【プロゴルファー、上級者編】プロゴルファーでも悩むスイング中の下半身の使い方?!part6
世界の一流選手は、テークバックからダウンスイングで効率良くエネルギーを作り出すことができるので、スイング中の下半身を静かに使うということが今までの説明で理解できましたでしょうか?今回のテーマは本当に難しいテーマですが、日本のプロゴルファーは世界のレベルに追い付くには目を向けなくていけないことだと思います。
まずテークバックから速く動かすことによって、その反動で切り返しで左肩と,左広背筋と,右の股関節により張りを作り出すというテクニックは最近の海外の試合をみていると、明らかにテークバックからフィニッシュまでテンポが速くなっていることが確認できます。また、飛ばし専門のドラコン選手たちは、テークバックを速くすることで飛距離を伸ばすということは当たり前のテクニックになっているのですが、欧米の一流選手達もテークバックが速くなってるのは、ドラコン選手達と同じ目的であると言えます。ローリーマキロイ選手は自分のスイングで大切にしていることは?ということに対して「テークバックで左腕をピンと伸ばして左肩にしっかりと張りを作る」と公言していますが、ローリーマキロイ選手のようなメリハリのある力強いスイングが憧れの人が多いのではないでしょうか?テンポ良くスイングを作っていかないとマキロイ選手のようなスイングは完成しません。なぜなら、左腕をしっかりと伸ばしてスイングの切り返しを作るのは、ゆっくりでは無理だからです。筋肉モリモリの腕と、肩を、腕を伸ばしたまま美しいトップオブスイングを作るのには、テークバックに速さが必要なのです。ゆっくり丁寧にテークバックを上げたいと、言っているようではプロとして世界で戦うことはできません。
スイングの切り返しで、筋肉の強い張りをつくりだしたら下半身の使い方がとても大切になります。そして、欧米のコーチ達は、ここで自分のオリジナルな理論を展開することになります。
「がに股」にするこということがここ最近ではトレンドのようにピックアップされていますが、スイングの切り返しで作った「張り」、いわゆる巨大なエネルギーをさらに増幅するために、「がに股」にするということを理解しなくては海外の一流選手のようなスイングを作ることはできません。ダウンスイングで、「がに股」にして膝をより深く曲げることで、切り返しでできた「張り」を、さらに、深く張りを作ることで信じられない程のエネルギーを増幅させるのです。
余談なのですが、日本では腰をよりリードするということを言われてきましたが、腰をリードするのと、がに股にするということは全く違います。腰をリードしても上手に切り返しの張りを生かすことはできません。「がに股」の中にこそ軸がぶれず、効率よくエネルギーを作り出せるので、静かに下半身を使うことができます。ちなみに、「腰をリード」と日本では表現しますが欧米では「ヒップターン」と表現します。ヒップターンという表現の方が「がに股」にしたあとで言葉として自然だからです。「腰」というのはお尻の上のクビレのことであって本来なら「お尻」や「骨盤」をリードすると表現しなくてはいけないのを、日本では腰をリードすると言われきたことが、いかに曖昧なイメージであったことが分かると思います。
ーーつづくーー