでもない飛距離が出て、えっ!まだ現役選手としていけるのか?と思えるほどのヘッドスピードがでるようになりました。が、試して2週間目にして、首と腰が悲鳴をあげ始めて、どれ程の負担が懸かるのかを体験したのでした。1年間のなかで地面を蹴る反動で打つ「ジャンプアップ打法」は命を削るスイングなので、プロゴルファーとして、アスリートとして短期で結果を出すためにはとても有効なのですが、コーチとしてはレッスンすることをためらってしまう技術なのです。

 なぜ「ジャンプアップ打法」は爆発的なエネルギーを出せるのかというと、テニスのサーブや砲丸投げのテクニックをイメージすると分かりやすいかと思います。下から上へ伸び上がる動きはやはり全身を使って行うので巨大なエネルギーを生み出すのです。ですが、テニスのサーブでサービスエースを狙えるほどのエネルギーを作っても、コントロールが落ちるのも同じことであるといえます。また、全力でサービスの練習をたくさんすると、膝、腰、肩、肘、手首、首が痛くなるのと同じで、怪我のリスクも増えます。テニスの選手はゴルフの選手よりも平均の選手生命が短いということが、「ジャンプアップ打法」をすることでプロゴルファーとしても当てはまってしまって、35歳あたりまでが選手として限界となるのです。実は、昔、世界ランキングが上位であった、チャールズ ハウエル3世、カミロ ビジェガスという選手達は、このジャンプアップ打法をとりいれていたのですが、次第に結果が出なくなった現在では脚力の低下とともに、スイングの変更を迫られているのです。私も昔、この2人の迫力あるスイングに憧れていたのを思い出します。タイガーウッズ選手もジャンプアップ打法で左膝と背骨を負傷して、手術とリハビリ、そして体の負担が少ないスイングを身に着けるのに、5年の歳月を費やしました。世界の一流コーチ達はこのような現実をありありと見てきているので、アンチ「ジャンプアップ打法」のコーチは多いのです。ということで、今、脂に乗っているジャスティン トーマス選手は、トップの実力を誇っていますが、スランプもくるでしょうし、選手生命は短いと予想できます。ですが、タイガーウッズ選手や、トーマス選手ほど賞金を稼げるのなら「ジャンプアップ打法」は諸刃の剣であるとともに、意味はあるといえます。

 テークバックで左肩、左広背筋、右股関節を捻りあげ、がに股にすることでさらに作り上げた張りを引き伸ばし、インパクトゾーンで膝をピンと伸ばして蹴りあげることで3段ロケットのような信じられないほどのエネルギーをつくるのが「ジャンプアップ打法」です。それに対して、ある程度の余力を残しながらも「静かに下半身を使う」ということを主張するコーチが欧米では主流です。ある程度理解はできたでしょうか?結果がマンネリ化しているプロゴルファーは、下半身の使い方が曖昧になってしまっていることが多いので、よく自分を理解して練習に取り組んで欲しいと思います。

 現在、私もプロゴルファーに対してのコーチングはしていますので、プロゴルファーの方もコーチング依頼したい場合、吉田ゴルフスクールのお問い合わせフォームからご連絡ください。プロのコーチングはとてもデリケートなので、カウンセリングも含めて実施いたします。また、コーチングして欲しいけど賞金が稼げていないプロゴルファーのかたも一度相談に来てください。結果が出るまでは、ある程度サポートするシステムもありますので安心していただけたらと思います。結果に繋げるということは簡単ではありませんし、普段の過ごし方、やっている練習が結果になります。やはり、コーチングは時には必要です。トーナメントまで導いた実績もあるのでご予約お待ちしております。プロゴルファーのコーチングの詳細は直接お話させていただきます。

 

2018年11月16日 20:59

【プロゴルファー、上級者編】プロゴルファーでも悩むスイング中の下半身の使い方?!part7

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今までの説明で、下半身を上手に使う前にすべきことがあり、テークバックからダウンスイングまでの効率のよいエネルギーの作り方があっての下半身の技術だということが分かったと思います。インパクトまでにある程度のエネルギーがないのに、下半身はどう使う?と考えてみても良くなる実感はなかなか湧いてはこないのです。ここ最近「がに股」の考え方が多く取り入れられるようになったのは、切り返しのエネルギーを作り出すためであり、ある程度の飛距離が出ているプロゴルファーが、飛距離を伸ばそうとしてインパクトで何かしようとしても手遅れなのです。

海外のコーチ達は、インパクトゾーンの時に***腰の高さが変わらないなように、前傾姿勢と軸を保ちながらスイングする。***下半身を安定させる分、軸を安定性させる。***「がに股」ではなく、右足をダウスイングで捻り込んでいくように、すると下半身が暴れずに、スイングの上下動が抑えられて軸が安定性する。***できるだけ、インパクトでは重心を下げて、スウェーすることなく強い回転で飛ばす。 などと、様々な表現をコーチによって使いますが、その前にちゃんとしたエネルギー作っておかなければ、このようなコーチ達の表現だけでヘッドスピードが上がって、ボールの飛距離が伸びるわけはありません。スイング作りの順番としては気持ちよく振れる素振りや、自分なりに筋肉の張りをスイング中に生かせてるか?気持ちよく軸のなかで回転して、ブンっと振れているか?ヘッドスピードを計った時に、少なくとも素振りでは満足するスピードがでているのか?ということをこなしてからこその、下半身の技術なのです。プロゴルファーでも、下半身の使い方に悩んでいて気持ちよく振れないのであればスイング調整の取り組みは間違っていると自覚してください。

プロゴルファーで、スイング改造、スイング調整をしようとしていて下半身をどう使うかと悩むケースは、たくさんあると思いますが飛距離に満足していて安定させるという時と、飛距離を伸ばしたい時と考え方が全く違うということを理解していないと、満足する結果にはたどり着きません。もちろん自分のスタイルは見失ってはいけませんが、スイング改造の何かに取り組んでいて1年間モヤモヤするというのはプロゴルファーとしてはコンセプトが無くなってしまって選手生命が途絶えてしまう恐れもでてきます。一流選手はのびのびと、気持ちよく一年間試合にで続けているので選手として晩年を迎えても引退しない人が多いということを、日本人プロゴルファー達は、危機感をもって取り組んで欲しいと、私は強く思っています。

次回、下半身の使い方でも特殊な、地面を蹴って膝を伸ばしながらヘッドスピードを加速させる技術に対して説明したいと思います。取り入れかたが難しく、コーチによっても賛否両論です。私は、基本的に上手に取り入れられるのであれば賛成なのですが条件付きでレッスンで説明しています。やってはいけない人、やっていい人といますので気をつけなければいけません。静かに下半身を使うということと、正反対なので今までの説明と矛盾しているように思えますが、条件があえばプラスになるプロゴルファーもいます。ーーつづくーー

2018年11月13日 10:08

【プロゴルファー、上級者編】プロゴルファーでも悩むスイング中の下半身の使い方?!part6

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世界の一流選手は、テークバックからダウンスイングで効率良くエネルギーを作り出すことができるので、スイング中の下半身を静かに使うということが今までの説明で理解できましたでしょうか?今回のテーマは本当に難しいテーマですが、日本のプロゴルファーは世界のレベルに追い付くには目を向けなくていけないことだと思います。

まずテークバックから速く動かすことによって、その反動で切り返しで左肩と,左広背筋と,右の股関節により張りを作り出すというテクニックは最近の海外の試合をみていると、明らかにテークバックからフィニッシュまでテンポが速くなっていることが確認できます。また、飛ばし専門のドラコン選手たちは、テークバックを速くすることで飛距離を伸ばすということは当たり前のテクニックになっているのですが、欧米の一流選手達もテークバックが速くなってるのは、ドラコン選手達と同じ目的であると言えます。ローリーマキロイ選手は自分のスイングで大切にしていることは?ということに対して「テークバックで左腕をピンと伸ばして左肩にしっかりと張りを作る」と公言していますが、ローリーマキロイ選手のようなメリハリのある力強いスイングが憧れの人が多いのではないでしょうか?テンポ良くスイングを作っていかないとマキロイ選手のようなスイングは完成しません。なぜなら、左腕をしっかりと伸ばしてスイングの切り返しを作るのは、ゆっくりでは無理だからです。筋肉モリモリの腕と、肩を、腕を伸ばしたまま美しいトップオブスイングを作るのには、テークバックに速さが必要なのです。ゆっくり丁寧にテークバックを上げたいと、言っているようではプロとして世界で戦うことはできません。

スイングの切り返しで、筋肉の強い張りをつくりだしたら下半身の使い方がとても大切になります。そして、欧米のコーチ達は、ここで自分のオリジナルな理論を展開することになります。

 「がに股」にするこということがここ最近ではトレンドのようにピックアップされていますが、スイングの切り返しで作った「張り」、いわゆる巨大なエネルギーをさらに増幅するために、「がに股」にするということを理解しなくては海外の一流選手のようなスイングを作ることはできません。ダウンスイングで、「がに股」にして膝をより深く曲げることで、切り返しでできた「張り」を、さらに、深く張りを作ることで信じられない程のエネルギーを増幅させるのです。

 余談なのですが、日本では腰をよりリードするということを言われてきましたが、腰をリードするのと、がに股にするということは全く違います。腰をリードしても上手に切り返しの張りを生かすことはできません。「がに股」の中にこそ軸がぶれず、効率よくエネルギーを作り出せるので、静かに下半身を使うことができます。ちなみに、「腰をリード」と日本では表現しますが欧米では「ヒップターン」と表現します。ヒップターンという表現の方が「がに股」にしたあとで言葉として自然だからです。「腰」というのはお尻の上のクビレのことであって本来なら「お尻」や「骨盤」をリードすると表現しなくてはいけないのを、日本では腰をリードすると言われきたことが、いかに曖昧なイメージであったことが分かると思います。
ーーつづくーー

2018年11月08日 16:52

【プロゴルファー、上級者編】プロゴルファーでも悩むスイング中の下半身の使い方?!part5

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10年前の日本選手のスイング連続写真の資料を見直してみると、やはり下半身を積極的に先に回してリードしすぎていることが確認できます。インパクトの際におへそが目標方向に流れていて、軸が傾き過ぎているからです。おへそが流れ過ぎていてはプロゴルファーとしてのヘッドスピードはでません。それに対してやはり、ドローもフェードも必要に応じて打ち分ける海外の一流プロは、昔からスウェーをしないで下半身を静かに上手に使っています。日本のプロはその技術に追い付いていないのです。メジャー大会である、マスターズが開催されるオーガスタコースに日本人選手が初めて出場すると、球筋を打ち分けることが求められるので大会が終わって帰国すると悩んでスイングをどうしていいのか分からなくなってしまうということが、今までに実際に起こっていたのです。マスターズはティーグラウンドに立つと、木がせりでていていたり、ドックレックしたホールがいつくか有り、ドローとフェードを打ち分けないとセカンドショットがグリーンまで距離が残りすぎて勝負にならないのです。スイング中の下半身を静かに使う技術があると、安全に300ヤード以上飛ばしながら、フェードとドローを打ち分けられるのです。

静かに下半身を使うということは、インパクトまでに十分にエネルギーを作り出して、インパクトまでに300ヤード飛ばすためのヘッドスピードが確保されていなくてはいけません。世界の一流選手は最初のアドレスからテークバック、ダウンスイングでのパワーの出し方が全然違うのです。

その一流選手達が行っているパワーの出し方を簡単に説明しますと、①テークバックを速くする②テークバックが速いことを利用して、左肩、左広背筋、右の股関節に上手に張りや捻れを作り出す③作り出した筋肉の張りや関節の捻れを増幅するために、さらにトップオブスイングの切り返しでがに股にして右足を捻り混んで地面を押すようにしたり、右の腹筋を前のめりになるように縮ませたりして強大な筋肉のバネを作り出す。④ダウンスイングの初期に弓矢を放つようにして巨大なエネルギーを作りきる。⑤ダウンスイング後半からインパクトフォロースルーでは加速を見守るように「静かに下半身を使う。」

このように考えると、スイング中に静かに下半身を使うという言葉が成立します。一流選手の連続写真をみるとトップオブスイングの左肩、左広背筋、右の股関節をみるとこれでもか!というぐらいに捻りあげられていて、なおかつ流れのなかで自然と力みを感じずにスイングするということが観てとれます。インパクトまで下半身をリードしているわけでなく、切り返してからフィニッシュが0.1秒~0.2秒しかないなかで、切り返しでのパワーを一瞬にして作り出す動きが、がに股、前のめりになる、胸と,お尻が,先に回るように見えるのですが、打っている本人は一瞬すぎて自分でもなにがおこっているのか分からないというのが、本当のことなのです。それぐらい巨大なエネルギーと目に見えないほどのヘッドスピードを作るということは、インパクトの時にどうしているかどうか考えていてはできないということを理解しなくてはいけません。ちなみに冒頭の写真の選手はスコッティ チャンプ選手で、平均飛距離が340ヤードを越えるのですが、躍動感溢れる切り返しを感じるのではないでしょうか?この形が全てなのです。

次回からのブログで、この技術的な要素を補足してみたいと思います。とても難しい技術ですが日本のプロゴルファーは、この技術を身に付けないと、けして海外の長くて難しいコースでは勝負することはできないのです。日本人と体格が変わらない選手でも余裕をもって飛距離をだしていることにたいして、悔しさを感じなくてはいけないのに、現状で満足しているようでは活躍する可能性はありません。

2018年11月05日 10:08

【プロゴルファー、上級者編】プロゴルファーでも悩むスイング中の下半身の使い方?!part4

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なぜ、海外の一流選手達はとても難しいコースで簡単にアンダーパーを出せるのか?それは、スイングそのものの考え方が違うからです。日本のトーナメントを観ていると優勝争いをしている数名の選手は調子がいいという理由で、日本のコースではバーディーをたくさんとることができますが、メジャートーナメントや、海外の距離が長くて難しいコースだとパーオンもできずにアプローチで凌いで、我慢できずにボギーをポツポツと重ねてしまいます。そして予選の2日間が終わると凌ぎきった選手が1人、2人だけギリギリ予選を通過するものの決勝の2日間でもショット力が足りないため、バーディーを取ることができないまま終わるのです。それに対して、海外の一流選手は強力な弓矢を放つように、ティーショット、セカンドショットをいとも簡単に狙っていくのです。アーチェリーの選手がマトを確実に打ち抜くようにです。どれだけ難しいコースでもピンを狙っていく海外の試合はとても刺激的です。

そしてテーマであるスイング中の静かな下半身の使い方が、弓矢の弓を放つときに、解き放たれる弓を邪魔しないようにするようにするということはどういうことをすればいいのでしょうか?それを考えることこそが、体格が日本人選手と違わない、海外の選手達が、難しいコースのなかで、ピンを攻めるということが求められるなかで、性質の違ったスイングを形成していくことを理解できるのです。

本題に入ります。スイング中に下半身を静かに使うということは、インパクトゾーンの前に巨大なエネルギーを作り出すことが必要ですね。「テークバック」から「切り返し」をして「ダウンスイング」に入る時に、筋肉を弓矢の弦のように、筋肉がバネになる要素を最大限に生かすことができれば、後は加速していくクラブヘッドを見守るように、下半身を静かに使うことができるのです。そう、一流のコーチ達はそのシステムのなかで独自の理論を、一流の選手たちにレクチャーしているのです。しかしながら、下半身をどんどん先に回して身体をねじりあげてインパクトの直前まで筋肉の張りを作るという欧米のコーチはほとんどいません。インパクトの時に体がきつくて余裕のないスイングでは精度を上げることができないからです。切り返しの瞬間でエネルギーを作りきって涼しい顔でインパクトゾーンを作るのと、インパクトギリギリまできつい体の使い方をして疲れるスイングをするのとでは4日間の試合のなかでは、精神の疲労度が全く違う訳です。

昔、タイガーウッズのコーチだったブッチ ハーモンは「バンプ」というお尻をダウンスイングで横にスライドするという理論を主張していましたが、今では静かに下半身を使うという考え方でリッキーファウラーにレッスンしています。やはり、考え方が変わっているということを如実に物語っている実例が、「バンプ」という考え方が今ではないということで理解することができます。そして、欧米のコーチたちがどのようにスイング中の下半身を選手たちにレクチャーしているのか?次回、説明していきたいと思います。ーーつづくーー

2018年10月29日 11:03

【プロゴルファー、上級者編】プロゴルファーでも悩むスイング中の下半身の使い方?!part3

なぜ一流選手のコーチ達は、スイング中静かに下半身を使うということを主張する人が多いのでしょうか?最近ではインパクト時に膝を伸ばし、地面を蹴る反動力の考え方もありますが、これはまた後で説明します。膝を伸ばす反動力はとても足の力が必要なのと、体の負担がとても大きいので、飛んでもなく飛ばせるとともにリスクが伴います。なので、一流のコーチ達は地面の反動力をレッスンするのは慎重にすべきだという人ばかりなのです。でも、地面の反動力はちゃんと説明するので、先に静かに下半身を使うほうが主流であることを説明します。

プロゴルファーは3日間、4日間と連続で戦わないといけないので、安心感のあるショットになるように練習していかないと何年も選手を続けることはできません。ショートアイアンを楽に打つように、ドライバーを毎ホール打てなくては、体と精神が疲れてしまい流れにのることができないのです。まるで、弓矢の名手が精神を統一して、強力な弓をギリギリと引いて、後はスッと弦を離すと弓矢が目に見えないスピードで目標に突き刺さる、というぐらいシンプルにならないと難しいコースで簡単にアンダーパーをとることはできないのです。

一流選手はが弓矢を解き放つようにテークバックからダウンスイングで、膨大なエネルギーを作り出して、インパクトゾーンでは弓矢が加速するようにのを邪魔しないように体を無駄に動かさないようにする、ということが下半身を静かにインパクトゾーンで使うということとリンクするのです。しかしながら、日本のゴルフの歴史ではインパクトの瞬間も積極的に腰をリードさせたり、右足を蹴るといったことを乱暴に取り入れたために飛ばすと曲がる、曲がるから軽く振ろうという構図ができてしまい海外で活躍する日本の選手が数えるほどしかいないという現象を作ってしまったのです。そこで体格が違う、筋力が違うという言い訳は通用しません。なぜなら、アメリカツアーの名鑑をみてみると日本人と身長体重が変わらない人はたくさんいるからです。スイングの技術、考え方そのものが違うということに日本のプロゴルファーは気づかなくてはいけません。つまり、スイング中に静かに下半身を使うということがよく理解できていない選手が日本には多いのです☝️ーーつづくーー
 

2018年10月26日 08:33

【プロゴルファー、上級者編】プロゴルファーでも悩むスイング中の下半身の使い方?!part2

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プロゴルファーにとってスイングの下半身の使い方は、スイング全体のコンセプトによってもちろん違います。また、欧米の選手達は、スイングコーチをつけることが多いのですが、そのコーチたちがどのように選手達にスイングを伝えているのかを調べてみると本当に様々な考え方があると分かります。もちろん、私もコーチですし、私の考えもあります。ですが、最近はゴルフクラブの進化とともに、もっとアグレッシブなスイングの考えかたが確立し始めているということにたいして、いい考え方は取り入れるという姿勢も必要だと思っています。

今回はあくまでもプロゴルファーのスイング中の下半身の使い方ということですので、そこはちゃんと区別してください。アマチュアの方はスイングのヘッドスピードに応じて、自信をつけさせるためのレッスンプログラムがありますし、それは別の機会に説明します。逆に、ゴルフの情報誌やインターネットでプロゴルファーがやっているからといって説明されている通りにやっても、筋力が足りないと、スイングがバラバラになってしまうことがあるので、真似してはいけないこともあるという視点で考えてみてもいいと思います。目安としてミート率を考えずにがむしゃらに振って、男性なら素振りでヘッドスピードが48m/s以上、女性なら40m/sなら参考になるのが今回のテーマです。プロゴルファー、プロを目指す人はとても大切なことが一流選手の下半身の使い方です。

欧米の選手と日本の選手との下半身の決定的な違いは、欧米の選手達は加速するヘッドを邪魔しないように下半身を静かに使うという表現が主流です。体が大きいからそのような表現を使われていたと日本人は考えられてきました。なので、上体と下半身の捻れができるようにお尻をひたすら先に先に回して捻れの差を作るということが日本のゴルフ史では当たり前のように言われてきました。しかし、そうではなかったのです。今から20年以上もまえにデビット レッドベターという有名なコーチが日本で紹介されて、ブームになった時期がありましたが、お尻をどんどんリードして上半身との捻れをつくれという風潮のあった日本では、レッドベターの上半身の回転をじゃましないように下半身を静かに使うというのは、海外の体格がなければ結局できないと思ってしまい、体格が小さいからといって受け入れられることがなかったと、私は考えています。ちなみに、体格が小さくても下半身を静かに使う、安定させるために使うということはできるのですが、そのことを説明していきたいと思います。ーーつづくーー

2018年10月18日 15:23

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