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練習ドリルに溺れてしまう日本人ゴルファー?!part2

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 上手に成りたくて、練習をしなくては!と練習を頑張る。

 最初の何年かは、練習すればするほど、スイングの奥の深さが分かってきて楽しくなる。

 自己流で上達できる限界のレベルまで到達すると、スコアが伸び悩んでくる。

 そこで、自分なりに、自分にとって必要な練習ドリルをインターネットや、ゴルフレッスン雑誌で見つけて試してみる。

 試せば試すほど、スイングが複雑になってくる。




 ある程度ゴルフ愛好歴が長くて、レッスンにお越しいただく方は、本当にたくさんの練習をしてきた人ばかりです。皆、たくさんのドリルを試してきた。色々な人からアドバイスを言われてきた。と、最初の一言でおっしゃるのですが、ゴルフが大好きなのに、苦しいということが起こってしまっていることに、私は日本のゴルフ界での情報雑誌や、インターネットゴルフレッスンに対して、物申す!といつも思っています。


 ゴルフが上達するために本当に必要な練習とは?!

 一度試してきたドリルが合わなかった?のではなく、ドリルの意味を間違えているとしたら?どうでしょうか?

 一度試してみたドリルでも、私のゴルフレッスンで改めてレクチャーしていくと、「こういうふうに感じるんだ!」と仰る方ばかりです。

 ここの筋肉を使うんだ。

 ここに体重を乗せるんだ。

 ここにゴルフクラブを動かすんだ。



本当にドリルを試してみて、正しくできているのかは、常に疑うことは大切です。大切なことなのに、大切でないと思ってしまったら、、そこから先はどこまでも間違えてしまいます。


 目安としましては、1ヶ月試してみて難しいと思うような練習ドリルは、意味が分かっていないことの可能が大きいのです。

 本当に意味が分かれば、打ちやすくなるものですし、安心感を感じるものです。


 ローリーマキロイが、一度もゴルフスイングで悩んだことがない?!と自分で公言しています。また、変則スイングで有名な、チェ ホソンは、ゴルフを始めてから、2年弱でプロゴルファーになってしまいました。

 こういう事実にたいして、天才だからと言って話を片付けてしまっていいのでしょうか?

 石川遼選手は私もファンで、今でも応援しているのですが、高校1年生でトーナメントを優勝してから、マキロイ選手や、松山英樹選手と肩を並べていない理由は!?石川遼選手は、練習ドリルを自己判断で試しすぎていると、私は分析しています。石川遼選手は天才です。その天才が世界一流に届かないことそこが、日本のゴルフ界の反省すべきことなのです。ドリルをやり過ぎるような環境を、日本では促しすぎています。

 私は、コーチとしてもっとシンプルで分かりやすい、練習プログラムを模索しています。レッスンしていて楽になるような練習プログラムをもっと考え抜かなくていけないと、常に思っています。

 ゴルフは難しいことは間違いありませんが、練習しても変化がないということは話は別です。

 50年程の日本のゴルフ界での、ゴルフレッスンに対して疑問を持つことから、世界の一流を理解することになるということになるのです。

 物事を理解して、覚えて、覚えたことをアウトプットすることは、仕事も勉強もゴルフも同じです。

 努力することは大切ですが、結果に繋がらない努力ということに対しては、細心の注意を払わなくてはいけません。



 




 


 

 
2020年01月28日 16:53

練習ドリルに溺れてしまう日本人ゴルファー?!part1

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 前回のブログで、覚えたことをアウトプットする、覚えたことを「生かす」ことの難しさを説明したのですが、日本のゴルフ界で、日本人ゴルファーは練習したことをアウトプットできているのか?ということを考えみたいと思います。

 私もゴルフを始めてから、何百、何千とゴルフ練習ドリルを試みてきました。とても効果があったものや、意味がなかったドリル、意味が分からなかったドリルと、練習の思い出がいっぱいです。

 もちろん、私がレッスンで、レッスンの際に用いるドリルは、私自身が理解できて、いいドリルだなと思った、練習ドリルなのですが、本当のドリルの意味を人に伝えることは、手間がかかりますし、難しいことです。

 日本では、ゴルフ情報雑誌がたくさんあり、インターネットでも気楽に閲覧できます。ゴルフは他のスポーツに比べて、市場の流れがあるので、ゴルフレッスンは、商売として人々の生業となっているからです。

 ですが、情報が溢れるなかで、情報から必要なことを選び出し、本当に理解して、アウトプットする。


 試してみたけどだめだった、、

 試したけど合わなかった、、

本当に、その練習ドリルを理解して判断してきたのか?


理解できていないのに、だめだった、、と思ってしまっていたとしたら、、違うドリルを試せば試すほど、、自信が無くなってしまう。


 このテーマについて、話していきたいと思います。


ーーつづくーー


  
2020年01月23日 17:40

覚えたことをアウトプットする力!?

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 何事も覚えたことを、生かすということは難しいことです。

 頭では分かったことを体で表現したり、なにかの形にするということはどういうことなのでしょうか?

 例えば、ゴルフの初心者でとても記憶力がいい人がいたとします。この世のレッスン書を全て丸暗記してスラスラと言えるようになったら?!

 どうでしょうか?

直ぐに上級者になれるでしょうか?


この問題を説明するということが、ゴルフスイングを覚えることの難しさを説明することになります。


 では、別の表現で例えてみます。

お手玉などのジャグリングとか、上級の手品のタネを教えて貰って直ぐにできるでしょうか?逆にジャグリングや、手品の解説したレッスン書があったとして読んで覚えたとしたらどうでしょうか?

やはり、練習して体で覚えないと、人に見せられるようにはならないと思います。

お手玉や手品も、ゴルフのスイングも、テンポよく流れるように覚えないと身につかないのです。


 私がゴルフのレッスンをするときには、お手玉や手品を上手にできるようにしてあげる気持ちと、同じ気持ちでゴルフレッスンしています。コツが分かるようにです。また、私自身でも覚えた技術を、手品と同じように、皆から凄いと言われるように、磨き続けています。磨いても磨いても、まだまだ磨けるのが技術なのです。

レッスンにお越しいただく方によっては、レッスン書をたくさん見てから来る人もいます。でも、できない、、


そういう人には、その人にできることをデモンストレーションでしてみせて、間違ってもいいから真似してもらって、それでも分からなければ具体的なアドバイスを分かりやすく言う。直ぐにはできないことが多いのですが、少しでもできるようになったことに自信を持ってもらう。


 例え、頭で分かったとしても、体で具現化しようとしたときに間違えてしまうと、運のつき。
ずっと間違えて覚えてしまいます。最初に正しいことを習うということは、上達の効率をあげることになります。


ゴルフのスイングだけでなく、どんなことでも理屈が分かっても、ちゃんとアウトプットできなければ分かったとはいえませんね。



 何年か前に、あるテレビ番組で、東京大学で哲学を講義している先生が、東大生に向かって言っていた言葉を思いだします。
「君たちはとても頭がいい。でも、君たちが書く講義のレポートはとてもつまらない、、」



  覚えても、上手に生かせなければもったいない話です。
2020年01月15日 11:29

ゴルフのジレンマシリーズ:「ゆっくりテークバックすると飛ばなくなる?!」part3

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 なぜ、スイングの調子が悪くなったときに」テークバックをゆっくり」にすると飛距離が落ちてしまうのでしょうか?

 その理由として、ある程度テンポよく、パッパとスイングをしないと、スイングの連動性が失われるからです。

 レッスンをしているときに、飛距離が出なくなってしまったら、向き合って、スイング素振りをお互いにするようにします。飛距離が出ないときは、スイングの素振りが弱くなってしまうので、ビュッ!!と音がしなくなっています。ビュッ!と音がする素振りを見せて、真似をしてもらうレッスンをすると、ゆっくりテークバックしていては速く素振りはできません。慌ただしく感じても、パッパと振らないとヘッドスピードは元に戻らないのです。

 スイングの調子が悪くなったときに、とりあえずテークバックを丁寧にしないと!と直ぐに考えてしまう人は、素振りが速く振れなくなっては意味がないということを理解してから、テークバックのチェックをするようにしてください。

 一流選手のスイングを真似すると、慌ただしい程にスイングのテンポが早い理由は、スイングの連動性が失われないようにするためです。

  時には、スイングの仕組みを理解するためにはゆっくり、スイングチェックをするときもあります。ですが、速く振れなくなるまで、ゆっくりチェックすることばかりしていると、スイングの躍動感が失くなり、スイングの連動性が無くなるのです。

 ゴルフスイングを深く理解していくときに、時にはゆっくり丁寧に、時には激しく躍動感を意識して!とバランスよく練習していかないと、スイングを完成させることはありえないことでしょう。

 タイガーウッズ選手も、渋野日向子選手も、スイングのコーチをつけているのは、バランスよく練習するためなのです。海外の選手が、長く第一線で選手を続けられる理由が、スランプにならないようなバランスのよい練習をしているからともいえます。

 日本では、プロコーチが少ないので、スランプになると、自分で調子を戻せずに、そのまま、プロトーナメントをドロップアウトしてしまうため選手寿命が海外の選手と比べると短いのです。日本の女子トーナメントプロの平均年齢が25歳というのは、あまりにも若すぎます。プロゴルファーも、上手に練習することが難しいことを物語るデータともいえますが、コーチとしての私の意見としては、スランプになったあとに的確な練習ドリルをすれば、長く選手として存在できると思います。

  スイングの調子が悪くなったときに、「早打ちになった」「丁寧にテークバックしないと」と直ぐに考えてしまう人は、スイングというものは連動性が無くなるとダメになるということを、理解していない可能があります。時には、荒々しく振らなくてはスイングは弱くなってしまうことでしょう。

 皆さん、上手に練習メニューを決められるように、日々の練習を頑張ってくださいね。





 
2020年01月09日 17:03

2020年 ご挨拶

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2020年  あけましておめでとうございます


  年が明けてゆっくりされている方、忙しくされている方。年始めの抱負はそれぞれ違うのかと思います。

 ふと、「抱負」と「目標」の言葉の意味の違いは?と気になって新年そうそう調べてしまいました。調べていると「夢」というキーワードも気になって、、、調べていると、大切なことがみえてきました。

あなたにとっての人生の「夢」はなんですか?

 「抱負」はなんですか?

 「目標」はなんですか、、?

と、なんか、学生のときに学校の先生が言ってたような気がすることを、今の自分が考えていることに、年を取ったな、、としみじみと感じさせられます。いつも私の頭の中ではこんなことを考えているわけです。

 例えば、私の「夢」は、誰もが分かりやすい美しい理論で、ゴルフスイングをまとめあげること。

 私の「抱負」は、プロ意識を持って、1年間、謙虚な気持ちと、感謝の気持ちを忘れずに、体調管理を徹底して、レッスンを受けていただいてる1人1人と向き合あえるようにすること。

 私の「目標」は、責任感を持ちながら、レッスンを受けていただいている、その人の「目標」を、別け隔てなく達成させること。


、、、です。


「夢」、「抱負」、「目標」というのは、言い換えると、長期的な目標、理想の目標、達成しなくてはいけない目標のこと、とそれぞれ言い換えることができますね。

 私は、普段、センスがあるかどうか?ということはできるだけ言わないようにしています。センスがあるとか言っている暇があるなら、具体的な実のあることをこなしさえすれば、センスなんていうものは養えるからです。


、、、ですが、この「夢」と「抱負」と「目標」が曖昧であったり、考えていなかったりすると、全力でレッスンしようにも、どこに全力になればいいのか戸惑ってしまいます。自分にとって、自分にあったことを決めることはセンスが必要です。

 結果がでない、成長しない、下手になると思ってしまう人がいるとしたら、この「夢」と「抱負」と「目標」がごっちゃになっている可能が大です。

 皆さんも、皆さんなりの「夢」と「抱負」と「目標」を考えてみることをおすすめします。

  特に、自分にとって、高すぎることなく、低すぎることのない「目標」を決めることができたなら、とても有意義な1年を過ごせることでしょう。その人にとって達成できるような目標というのは、他人には決められきれないことです。

 「夢」を語りながら、「抱負」を1年間心がけ、「目標」を具体的に達成する。





本年も一生懸命レッスンをさせていただきます。
本年もよろしくお願いいたします。

日本プロゴルフ協会所属  吉田誠吾

 
 
2020年01月02日 06:26

2019年 今年もありがとうございました

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 皆さん2019年はどうでしたか?ゴルフが楽しい、ゴルフの練習を欠かさないということは、私生活がある程度上手く行っているということなのかもしれません。

 例え、仕事につまづいたり、怪我や病気をしたりしたとしても、ゴルフはやめない!!やりたい!!と思えるようなストロングスピリッツこそが、ゴルフが上手くなることに一番欠かせないことなのかもしれません。プロゴルファーでも調子が悪いことに対して、踏みとどまって試合に出ることは、同じようなストロングスピリッツが必要なのです。



 沢山の人を同時にレッスンしていますと、

これからゴルフを楽しむ人。

なかなかコツをつかむのを手間取っている人。

上手くいって結果が出た人でそれで満足する人、その先にいきたい人。

上手くいかなくても、ゴルフ自体を楽しんでいる人。

 と、本当に十人十色です。そのなかでもその人の性格と練習のペース、ラウンドの頻度に応じてレッスンの内容を、それぞれの人ごとに、私なりに工夫して、一年間レッスンを続けてきました。


 毎日、同じレッスンをすることはほとんどありません。


 その人の気分や、その時の空気感も感じて、落ち込んでいたらやる気のでるようなアドバイスをして、調子が良すぎるときには、あえて難しい内容のレッスンを選んで謙虚になっていただけるように、心のバランスを保てるよう心がけてきました。

 来年も、もっと努力して、もっとみなさんにとっていいレッスンができるように頑張ります。


 皆さんがお忙しいなか、わざわざレッスンにお越しいただいてることに、いつも私は本当に価値のあるレッスンができているのか?不安になることが多いのですが、逃げずに、強い責任を持ち続けることを、敢えて楽しめるような人間になることが、私の来年の目標です。

 一年間、本当にありがとうございました。


皆様、良いお年をお迎えください。



  日本プロゴルフ協会所属  吉田誠吾

 



 
2019年12月31日 00:10

ゴルフのジレンマシリーズ:「ゆっくりテークバックすると飛ばなくなる?!part2」

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 私も学生のゴルフ部だったころ、全力で練習して、もっとベストスコアを出したくて、飛距離も大きく飛ばしたい、、と、一生懸命になればなるほど、すぐにスランプになるという負のスパイラルに陥ってしまうことが多々ありました。およそ20年も前のことの話です。
  
 今では、はいこれをして、次はこれをして、その次はこれ、と順番を踏んで直ぐに治せるようななったのですが、何度も何度もスランプを克服してきたからこそ、順番を踏めるようになったわけです。
 その頃の時に沢山のゴルフスイング理論の中のジレンマを感じてきたのですが、当時、意味が分からなかったことが分かるようになったとき、こうやって説明してくれれば分かりやすかのに、と思ったことが今のレッスンに役立っていることは間違いありません。

 その時のジレンマのなかの1つに、ゆっくりスイングを作りたい。でも、飛ばなくなる。が、禅問答かのように悩ませるテーマだったのです。

 スランプになると、スイングがバラバラになったような気がきて、「ゆっくりテークバックする」ということを心がけなければと思うことがあるのですが、この、「ゆっくりテークバックする」ことが飛距離を落としてしまう原因にもなるのです。スイングを治すと、飛ばなくなる。これこそ、理論のジレンマです。

 でも、やっぱり、皆さんが独りで練習していてスイングが分からなくなるとテークからから!治すんだ!と丁寧にゆっくりから、スイングを治そうとしてしまいそうですよね。


  でも、ヘッドスピードが落ちてしまう、、。


 一体どうすればいいのでしょうか?



ーーつづくーー

 

 
2019年12月25日 08:31

ゴルフのジレンマシリーズ:「ゆっくりテークバックすると飛ばなくなる?!」

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  ゴルフスイングを言葉にあらわしてみようとすると、上手に表現できなくて、次の日になると意味が分からなくなることが沢山あるのですが、それを「ゴルフのジレンマシリーズ」として、今までブログに度々書いてきました。

 今回は、ゴルフスイングを丁寧に練習したいと思って、スイングのテークバックをゆっくり上げていると飛距離がでなくなるというジレンマを解き明かしてみたいと思います。

  練習をしていると飛距離アップをしたい!と思うことは誰もが一度は思うことですね。調子が良くなってくると、我武者羅に振って、気持ちがいいくらいにボールが飛んで、、疲れてくるとだんだん飛ばなくなって、スイングをバラバラに壊してしまう。

  そして、バラバラになってしまったスイングを治そうとすると、テークバックはゆっくり丁寧に、、と安直に考えて練習していくと、飛距離がでなくなる。また、飛距離がでなくなったから我武者羅に振る。

 また、スイングがバラバラになる、、



  どうすればいいのでしょうか?飛ばなくなってしまった人、ヘッドスピードは出せるけどボールをコントロールできない人。それぞれ悩んでも悩んでも上達ができなくなる。このジレンマをどのように考えたら解決できるのでしょうか?


 インターネットで、男性は「マキロイ 練習風景」。女性は「レキシートンプソン スイング」と検索してみてください。この2人は飛ばし屋で有名ですね。動画でそれぞれのスイングを、クラブを持たないで真似して素振りをしてみてみるとどうでしょうか?一度自分のお部屋で物真似してみてください。

パッパと振るマキロイとトンプソン。あなたはこれをどう考えますか?

ーーつづくーー
2019年12月19日 16:23

ゴルフの本当の楽しさが分かるまで、、

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 ゴルフを始めたばかりの人、上達してきて楽しくてたまらない人、上達が止まって悩んでいる人、自分の目標を達成できても楽しみ続けている人。

 始めて間もない時は何もかも新鮮で、やることすべてがドキドキする。

 上達してくると、上級者の人に誉めてもらえたりして、ゴルファーとしての自負心を持つようになる。

 何年もすると、やってきたことの限界を感じるようになり、あきらめて現状のレベルで健康のために続ける人や、限界を突破するために試行錯誤する人、改めてレッスンに通う人と枝分かれする。


 そして、自分の体力や、取り組んできたときのモチベーションの強さに応じて、自分なりの目標を達成して、ゴールできた人。


 ゴールした後に、ゴルフを嗜める人。または、ゴルフをいつまでも本当に好きでいられる人。


 私もまだ未熟で、もっと深くゴルフも、この世の全ての道々を学ばなくてはいけないと、いつも戒めてくれる「悟りの教え」が私にはあるのですが、それが「十牛図」です。


 「十牛図」は、臨済宗の禅僧である、「廓庵」という人が作成したものなのですが、知らないという人は一度調べてみてください。私はゴルフを通じてこの、「十牛図」の意味が少し理解できたような気がしています。

 「十牛図」は、悟りを開く時に、本当の自分を探しし求めることを、牧人が牛を探しに行くことに例えて、10枚の絵に記したものなのですが、とても奥が深いのです。牛を見つけに行って、牛を手なずけて、牛とともに家に帰る、、そしてその後にどのように成らなければいけないのか?を「牛」と「本当の自分」とを重ねて例えている絵図といえば、分かっていただけるでしょうか?
 
 詳しくはここでは書きませんが、10枚あるうちの6枚目の絵図で普通の俗世間の人なら目標が達成してしまうことが描かれているのですが、、7枚目から10枚目の絵がとても難しい内容なのです。目標を達成した後に、悟りの道がまだ続く、、、 まるでゴルフの道にも例えられると、私はゴルファーとして感じてきました。


 自分が楽しむためにゴルフをする。自分の目標のために努力する。自分のために満足する。自分、自分とエゴの塊な私。もちろん、楽しむことはとても大切です。


 目標を達成したことを、満足できた自分を、どう世の中で生かすのか?


 まだまだ、どこまでも道は続きます。



 アフガニスタンでの人道支援での道半ばで旅立たれた、中村哲さん。人として十牛図の10枚目の絵図までたどり着くような人は、まさに中村哲さんのような生き方の人なのだと、訃報を聞いた時に、私は強く思いました。

 自分、自分の先にあるもの。ちっぽけな自分があるだけの今を、どのようにして道をあるいていくのかを、敢えて悩む。ゴルフに悩んでいる人は、上手に悩むことも 素敵なことだということに気がつかなければいけないのではないでしょうか?



  

 
2019年12月13日 22:04

上達するために必要な「我慢」

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 ゴルフのスイングというのは、たくさんの要素で成り立っています。アドレス、テークバック、トップオブスイング、ダウンスイング、インパクト、フォロースルー、フィニッシュ、
どれもスイングの一部です。

 何から、どう練習していくのか、、、本当にゴルフのスイングの練習というのは、人それぞれです。そういうなかで、たくさんの工程を踏んでだんだん、立体的にスイングは作り上げられていく訳ですが、練習の順番は人それぞれであるとともに、バランスのよいプログラムで練習していかないと、それぞれ練習してきたいくつものスイングの部品が繋がらなくて、スイングづくりが頓挫してしまうのです。


 私がレッスンをするうえで、本当に難しいのが、その人にあった練習プログラムを、その人にあったように組み上げていく際の一番初めを、どこから作り始めるのか?なのです。

 これが本当に難しい、、、


 何故ならば、いくつかの練習ドリルをして、その練習したドリルが連動性をもち始めて、そこでようやく成長するからです。

 どれだけ、いいスコアでまわっていても、どれだけ練習してきたとしても、たくさんの要素で成り立っているスイングを、1つの箇所を治したとしても、治した所と連動している所を複数調整しないと良くなることはありません。

 プロゴルファーでもコーチをつけるのは、この複雑な連動性を深く理解したコーチでないと、スイングを壊してしまうからです。


 ですが、練習していくと、自分なりにスイングを研究して、気になった所を治そうとしてしまうことは、上達するために練習していくわけですから、当たり前なことのように考えてしまいます。ですが、それが当たり前であってはいけないのです。


 御参考のために、私が自分のプライベートな練習をしているときに、何を気をつけているのか?お話しします。

 コーチとしてたくさんの人に、別々のレッスンを平行してレッスンしているのですが、もちろん自分のスイングは自分にあったドリルを練習します。私も練習していると、たくさんの自分のスイングのことを気づいていくわけですが、気づいたことを、そのまま治すことはしません。なぜなら、治す順番があるからです。そこで、私がなにをするのか?というと、気づいたことをメモして、メモしたら、今している課題のドリルに戻るようにします。

 練習しているとたくさんのことに気がつくので、メモしたことは、何十、何百という数にになってくわけですが、、、そのメモしたことを、どのような順番で治していけば連動性が損なわれず、スランプにならないのか?を検討してから、先の練習に生かしていくのです。

 その順番を決めるということは、パズルのように複雑です。別の言い方をすると、将棋で何手先まで読んでいくように、こうなったら、ここがこうなって、こう影響する、と思考を組み立てていくことに似ています。1つ手を間違えると、「詰み」になってしまうのです。

  テークバックを調整すれば、ダウンスイングにどう影響して、インパクトの感覚も変わって、振り抜いていくフォロースルーにも影響する。調整が成功した証は、「打感が良くなる。球筋が思ったように変化する。安心感がある。」ことです。連動性を理解していないと、ふと思いついたことが、スイングをバラバラにしていくというデメリットがあることを知ったなかで、練習しなくては、上達はしません。


  ほとんどの人がスイングづくりで、頓挫していまうのは、治していく順番を間違えてしまったときに、元にもどらずに、壊れたままスイングを作ってしまうからなのです。「詰み」になったら最初からやり直す勇気がもてなくては、スイングは完成しません。


 頑固にここにこだわっていくんだ!!という人は、スイングづくりというのは、何十、何百という工程を踏むということを覚悟してください。悩むのも、楽しいという人は、立体難解パズルのスイングに挑戦するということと同じなので、そういう目的だという人はとことん悩んでみるのも自由です。


 テークバックを修正するときに、体幹の回転が同調してるのか?ヘッドスピードが遅くなってしまわないか?球筋がどのように影響していくのか?そして、コースで打ちやすくなることに繋がっているのか?というふうに考えなくてはいけません。


 一流のプロゴルファーでさえ、自分で気がついたことを自分で治していくことをしないで、コーチにスイング修正をまかせるということは、スイングが複雑であるということを物語っています。

 練習中になにかに気がついてしまったら、、気づいたことを、すぐに治すことは慎重になるべきなのです。


 スイングづくりには、「謙虚な気持ち」をもって、時には「我慢」することも必要です。



  
2019年11月29日 12:07

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