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教育論:人を育てる、導くということ!?part1

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 私の仕事はゴルフです。

ゴルフをどのように楽しむのか?

ゴルフをどのように練習するのか?

ゴルフでどのように練習の成果を発揮するのか?


 ゴルフのなかで人を導くことが私の仕事です。


   もちろん、その人の性格、その人のモチベーション、その人の目標によって導き方が違うのは当たり前です。

  性格を治すことはかなり難しいので、モチベーションの作り方、目標の設定のしかたは指導する事はできます。


 ここで、人を導くということに対して、私なりの考えを、今回のブログのテーマとさせていただきました。


  子供に対して親が育て導くときの「厳しさ」に対して気をつけなければいけないことがあり、
 会社の上司が部下に対して仕事を教えるときの「厳しさ」にもコツがあるわけです。


   ただ、「厳しく」して「叱る」ことをして、「説教」をしても意味はありません。


 教育熱心に相手を立派にしたい!という気持ちで、自分なりに考えて「厳しく」したとしても、ポイントを間違えると、かえってマイナスです。


 ただ、感情に任せて「怒って」「叱る」。このことが癖になってしまっている人がいたら、今回の私の意見を鑑みていただけたら幸いです。ただ「怒る」だけの日々になってしまっていたら、本当に負のスパイラルから抜け出せなくなることでしょう。


人を導くということは、とても労力が必要なことです。


ーーつづくーー



 
2020年06月21日 07:07

ゴルフのジレンマシリーズ:スイングを修正するときに「動かさない」の言葉は要注意?!part3

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 あなたが練習をしている時に、ミスをすると「頭が動いた!」「膝が伸びた!」「「ボールを見ていなかった!」と思うことはありませんか?
もしくは、人にこのようにアドバイスしたことはありませんか?

 もしミスをした時に、このように思ったらかなり危ないということを理解しなくてはいけません。

 何故なのか?


 スイング中の軸のブレを感じたときに、体のある部分を、「止める」「我慢する」「動かさない」という言葉を使って修正したとしますね。


 確かに「止めて」「我慢して」「動かさない」のであればスイングのブレは収まるかもしれません、、、

 ですが、ずっと「止めて」「我慢して」「動かさない」で練習したとしたら、、、「体の回転」が弱くなって、止まってしまいます。

 「体の回転」が弱くなると、飛びませんので、手を使って打つようになって、「手打ちスイング」が固まることになりますね。

 半年、一年、「止めて」「我慢して」「動かさない」で練習し続けたとしたら、、どうでしょうか?本当に必要な体の回転が無くなって、飛距離の出ない人になってしまうと思いませんか?

 ゴルフのスイングというものは、体の回転で遠心力を作り出して、その遠心力にボールを飛ばしてもらう要素が強いのに、体の回転を止めてはいけません。

 なので、自分流で練習してきた人をレッスンするときのお決まりが、

「あっ!ミスした!先生どこが動いてブレているんですか?」

 私「今はブレてもいいので体をとにかく回してください。ミスをしても回さなくては何も始まりません。」

「でも先生、回すとブレて当てる気がしないです。ちゃんとボールに当てたいんです!」

私「私を信じて、当たらなくても回してください、、」

「あっ!回すと当たらない、、」



いったい私はどうすればいいのでしょうか?


その答えは、「体を回しながら、スイングの軸を感じられるようにレッスンを進めていく」です。

そもそも「軸」というのは回転している棒、という意味が含まれています。止めては軸は生まれません。とにかく、回さないと軸は感じられるようにはなりません。


 ということは、「止める」「我慢する」「動かさない」と直ぐに早合点してしまう人は、スイングの軸を上手に感じられていない訳です。

 一度、回転を止めて固めてしまったスイングに、回転を甦らせるには、本当に労力が必要です。私は仕事として報酬を得てレッスンをするので忍耐してレッスンすることができますが、仕事でなければきっとケンカになってしまうかもしれません。人に教えていてイライラしてしまうことは、ありませんか?人に何かを教えるということは、忍耐なのです。イライラするぐらいなら教えないほうが得策です。


 スイングを覚えていくときに、体の回転が止まらずに、上手に色々教えていくということは、やはり専門家でなくてはなかなかできないのかもしれません。


 逆に、私がレッスンをしている時に、この部分を「止めて」スイングしてくださいということがあるのですが、、、「止めて」いるのにもかかわらず、「止めて」いるところ以外の全てが躍動感をもって動いて、体が強く回転できる!というレベルの人に「止める」という言葉を使います。

 何をレッスンしても、体の回転が弱くならないということは、本番コースで揉まれてきた上級者、といえます。


 「止める」「我慢する」「動かさない」と直ぐに練習していて言ってしまう人、気をつけて練習するようにしてくださいね。


ゴルフスイングを覚えるときに、言葉の意味合いのジレンマは本当に気をつけなくてはいけません。


これからもたくさんレンマシリーズを書いていくつもりですので、参考にしていただけたらと思います。
2020年06月13日 13:06

ゴルフのジレンマシリーズ:スイングを修正するときに「動かさない」の言葉は要注意?!part2

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 練習をしていて、良い音がしなくて鈍い音をさせながらボールが飛んでいく時、自分でスイングの軸がぶれていると感じた時に、スイングを修正しようとして、「ここが動いているから、体がぶれてしまうんだ」と考えてしまう。その時に、「止める」「我慢する」「動かさない」というキーワードを使ってしまうと、上手く打てるようになったとしても飛距離が落ちてしまうことがあるのです。


 レッスンをしているときによく、「上手く打てないのはどこが間違っているのですか?」と質問される時に、こういう言葉を選んで修正しないと、必ずスイングのジレンマが発生していまいます。

 ゴルフのスイングというものは、1.4秒のなかで必ず体の回転が起こっていなくてはいけません。もちろん、パターだけは精密な動きをするために、体の回転は必要ありませんので、パターに関しては今回のテーマは関係ありません。


 「止める」「我慢する」「動かない」という言葉を安直に使ってしまうと、必要な体の回転が弱くなってしまって飛ばなくなってしまうのです。体の回転も、「止める」「我慢する」「動かさない」。体の回転が止まっては、手打ちになってしまいます。

 では、どのようにしてスイングを修正しなくてはいけないのでしょうか?

 スイングはぶれているけど、体の回転は回わさないといけない。「止める」「我慢する」「動かさない」という言葉を使わないように修正するには?

 スイングを表現する言葉のニュアンスを選ばないと、明日の自分が間違ってスイングを覚えてしまうのです。

ーーつづくーー


 

 
2020年06月11日 06:27

ゴルフのジレンマシリーズ:スイングを修正するときに「動かさない」の言葉は要注意?!

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 ゴルフの練習をしていて、上手く打てなかったり、スイングを修正しているときに、スイングの軸が安定しなくてぶれていると、
スイング中の体のある部分を、「動かさない」、「我慢する」、「止める」と表現して、スイングを修正しようとすることがあります。

 私はレッスンの最中に、この「動かさない」「我慢する」「止める」という言葉はなるべく使わないように気をつけています。逆にこの言葉を使う時は、相手に間違って伝わらないように細心の注意を払っています。

何故なのか?検討がつきますか?


いつも、この「ゴルフのジレンマシリーズ」はスイングを表現する言葉のニュアンスを、きっちりと意味を間違えないようにするために書いているのですが、感覚的なことを言葉にするということは本当に難しいことです。


 スイングが安定しなくて悩んでいるときに、膝とか、腰とか、肩とか、「動かしてはダメ!」と自分で自分に自分のなかで表現してしまう癖のある人。最近、上達が止まってしまっていませんか?


 言葉を慎重に選ばないと、ゴルフスイングは完成することはありえません。


ーーつづくーー
2020年06月04日 06:26

こんな人とプレーしてみたい!?

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いつも楽しそうで、

謙虚だけど自分に自信を持っていて、

言い訳をしないけど反省は口にして、

余計なことは言わず、

たまには冗談も言う、

上手くいかない人には励まして、

ミスをしても顔には出さず、

自分がナイスショットしても人を思いやり、

佇む姿は風景に溶け込むぐらい清々しくて、

上手になることより、

こんなゴルファーに成りたいと思わせる人。


  こんな人に成りたいと思い続けてはいるけれど、なかなか成れない。

少しも成れそうもない。


成れそうもないけど、1つ1つのことに「ありがとう」を思うことから、やり直しの毎日です。


たまには、人を磨こうと思うことも悪くはないものです。

あなたの、成りたいと思う憧れの人はどのような人ですか?







 
2020年05月27日 20:22

やっぱり飛距離アップしたい!?

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  ゴルフを一生懸命練習していると、どうしても1度や2度はドライバーをたくさん飛ばしてみたい!と思うことはあります。いやいや、飛距離よりも方向性が良いほうが良い!と考えている人もいるかもしれませんが、よくよく考えてみると、たまには、飛距離アップのことを考えて練習しなくてはいけない時もあります。その飛距離アップの練習の仕方が本当に難しい。何故なのか?


 初心者、中級者、上級者のそれぞれの立場になって、飛距離アップの必要を考えてみます。


 初心者ゴルファーといっても、ゴルフの始める時の入り口は様々です。

 例えば、小さなジュニアゴルファー。スポーツを楽しんだことがあまりないけどゴルフをしてみたいという人。スポーツはしてきたけど道具でボールを打つことをしてこなかった人。

 このような初心者の方達は、ゴルフクラブを振るという感覚がわからないので基礎をしっかりと覚えてから飛距離アップの練習をしないと、いつまでたってもボールには当たりません。練習場に行ったけど、当たる気がしなくて止めたという人もいるのではないでしょうか?

 初心者といっても、テニス、野球、ソフトボール、卓球、クリケット、アイスホッケー等、道具でボールを打つスポーツを楽しんだことがある初心者の人は、ある程度ボールを打つ感覚があるので自己流でもなんとなく楽しいと思える人が多いはずです。ですが、逆に基礎ができていなくても打ててしまうので、ある程度飛ばせるようになっても方向性が悪くなり、曲がるのが怖くて振れなくなります。

 初心者は、いずれにしても基礎練習で軸や、正しいスイング軌道を理解してからでないと飛距離アップが成功することはありません。

 最初から「バン!」と大きな音をさせて打てる人はボールが曲がるのが止まらなくて上達しないですし、振りたくても振れない人は、なにをどうしても飛ばすきっかけがつかめない。初心者といっても、飛距離アップのさせ方は人によって違うのです。

 
 中級者の場合の飛距離アップの場合は、、


  ある程度練習して、コースに行って、自分なりのスタイルがある程度できてきて、ゴルフの本当の難しさを少し理解してくるのが中級者です。

 パーとボギーをある程度取れるようになってきて、飛距離アップと方向性が両立させることがどれだけ難しいのか分かってくるのが中級者です。たまに、ダブルボギー、トリプルボギー、ダブルパーを打ってしまう。この1ホールの大叩きの理由も違ってきます。

 振れば飛ばせるけど、一度コースでボールが曲がってひどいミスをすると建て直せないので敢えて振らないでスコアメークをする。でも、飛ばす醍醐味を味わえないので、ゴルフが面白くない。

 曲がらなくてOBはでないけど、par4で2オンできない人。練習場では飛ばせるけど、コースでは呪いにかかったかのように振れなくなってしまう。
バーディーパットの醍醐味を味わえないので、ゴルフが面白くない。

 飛ばせるけど曲がってしまう中級者は、迷った時に立ち帰る基礎練習を理解できていない。

 飛ばしたくても飛ばない人は、振った時にどこの筋肉を使うのか理解できていないので、飛距離アップの練習した後に筋肉痛にならない。

等、中級者でも飛距離アップの練習方法は違ってきます。




 そして、上級者。



 良いスコアでまわれるようになってきて、自分のポテンシャルではまずまずのレベルまで来れた、とある程度満足してくるレベル。それが上級者。


 でも、やっぱり上には上がいて、良いスコアでまわれても、自分より常に10ヤードでも飛ばす人がいると、飛距離アップの欲が湧いてくる。

 そして、、ある程度自分のスタイルが確立しているスイングを自分なりにスイング修正をしてグチャグチャにしてしまい、スランプになってしまう。または、最新モデルゴルフクラブに替えてみようとするけども、結局は自分のスイングを変えないといけないと思うことを何度も繰り返す。そして、散財するだけになってしまう。

 私のレッスンにお越しいただいている方で、競技ゴルフをしていたり、何十年とゴルフをしていて良いスコアがでていても、飛距離アップの練習が一人で上手くできないから、私に任せるという人は沢山います。

 流行りのゴルフ理論や、最新モデルのゴルフクラブを自分なり試しても何も変わらない。

 プロゴルファーでさえ、基礎練習をたくさんしないと全力で振っていてはスランプになる。そのことを深く理解することを受け入れる器量があればさらなる高みへステップアップすることになるでしょう。


 今後、最新理論の話をブログでも紹介していこうと思っているのですが、例えば「地面反力」「伸張反射」などの新しい体の使い方を説明して飛距離アップさせようとしても、練習すれば、必ず、絶対に、100%、迷ってしまうことになります。

まず、迷ったら立ち帰る基礎、安定して安心するスイングがあっての飛距離アップだということを忘れないでください。


 現在、私のレッスンにお越しいただいている方達でも、基礎練習、方向性を良くする練習、ショートゲームの練習、そして飛距離アップの練習と様々なことを現在進行形でレッスンしているのですが、飛距離アップのレッスンをしたら、必ず基礎練習に一度戻るということは、肝に命じていてくださいね。


 とか言う私も、試合を引退してコーチになった今でも、プライベートで飛距離アップの練習を楽しむようにしています。私の目標は、精密な飛距離測定器で340ヤード。ヘッドスピード57m/s。ボールスピード80m/s。が、目標です。こんな飛距離は現役の時には試そうとは思いませんでした。試合にまだ出ている友達のプロに、「何考えてるの?そんなに振って!」と言われるぐらい振って練習しています。

 やっぱり飛距離アップは楽しいですし、それは間違いないことです。新しい理論を自分の体で実験しなければ、良いレッスンができないなでは!?という意味もあります。全身全力で練習すると、次の日に全身が筋肉痛になる。筋肉痛になっても、逆に「あーここの筋肉が筋肉痛にならかった、、」と良く練習の反省するのですが、どうでしょうか?皆さん、ここの筋肉を確実に筋肉痛にさせるぞ!と思って練習したことはありますか?肩、首、胸、背筋、腹筋、お尻、太もも、ふくらはぎ、足の裏。それぞれの筋肉を意識して筋肉痛にさせる。できますか?

 どうせ飛距離アップするなら、中途半端に練習しても効果はありませんよ。よーく基礎練習をしながら、飛距離アップをどんどん試してみてくださいね。
 
 

 
 
2020年05月16日 13:13

一流選手のスイングをどのように学べばいいのか!? part10

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 世界最高峰PGAアメリカツアーに出場するためにはどのようなステップを踏めばいいのか?とてもとても険しい道のりです。男子プロの場合で説明していきます。

 日本のプロゴルファーが挑戦したい!と思っても、日本ツアーで賞金王になることよりも大変な道のりが待っています。

 2019年から、PGAアメリカツアーに出場するための規定が変わり、3部ツアーのPGAツアーチャイナ、2部ツアーのウェブドットコムツアー、そして、タイガーウッズのいるPGAアメリカツアーの段階を踏みます。

 その熾烈な環境というと、2部ツアーのウェブドットコムツアーに出場する選手達のレベルが、、とても高いので、例えばその選手達が日本のツアーに参加したとしたら簡単に賞金王になってしまいます。2部のウェブドットコムツアーの賞金が日本のトーナメントとほとんど同じなので、だれもアメリカの選手達が日本のトーナメントに参加しません。
 
 そのウェブドットコムツアーの年間ランキング上位100人が、夢のPGAアメリカツアーに出場するのです。

 そのPGAアメリカツアーでシード権を守るためには、、上位125位にはいらなくてはいけないのですが、、その125位のなかには、タイガーウッズやマキロイやケプカなど、化け物級の選手達がひしめいているため、確かな実力がなくては生き残れません。

 近年では、石川遼選手、小平智選手が飛ぶ鳥を落とす勢い中、挑戦しましたが、モンスター選手のうごめくなかで、ボロボロになって、疲れきってドロップアウトしてしまいました。石川遼選手は日本ツアーへ、小平智選手は2部のウェブドットコムツアーへ降格したのです。


  どうでしょうか?アメリカゴルフツアーの凄さが少し理解できたでしょうか?

 そのような現実のなかで、日本のプロゴルファーがPGAアメリカツアーへ活躍するためには、どのようにすればいいのか?

 ここで、マネージメント能力が必要になるということになるわけです。

 アメリカツアーへのステップを踏むためには、軍資金がいるわけですが、、この軍資金が1億円、2億円あったとしてもアメリカツアーで賞金を稼げなくては、2年で使い果たしてしまうと言われています。なぜなら、1人ではなく、複数人で行動するからです。移動費、食費、宿泊費、などの経費が重くのしかかるからです。
例えば、あなたが3人に10ヶ月間、毎日ゴルフしてきていいと全ての経費を負担するとしたらどうですか?それプラス、スイングコーチ、メンタルトレーナー、フィットネストレーナーも雇うのです。
 昔、テレビ番組の対談で、現役プロゴルファーの上田桃子選手が、日本で賞金王になって、翌年から数年アメリカにチャレンジして、失敗した時に、「貯金が全て無くなりました。」とコメントしていました。それでも挑戦したいなら、どうすればいいのか?

 本当にアメリカツアーに挑戦するには、実力が無くてはいけないのは大前提ですが、その資金を確保して、遣り繰りするマネージメントが大切なのです。日本のトーナメントに出場するぞ!と夢を描いてプロゴルファーになったとしても、プロゴルファーになってから、アメリカツアーへ挑戦するために準備しなくてはいけないのです。

 日本で3600人いるプロゴルファーのなかで、勢いがあって、若くして賞金王に成れた選手だけが、その賞金でアメリカに挑戦する。

  そして、丸山茂樹さん、石川遼選手、松山英樹選手、小平智選手がそのステップを踏んで挑戦したわけですが、丸山茂樹さんと松山英樹選手だけが生き残ることができています。ちなみに、引退した丸山茂樹選手は億万長者になりました。凄いですね。ですが、丸山茂樹さんはもともと、スーパーお金持ちの家柄だったので、アメリカへ挑戦できたのです。そして投資したぶんだけリターンを得ることができたのは、もちろん本人の才能と努力です。それにしても、軍資金を実力で稼ぐことは至難の業です。


 松山英樹選手のような実力でようやく通用するアメリカツアー。松山英樹選手以外で活躍できそうな選手は現状として日本には居ません。

 今回のテーマで説明してきた日本ゴルフの全ての環境が良くないために、誰も一流になれないのです。


  もし、今の日本の現状で、アメリカツアーで活躍するためには?どうすればいいのか?



 それは、アメリカでゴルフを学ぶしかない。それが、悲しい現実です。

 アメリカの学校で、アメリカのゴルフの環境で育つ。ちなみに、韓国や中国でアメリカで活躍している選手は、アメリカでゴルフを学んだ選手がほとんどです。


 日本の義務教育で、日本のゴルフの環境でプロゴルファーになったとしても、英語もしゃべれず、マネージメントする知恵もなく、ゴルフの練習の質も悪い。そのようななかで、文部科学省、日本プロゴルフ協会、日本ゴルフツアー機構は、なにも行動、改善しようとしていません。


 日本の若者がプロゴルファーになりたい!!と夢いっぱいにプロゴルファーを目指したとして、このような現実を知った大人達がどのように、若者を導くのか?

 プロテストにまずは合格する!とプロゴルファーに合格したとしても、今回説明してきた現実が重くのしかかるのです。


  私の周りでは、たくさんのプロゴルファーと、その親がプロゴルファーの世界を挑戦して引退してから言う一言は、「お金がかかった....」です。これは、紛れもない事実です。プロゴルファーになっても軍資金が無くてステップアップできないケースがほとんどです。これだけお金をかけてきたのら、もっと別のことに、、と考えしまう人も少なからずいるのです。ですが、成功すれば華やかな人生が待っている。これこそ、ハイリスクハイリターンですね。


  ゴルフを趣味で楽しんでいる人。

 
  プロゴルファーをこれから目指す人、またはその家族。

 プロゴルファーになってこれからの人。


 私からのメッセージとしては、日本のプロゴルファーのレベルが世界の中でどれぐらいで、世界の一流選手とどれぐらい違うのか?をまずは理解すること。そのなかで、どのようにゴルフを学んでいくのか?

 私はゴルフコーチとして、日本のプロゴルファーのスイングと世界の一流選手のスイングは、全く別物だと考えています。研究するのは、一流選手のスイングだけです。日本のプロゴルファーのスイングは世界に通用しないですし、なにが通用しないのかを研究するのに、日本のプロゴルファーのスイングを解析してもなにも進みません。

 皆さんも、そのことを少し理解してゴルフを楽しむようにすると、違う世界が見えてくることでしょう。

 野球では、日本プロ野球とメジャーリーグ。サッカーでは、Jリーグとプレミアリーグ、セリエA。それと同じです。ゴルフより、サッカーや野球の方が一流との違いは理解できる人が多いのではないでしょうか?ゴルフも同じくということを知っていてください。


  なかながと、説明してきましたが、プロゴルファーの世界を少し理解していただけたでしょうか?

 ゴルフは本当に奥が深くて、とても楽しいスポーツです。ですが、日本のゴルフは世界に比べて、とても後れてしまっていることが解決できていません。野球、サッカー観戦をしているときのように、プロゴルファーにたいして、厳しく暖かく見守っていただくこと。その積み重ねが日本のゴルフ環境を変える唯一の希望ということを、ゴルファー全員が知ることが私は大切だと考えています。



 登山家が、ヒマラヤの登頂を成功するために企業に献金を募る、銀行にお金を借りる。ヒマラヤの頂上へ登るにも何億円とかかります。夢を語って人を説得するのは簡単ではありません。登山家と同じように後先を省みず、挑戦する。お金のためではなく、人生の夢のために、、


 そのような夢いっぱいの若者プロゴルファーがたくさん現れることを私は願っています。

 私もその夢のサポートするための、コーチングをもっと、もっと研究しなくてはいけません。モンスター選手に打ち勝つためのスイングを!

 本当に世界で活躍するのには、ゴルフの技術だけでなく、教養とマネージメント能力も学ばなくては、挑戦することはできないことでしょう。
 
 
 
 

 
 
 
 
2020年05月09日 07:29

一流選手のスイングをどのように学べばいいのか!? part9

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   日本ではプロゴルファーになったら、トーナメントツアーの試合に出場できることを目指します。
男子、女子共にプロゴルファー登録された3500人のなかでトーナメントに出場できるプロゴルファーは130人程になります。

 トーナメントに出場するためには、クオリファイイングトーナメント(QT)という予選会を、1次予選、2次予選、3次予選、最終予選と勝ち抜いて、最終予選の上位65位程の選手がトーナメントに出場できます。

 トーナメントに1年間出場して、男子は上位70位1200万円程、女子は上位50人2400万円程、賞金を稼ぐことができるとシード権を貰えます。シード権というのは、来年のトーナメントを1年間出場できる権利という意味です。稼ぐことができなければ、予選のクオリファイイングトーナメントからやり直しです、、男子と女子と管轄している協会が違うので、シード権の内容が違っています。


 どんなスポーツでも成功者となるのは一握りと言われていますが、ゴルフも本当に競争が激しいことが分かっていただけたでしょうか?プロゴルファーになればお金が稼ぐことができる訳ではなく、プロゴルファーになってから厳しい競争が始まるのです。

 そして、日本のプロゴルファー達が足りないもの。それがマネージメント能力なのです。ずっと練習して上手になればいいと、成功のためのマネージメントができていないプロゴルファーがいかに多いことか、、

 皆さんは、それぞれのお仕事で、それぞれの生活のなかで、人生設計があると思います。いつまで働いて、何歳から仕事をリタイアするのか?と。

 プロゴルファーの大会は優勝すると1000万円~3000万円貰えていいなぁー、と思う人がいるかもしれませんね。 でも、よく考えてみると、そんなにすごい金額とはいえないのです。

 プロゴルファーを引退するまでにいくら稼げばどれぐらいの生活ができるのか?よく考えてみると、第一線で、引退する時期の30歳から50歳の間まで稼いだら、その後で引退生活が待っているわけですが、一握りの選手を除いて、華やかな引退生活ができるということはありません。



 先ほど説明した、シード権をギリギリ保つような選手を例に挙げてみます。


  1年2000万円を賞金で稼いだとしますね。そのなかで、試合の経費と、国に納める税金とあわせて、半分の1000万円が残ります。

  その1000万円のなかで生活費を消費して、貯金していくと、いくら貯金ができるのか?シード権を無くしてしまえば、翌年の2軍の試合の経費は自分もちです。


 それを何年続けたら安定するのか?引退したら賞金は無しです。


 どうでしょうか?30歳で引退したとしたら?

 一部のトッププロゴルファーを除けば、下位プロゴルファーよりも稼ぐことがことができる職業はたくさんあります。

 

 プロゴルファーになれば、お金持ちになれると思っている人はこの現実を知らなくてはいけません。

  プロゴルファーを目指すぞ!!と親子で頑張ることはとてもいいことです。私も応援できるならしたいです。ですが、お金持ちになるぞ!という目的でしたら、もっと他に人生の道はあります。あくまでもゴルフが大好きで、どんな結果になろうとも、ゴルフをしているだけで本当に幸せ!と心の底から思い続けることができるのなら、プロゴルファーはとてもいい職業だといえます。


 私はジュニアでプロを目指す子達には、じっくりとこの現実を、優しく時間をかけて説明するようにしています。社会人になるころには、とても上手になっているのですが、本当にプロゴルファーを目指すのか?を本人にプロゴルファーの現実を知ってから将来を決めさせるようにしています。プロゴルファーになることが幸せとは限らないからです。


 それでも、「先生、プロゴルファーななりたい!!」と言う、強い志しを持つ子は、全力で私は応援しています。私は誰よりもプロゴルファーの現実を知っているので、「プロゴルファーになりたい!!」と言った瞬間から、とてもとても厳しいレッスンが再スタートすることになるのです。それが、本当の思いやりだと私は思っているからです。プロゴルファーに成るための練習というのは生半可では駄目です。


 また、プロゴルファーになってからも、どうしていいのか分からずに私のレッスンに相談しに来るプロゴルファーも、少なからずいます。1人で戦い続けるのは限界だと感じたから、相談に来るのです。試合にでても、上には上がいて自信を無くしてしまうからです。


 そのようなプロゴルファーの現実のなかで、アメリカツアーを目指す!!というプロなかなか現れません。それが何故なのか?アメリカツアーのさらなる過酷なレベル、挑戦するためのマネージメントの実態を、次回説明していきたいと思います。


プロゴルファーとしてマネージメント能力が無いと、アメリカツアーへ挑戦は不可能なのです。

ーーつづくーー


 


 



 

 


  
2020年05月04日 07:24

一流選手のスイングをどのように学べばいいのか!? part8

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 プロゴルファーの世界。アマチュアのゴルファーの人達は未知の世界に感じるかもしれません。

 どこまでも上達したいと思って練習するアマチュアゴルファーからしてみると、プロゴルファーの人達に憧れを抱く人は、きっと多いはずです。

 ですが、 、プロゴルファーの世界の裏表を知る私が、プロゴルファーになってからの厳しさと、現実を皆さんに、簡単に説明してみたいと思います。

 男子と女子ではプロゴルファーになるための制度が少し違います。

 男子は日本プロゴルフ協会と日本ゴルフツアー機構と分かれていて、女子は日本女子プロゴルフ協会1つがプロゴルファー達を統率しています。

 男子が日本プロゴルフ協会と日本ツアー機構と分かれている理由は、、プロゴルファーツアーの運営の仕方で意見が食い違って、仲違いしてしまって、2つの組織ができてしまったからなのです。いわゆる、ケンカしたわけです。

 日本プロゴルフ協会はプロゴルファーとしての資格を管轄していて、プロテストに合格するとプロゴルファーの免許証を授与する組織です。また、トーナメントも少し運営しています。

  日本ツアー機構は、試合トーナメントそのものを運営していて、プロゴルファーの資格がなくてもトーナメントに出場する実力があれば誰でも挑戦しなさいと謳う組織です。ただ、ファースト、セカンド、サード、ファイナルと4回の予選があり、セカンドの予選からはプロゴルファーばかりがエントリーしてくるので、アンダーパーで軽くプレーできる腕前がなければ通用しません。ファイナルで上位にくると翌年の1年間のトーナメントへ出場する資格を貰えます。1年間賞金を稼ぎきれなければ、また予選からやり直しです。シード選手といわれているプロゴルファー達は、トーナメント予選を免除されている人達のことを指します。

 アマチュアの人達からすると、「それで、結局プロゴルファーって、なに??」となるわけですが、日本プロゴルフ協会はプロゴルファー免許試験、日本ツアー機構はトーナメント運営をしていて、プロゴルファーのプロテストに合格してからトーナメントに出場することもできるし、免許試験は面倒くさいから、実力でトーナメントに出場する!ということもできるわけです。結局、トーナメントにでるより、プロテストに合格するほうが難易度が低く、一度免許試験を合格すると一生、プロゴルファーとしての資格を貰えるので、プロテストからと考える人が多いのが実情です。

 ちなみに、女子の日本女子プロゴルフ協会は、この2つの組織が合わさっていて運営されています。日本女子プロゴルフ協会のほうが厳しく、トーナメントに出場するためには、プロテストに合格してからという流れがあり、1年間に合格できる人数は20名という狭き門となります。エリートのアマチュアが、特別にトーナメントに出場してたくさん上位にくるとそのままプロゴルファーという流れもあるのですが、女子の場合その数が多いので、そのために、男子より女子のほうがプロテストの合格人数が少ないのです。


 では、テーマな本題に入りますね。



 プロゴルファーになったとしても、一流のプロゴルファーになるためにはたくさんの試練が待ち受けています。プロテストに合格して、トーナメントのシード権を獲得して、世界の一流選手へと挑戦する。そのプロセスを踏むなかで、前回までブログで説明してきた、日本の環境の悪さ、教育のレベルの低さという理由も重なって、ほとんどのプロゴルファーが、プロゴルファーになった後で、苦しむことになるのです。

 プロゴルファーとして通用しなかったとしたとしても、一流やアメリカ、欧州のツアーへ挑戦!!するとしても、最後は引退して、社会人として生活していかなくてはいけません。

 引退するまでに、プロゴルファーとしてどれだけ稼げるのか?



 プロゴルファーになるためには、とてもお金がかかります。小さいころから、エリートコースでプロゴルファーになったとして、かかった費用を賞金で取り戻して、引退したあとの生活費を一生分稼ぎる。ほんの一握りのプロゴルファーだけが、たどり着くことができるのです。



 そして、そんな状況のなかで、賞金額が桁違いのアメリカツアーへ挑戦する、、それができない日本のプロゴルファー達の理由を続いて説明していきたいと思います。

ーーつづくーー
2020年05月02日 04:49

一流選手のスイングをどのように学べばいいのか!? part7

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 日本でプロゴルファーになるためにはどうすればいいのか?

 日本でプロゴルファーになったとして、プロゴルファーとしてスキルを上げていくにはどうすればいいのか?


 実は、このゴルフが成長するための環境が日本は整っていません。


 子供がプロゴルファーになりたい!!と強く思ったとしますね。では、親はどのようにしてプロゴルファーのプロセスを踏めばいいのか?

 簡単にいえば、プロゴルファーのプロテストに合格するぐらい上手になれば、どのようなプロセスでもいいのです。もしくは、トーナメントでアンダーパーでプレーできなければ、プロゴルファーとして成り立ちません。

 そのプロセスを踏もうとした時に、親は困りはてることになります。

 確実に上達する環境が整っていないのです。

 強いゴルフ部がある学校に預ければいい?と考えてゴルフ部を探したとします。野球は甲子園に出場できるような高校を目指して頑張る。サッカーはJリーグが運営するジュニア育成チームに入る。陸上は、思う存分走ったり投げてたりできる施設があって、3年間みっちり練習のプログラムを作ってくれる監督がいる学校に入る。

 しかし、ゴルフはまずゴルフ場で練習しなくてはプロゴルファーになることはできません。ゴルフ場でしか学べないことが沢山あります、最低でも月に2回ゴルフ場にいかなくてはいけません。
 
 試合にも出場させなくては、緊張したときにも実力を発揮できるようには成りません。試合に成れるまでに、とにかく試合に出さなくてはいけません。

 どうでしょうか?他のスポーツに比べて手間も、費用もかかるので、学校側としても、ゴルフ場が近くになければ、強いゴルフ部はつくることができないのです。そして、ゴルフを上達させるノウハウをもったコーチ、監督もほとんどいないので、練習させて、ゴルフ場に連れていって、あとは自分上手くなるしかない。

 実は、中部地区で強いゴルフ部がある、中学校、高校、大学はほとんど無くなってしまっているのが本当の現状なのです。子供の人数も減ってきていて、学校の先生もゴルフ部への時間を割ける人もいません。そもそも、ゴルフが上手な学校先生がいたとしても、自分自身がゴルフの練習とゴルフ場に沢山の費用がかかっていることを知っているので、それを集団で部活として成り立たせるスキルをもつ先生はほとんどいません。

 そして、結局は、親が練習場に連れていって、親がゴルフ場に連れていって、親がゴルフコーチを雇うことになるのです。試合のエントリーも親がすることになります。

 ということで、私のようなプロゴルファーコーチのもとへ、アドバイスを求めにくるケースもあり、私が練習内容、練習のペースを具体的に指導しているのです。私は一応、日本プロゴルフ協会の公認をもらって活動しているコーチですので、中学から大学までカリキュラムを作成することはできます。

 部活に入っても、結局は外部コーチに頼ることになる。それが日本のゴルフの現実です。

 とりわけ、日本では、、昔から親が沢山ゴルフに行っていて子供を一緒に連れていき、親がある程度の腕前で、親がコーチの代わりになって、プロテストに受かるまでサポートする。そんな環境のなかで上手になった一握りのジュニアがプロゴルファーになっていく。

 そして、プロゴルファーになったとして、、日本のトーナメントでは活躍できたとしても、海外の一流選手とプレーすると、1回りも、2回りもレベルが違うことを知るのです。前回のテーマでもある日本人の気質をもったアマチュアゴルファーが育て上げても、世界へ通用はできません。

 海外では、広大な土地にゴルフ場が併設してあって、たっぷりと練習ができる環境がたくさん整っています。そんななかで、腕利きのコーチがたっぷり時間をかけて、じっくり実力をつけていく。20歳なるころには、世界で戦うことのできるレベルまで引き上げられ、優勝までしてしまう。ジョーダンスピース選手は21歳で世界最高峰の大会、マスターズで優勝したということが全てを物語っています。日本でそのような選手を育成できるのでしょうか?

 私は、今、それができるとしたらどのようにすべきか考えています。

 今までの日本でのゴルフ理論、ゴルフの環境はなにも生まない。世界との違いは?そのノウハウは?を考えていますが、日本のなかでは答えがないので、世界一流選手がどのようなプロセスで上達するのかを研究もしています。日本の環境では難しい話です。
 

 続いて、次回は日本のプロゴルファーの現実と、そのようななかで日本のプロゴルファーが足りない物、未熟なマネージメント能力の低さを説明していきたいと思います。

 ゴルフ人口がどんどん減少していて、レベルの低い日本のゴルフ界。悪循環になっていく日本のゴルフ界を変革するためには?簡単なことではないテーマです。

ーーつづくーー

 
2020年04月27日 04:53

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