【プロゴルファー、上級者編】プロゴルファーでも悩むスイング中の下半身の使い方?!part2
プロゴルファーにとってスイングの下半身の使い方は、スイング全体のコンセプトによってもちろん違います。また、欧米の選手達は、スイングコーチをつけることが多いのですが、そのコーチたちがどのように選手達にスイングを伝えているのかを調べてみると本当に様々な考え方があると分かります。もちろん、私もコーチですし、私の考えもあります。ですが、最近はゴルフクラブの進化とともに、もっとアグレッシブなスイングの考えかたが確立し始めているということにたいして、いい考え方は取り入れるという姿勢も必要だと思っています。
今回はあくまでもプロゴルファーのスイング中の下半身の使い方ということですので、そこはちゃんと区別してください。アマチュアの方はスイングのヘッドスピードに応じて、自信をつけさせるためのレッスンプログラムがありますし、それは別の機会に説明します。逆に、ゴルフの情報誌やインターネットでプロゴルファーがやっているからといって説明されている通りにやっても、筋力が足りないと、スイングがバラバラになってしまうことがあるので、真似してはいけないこともあるという視点で考えてみてもいいと思います。目安としてミート率を考えずにがむしゃらに振って、男性なら素振りでヘッドスピードが48m/s以上、女性なら40m/sなら参考になるのが今回のテーマです。プロゴルファー、プロを目指す人はとても大切なことが一流選手の下半身の使い方です。
欧米の選手と日本の選手との下半身の決定的な違いは、欧米の選手達は加速するヘッドを邪魔しないように下半身を静かに使うという表現が主流です。体が大きいからそのような表現を使われていたと日本人は考えられてきました。なので、上体と下半身の捻れができるようにお尻をひたすら先に先に回して捻れの差を作るということが日本のゴルフ史では当たり前のように言われてきました。しかし、そうではなかったのです。今から20年以上もまえにデビット レッドベターという有名なコーチが日本で紹介されて、ブームになった時期がありましたが、お尻をどんどんリードして上半身との捻れをつくれという風潮のあった日本では、レッドベターの上半身の回転をじゃましないように下半身を静かに使うというのは、海外の体格がなければ結局できないと思ってしまい、体格が小さいからといって受け入れられることがなかったと、私は考えています。ちなみに、体格が小さくても下半身を静かに使う、安定させるために使うということはできるのですが、そのことを説明していきたいと思います。ーーつづくーー