【プロゴルファー、上級者編】プロゴルファーでも悩むスイング中の下半身の使い方?!part8
インパクトゾーンのなかで、膝をピンと伸ばして地面を蹴るようなイメージでヘッドスピードを爆発的に加速させる技術に対して説明していきます。まず、この技術をしていい人の条件を上げてみます。
①下半身の筋力がしっかりとある人
②選手生命が短くなっても結果を出したい強気な人
③スイングに対して細かいことを気にしない性格で、少し球筋が曲がっても気持ちよく振れたらいいと思える人
④昔から膝が伸び上がっていて、直そうとおもっていた人
⑤もともとこのテーマはプロゴルファーに対しての話なのですが、アマチュアのかたでも試したいのでしたら、、ある程度適当に振ってもボールが打てて、どれだけ悩んでいてもパーか、ボギーで必ず回れるレベルの人。
⑥ドラコン競技を本格的にしたい人。
どうでしょうか?様々なコーチが取り入れることを気を付けなければならないと言っている理由が、この条件をみると分かるかと思います。ちなみに、私もコーチとして自分で地面を蹴る打ち方を理解するために試してみた時期があります。試した結果、、飛んでもない飛距離が出て、えっ!まだ現役選手としていけるのか?と思えるほどのヘッドスピードがでるようになりました。が、試して2週間目にして、首と腰が悲鳴をあげ始めて、どれ程の負担が懸かるのかを体験したのでした。1年間のなかで地面を蹴る反動で打つ「ジャンプアップ打法」は命を削るスイングなので、プロゴルファーとして、アスリートとして短期で結果を出すためにはとても有効なのですが、コーチとしてはレッスンすることをためらってしまう技術なのです。
なぜ「ジャンプアップ打法」は爆発的なエネルギーを出せるのかというと、テニスのサーブや砲丸投げのテクニックをイメージすると分かりやすいかと思います。下から上へ伸び上がる動きはやはり全身を使って行うので巨大なエネルギーを生み出すのです。ですが、テニスのサーブでサービスエースを狙えるほどのエネルギーを作っても、コントロールが落ちるのも同じことであるといえます。また、全力でサービスの練習をたくさんすると、膝、腰、肩、肘、手首、首が痛くなるのと同じで、怪我のリスクも増えます。テニスの選手はゴルフの選手よりも平均の選手生命が短いということが、「ジャンプアップ打法」をすることでプロゴルファーとしても当てはまってしまって、35歳あたりまでが選手として限界となるのです。実は、昔、世界ランキングが上位であった、チャールズ ハウエル3世、カミロ ビジェガスという選手達は、このジャンプアップ打法をとりいれていたのですが、次第に結果が出なくなった現在では脚力の低下とともに、スイングの変更を迫られているのです。私も昔、この2人の迫力あるスイングに憧れていたのを思い出します。タイガーウッズ選手もジャンプアップ打法で左膝と背骨を負傷して、手術とリハビリ、そして体の負担が少ないスイングを身に着けるのに、5年の歳月を費やしました。世界の一流コーチ達はこのような現実をありありと見てきているので、アンチ「ジャンプアップ打法」のコーチは多いのです。ということで、今、脂に乗っているジャスティン トーマス選手は、トップの実力を誇っていますが、スランプもくるでしょうし、選手生命は短いと予想できます。ですが、タイガーウッズ選手や、トーマス選手ほど賞金を稼げるのなら「ジャンプアップ打法」は諸刃の剣であるとともに、意味はあるといえます。
テークバックで左肩、左広背筋、右股関節を捻りあげ、がに股にすることでさらに作り上げた張りを引き伸ばし、インパクトゾーンで膝をピンと伸ばして蹴りあげることで3段ロケットのような信じられないほどのエネルギーをつくるのが「ジャンプアップ打法」です。それに対して、ある程度の余力を残しながらも「静かに下半身を使う」ということを主張するコーチが欧米では主流です。ある程度理解はできたでしょうか?結果がマンネリ化しているプロゴルファーは、下半身の使い方が曖昧になってしまっていることが多いので、よく自分を理解して練習に取り組んで欲しいと思います。
現在、私もプロゴルファーに対してのコーチングはしていますので、プロゴルファーの方もコーチング依頼したい場合、吉田ゴルフスクールのお問い合わせフォームからご連絡ください。プロのコーチングはとてもデリケートなので、カウンセリングも含めて実施いたします。また、コーチングして欲しいけど賞金が稼げていないプロゴルファーのかたも一度相談に来てください。結果が出るまでは、ある程度サポートするシステムもありますので安心していただけたらと思います。結果に繋げるということは簡単ではありませんし、普段の過ごし方、やっている練習が結果になります。やはり、コーチングは時には必要です。トーナメントまで導いた実績もあるのでご予約お待ちしております。プロゴルファーのコーチングの詳細は直接お話させていただきます。