エイジシュートの価値
今回は、レッスンを受けていただいている方が今年に、エイジシュートを18回目の達成をしたお話をさせていただこうと思います。ちなみに、ご本人の努力と、何年も規則正しい生活と練習のルーティンがあったことが達成の大部分であったことを最初に述べておきます。
エイジシュートとは自分の年齢と同じスコアか、年齢より少ないスコアを出すことです。満年齢が原則ですが、数え年でもお祝いすることもあります。また、6000ヤード以上のコースでエイジシュート達成が正式な基準ですが、6000ヤード未満でも認められるケースがあります。
18回目のエイジシュートを達成された方は、18回目の時に、、なんと、、、77歳で「71」の1アンダーで達成しました。この「71」が出たときにご本人が、恥ずかしそうに、ご報告していただいたことを今でも覚えています。性格はが物静かでジェントルマンであるとともに、秘めた熱い闘志を持っているというのが、この方への私の印象です。
18回目のエイジシュートがあまりにも衝撃的だった訳ですが、、1回目を達成したときにどのような経緯で達成したのかお話させていただきます。
最初に、レッスンにお越しいただいたのは、この方が67歳頃でした。毎週決まった時間に、何年もレッスンに通われていました。黙々とレッスンを聞く姿は、技術をちゃんと身に付けたいという気持ちが伝わってくるので、私も、もっともっといいレッスンをしなくてはいけない!と思わされ、逆に私がコーチとして成長させてもらったのだったと、今になって強く思います。プロゴルファーとしてでなく、「社会人」としてはまだまだ、磨き続けなくていけないということを教えていただいた人のなかの1人が、このエージェントを達成した方でした。
レッスンで受けたことを、わかるまで練習し、何度も質問して、1つ1つ癖を修正して、「利にかなった基本」という言葉を信じて、何年も律儀に、レッスンがマンネリすることなく、緊張感を保ち続けて来ていました。ちなみに、腰に不調を起こしやすい所もあったので負担の掛からないように気をつけながらレッスンを進める必要が、ありました。不屈の精神がなければ、挫折していたに違い有りません。また、当時、レッスン以外でのラウンドは、毎年毎年60ラウンド~100ラウンドはこなされていたと、覚えています。
そして、この方が、エイジシュートを達成した時に、「どのようなことがゴルフには大切でしたか?」と私が質問したところ、
【「構え」と「アプローチ」が大切だと思いました。】
が、答えでした。「構えが決まると、全てが上手くいく。構えとスイングが噛み合うように、日々練習を気をつけてしていく。」ということは、「構え」を間違えると、その後のスイングは歪んでしまうということを理解したことになります。「構え」と「スイング」は裏表の関係があるのですが、スイングだけを追究しても、構えが間違っていたら理想のスウィングは完成することはありえません。この方のたどり着いた答えはとても良い答えだと私は思いましたし、基本を本当の意味で身に付けることができたエージーシューターになることができたんだな、とも思いました。
エイジシュートというのは、誰もが達成できるわけではありません。「健康」と、「継続」と、「技術を身に付ける謙虚さ」と、「ゴルフがでこることへの感謝」が織り成した結晶のようなものが「エイジシュート」です。本当のレディース&ジェントルマンになるべく、全てのゴルファーが夢見る目標なのです。
今年、ノーベル賞を受賞された本荘佑さんの、今の目標は「エイジシュート」であるということが、「エイジシュート」の価値を物語っています。人生の最後の最後まで自分を磨き続けるということは素敵なことですね。