【プロゴルファー、上級者編】プロゴルファーでも悩むスイング中の下半身の使い方?!part7
今までの説明で、下半身を上手に使う前にすべきことがあり、テークバックからダウンスイングまでの効率のよいエネルギーの作り方があっての下半身の技術だということが分かったと思います。インパクトまでにある程度のエネルギーがないのに、下半身はどう使う?と考えてみても良くなる実感はなかなか湧いてはこないのです。ここ最近「がに股」の考え方が多く取り入れられるようになったのは、切り返しのエネルギーを作り出すためであり、ある程度の飛距離が出ているプロゴルファーが、飛距離を伸ばそうとしてインパクトで何かしようとしても手遅れなのです。
海外のコーチ達は、インパクトゾーンの時に***腰の高さが変わらないなように、前傾姿勢と軸を保ちながらスイングする。***下半身を安定させる分、軸を安定性させる。***「がに股」ではなく、右足をダウスイングで捻り込んでいくように、すると下半身が暴れずに、スイングの上下動が抑えられて軸が安定性する。***できるだけ、インパクトでは重心を下げて、スウェーすることなく強い回転で飛ばす。 などと、様々な表現をコーチによって使いますが、その前にちゃんとしたエネルギー作っておかなければ、このようなコーチ達の表現だけでヘッドスピードが上がって、ボールの飛距離が伸びるわけはありません。スイング作りの順番としては気持ちよく振れる素振りや、自分なりに筋肉の張りをスイング中に生かせてるか?気持ちよく軸のなかで回転して、ブンっと振れているか?ヘッドスピードを計った時に、少なくとも素振りでは満足するスピードがでているのか?ということをこなしてからこその、下半身の技術なのです。プロゴルファーでも、下半身の使い方に悩んでいて気持ちよく振れないのであればスイング調整の取り組みは間違っていると自覚してください。
プロゴルファーで、スイング改造、スイング調整をしようとしていて下半身をどう使うかと悩むケースは、たくさんあると思いますが飛距離に満足していて安定させるという時と、飛距離を伸ばしたい時と考え方が全く違うということを理解していないと、満足する結果にはたどり着きません。もちろん自分のスタイルは見失ってはいけませんが、スイング改造の何かに取り組んでいて1年間モヤモヤするというのはプロゴルファーとしてはコンセプトが無くなってしまって選手生命が途絶えてしまう恐れもでてきます。一流選手はのびのびと、気持ちよく一年間試合にで続けているので選手として晩年を迎えても引退しない人が多いということを、日本人プロゴルファー達は、危機感をもって取り組んで欲しいと、私は強く思っています。
次回、下半身の使い方でも特殊な、地面を蹴って膝を伸ばしながらヘッドスピードを加速させる技術に対して説明したいと思います。取り入れかたが難しく、コーチによっても賛否両論です。私は、基本的に上手に取り入れられるのであれば賛成なのですが条件付きでレッスンで説明しています。やってはいけない人、やっていい人といますので気をつけなければいけません。静かに下半身を使うということと、正反対なので今までの説明と矛盾しているように思えますが、条件があえばプラスになるプロゴルファーもいます。ーーつづくーー