ゴルフのジレンマシリーズ:ダフリのミスをしたらダウンブローに打つ!は考えが浅い!?part4
でも、ゴルフ場で悪いライの時には、ダウンブローで打ちたくなる。
ダウンブローのジレンマですね。
前回でも説明した通り、シャローの軌道でも悪いライから打てるようになる考え方、技術、練習方法はちゃんとあります。すでに、私のレッスンを受けている人のほとんどはこのことは理解できることと思います。
私は、このダウンブローという言葉にはジレンマがあることを分かっているので、レッスンの時にダウンブローという言葉をほとんど使いません。
ある程度のレベル、ある程度実践コースでいいスコアが出るまでは、ほとんどシャローのレッスンをしたほうが、
ドライバーも、フェアーウェイウッドも楽に打てますし、
何より楽です。
ちなみに、応用のテクニックとしてはダウンブローのレッスンはあることは、あるのですが、私はコースでのレッスンで打って見せて、体で、リズム感を感じてもらいながらレッスンします。
グリーンがとても硬くてボールが止まらなかったり、傾斜から長い番手でのクラブを打つときにボールの回転数を上げて、ボールの弾道を高くするときに、応用としてレッスンするのです。
ですが、ある程度のレベルまでこのような技術は必要ないですし、逆に覚えてしまうと、ドライバーが飛ばなくなるのです。
今の若いプロゴルファー達は、昔のプロゴルファーに比べると、新しいテクノロジーで作られたゴルフクラブを使いこなしているのに対して、
昔のプロゴルファーはダウンブローのスイングで固めすぎてしまって、ドライバーの距離があまり出なくなってしまっていることは、プロゴルファーの世界でも現実の事実として認識されています。頭の柔軟なベテランプロゴルファーは新しいテクノロジーのゴルフクラブを使いこなせるようになっていますが、
ダウンブローとシャローのスイングを考え直せたプロゴルファーというのは、多くはないのです。
ダウンブローに対して、シャローのスイングを深く理解すると、地面に置いたボールをドライバーで楽に打てるようになります。もし、たくさん練習した経験年数の多い上級者で、地面からドライバーが打てないという人は、
ダウンブローとシャローの軌道の考え方が上手でないと言えてしまうわけです。
冬になって、芝が枯れて来る時期に、ダウンブロー、一色で練習することは、
春になって芝がフサフサに生えた時に、せっかくボールが浮いているのに打ちづらくなってしまう、ということが起こることもあります。せっかくボールが浮いているのに、、、
悪いライの時には、ダウンブローで打つと考えてしまうのは、安直な対処方法であって、シャローの打ち方でも対処できることを考えないことは、考えが浅いのではないでしょうか?
ドライバーが飛ばない、フェアーウェイウッドが苦手、という状況が続いてしまっている人は、シャローの技術を理解しない限り、解決することはありません。
ドライバーが460ccと大きくて、慣性モーメントが高いのに、ダウンブローで打ってスピン量が多くなって、ボールが飛ばない。
女子プロゴルファーが小さい体で、ヘッドスピード41m/sで230ヤード飛ばせる。このこと自体が今回のテーマが大切だということを物語っているのです。女子プロゴルファーをレッスンするときには、シャローのレッスンはマストなのです。
ビュンと振れるのにドライバーが飛ばない。
どれだけ練習してもフェアーウェイウッドが打てない。
そのような人は、今回のテーマを深く理解しなくてはいけません。
ダウンブローの考え方は、デメリットも強いということがお分かりいただけたでしょうか?
それでも、私はダウンブローだ!という人は毎日練習して、年間100ラウンド以上すれば、習得できなくはないので、やりきってみるといいでしょう。やりきった後で、ドライバーがあまり飛ばないのでしたら、今回のブログ
のテーマを見直すことになるかもしれません。シャローの世界も奥が深いということを知ってください。
練習してもしてもコースでドライバーか飛ばない人、フェアーウェイウッドが好きになれない人は、一度私のレッスンを受けてみるといいかもしれません。偏った考え方で練習してしまうと、その練習の副反応が出て、その副反応に悩まされてしまうことのほうが多いのです。
このように、昔のゴルフのレッスンには、たくさんのジレンマがはびこってしまっているのです。
あなたがたくさん練習しても、難しい、楽にならない、という時は、ジレンマのトラップにひかかってしまっているかもしれません。
おわり
2021年02月16日 05:48