どれだけ練習しても上達する実感が無い?!part5
グリーン上のカップにアプローチの練習が何故大切なのか?あえて考えてみると、以外となるほどと合理的に理解できるかと思います。
グリーン周りのアプローチのコツをつかみきると、いい意味で適当にできるので、安心感が生まれます。安心感があると、別にショットでボールをグリーンに乗せなくても、別にいいかなと思います。ちょん、とアプローチするだけと思えるからですね。そして、、そう思えると、リラックスしてショットの成功率が高まります。気持ちのいいショットを打てると、ワクワクしてきて、パターがたくさんはいる、、と良いプレーの流れの循環が生まれます。
こんなことは、分かりきっているとベテランのゴルファーは思うかもしれません。しかしながら、レッスンの実情としては、アプローチのゴルフのなかでの位置付けをきちんと、コースマネジメントとして築き上げている人はなかなかいません。自分にとって、本当にアプローチを寄せて、ワンパットできる距離は何ヤードですか?何ヤードからアバウトにアプローチしますか?と自分の力量に対して、凄く簡単なアプローチを覚えてしまえば本当はとても簡単に自信がつきます。少し厳しい言い方になってしまいますが、アプローチが苦手な人は、やみくもに受け売りの練習ドリルを、難しく意味をとらえてしまって自分の首を締めているように見えてしまいます。けして、技術ではなく、「考え方」が上手になるだけでアプローチはとても楽になります。
もちろん、アプローチは実際にさまざまな技術が存在しますし、それぞれのコースの状況によってプロゴルファーは使い分けします。でも、それは絶対にボギーを打たないためであって、3つ、4つボギーを打ってしまってもいいのなら、アプローチの技術を使い分ける必要なんてありません。本当に寄せられる近い距離を、簡単に寄せられる1つのアプローチをちゃんと覚えるだけで、72でプレーすることも可能です。
アプローチが苦手だから、ショット力を鍛えている人はある意味、修羅場地獄におちいります。体の調子が少しでも悪ければ、必ず調子が崩れる時もあります。アプローチと向き合うことから逃げている人、もしくは難しいアプローチ技術を覚えてしまって簡単に寄せられなくなってしまった人は、どれだけ練習しても、「考え方」を変えなくては改善することは難しいと思います。
アプローチのレッスンはとてもデリケートです。リズム、流れ、柔らさ、いいイメージを見ながら具体的に安心感が生まれるようにレッスンしていきます。レッスン書を読んで、アプローチが上手になることはあまりないのは、アプローチが音楽に似ているからです。レッスン書を読んで、楽器を新しく覚えようとしても美しい音楽を奏でることは無理ですよね。やはり、見本の生きた音楽がないとリズムや、流れや、柔らかさは理解できません。アプローチをレッスンするということは、楽器を楽しく上手に奏でることとそっくりなのです。「左脳」ではなく、「右脳」を使うような考え方、練習の仕方をちゃんとできていますか?