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ゴルフが上達するために必要なプロセス!?

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 私がゴルフを始めてから今に至るまでに、どのようなことが、上達するために必要なことなのかを、まだまだ考え続けています。

 自分が上達してきたプロセスと、私がコーチになってから、私のレッスンを受けられる人へのレッスンのプロセスは全く同じではありません。

 なぜなら、私は最初から毎日でもゴルフがラウンドできる環境のなかで、恵まれた環境で練習できたことで、コーチに言われたことをコース実戦で試しながら、コースで、できなかったことを毎日練習することができたからです。

 それに対して、アマチュアの皆さんは仕事や、家の用事をしながら、限られた時間のなかで上達しなくてはいけません。

 私は、コースで、パター、アプローチ、バンカー、傾斜地、そして、ショットをバランスよく練習したので、スコアメークはかなり効率よく覚えることができました。

 ほとんどのアマチュアの皆さんは、練習場でフルスイングをメインに練習してしまうので、偏った練習になりがちになってしまいます。

 これはあまり言うと傲慢で、良く思われないと思っているので公には言わないようにしていたのですが、今回のテーマでは敢えて言います。

 私はゴルフを始めて11ヶ月目で笹戸カントリーのバックティーで、73のスコアを出すことができました。ですが、毎日ラウンドできて、コーチをつけていたので、普通から考えたら年間150ラウンド〜200ラウンドすることができたなら、達成することはできるのです。もちろん、親、コーチ、そして良きライバル立ちのおかげなのは言うまでもありません。

 73のスコアがでるまでに、普通とは違うプロセスだったことは、やはりコースでゴルフを考え続けたということでした。正直に言うと、私はスイングを綺麗にしたいとか、飛距離を飛ばしたいとは思わないタイプでした。


 とにかくパーをとる。ミスしても、計算高くても、何故パーがとれなかったのか?だけしか考えていませんでした。ショットの練習だけしていたって、パター、アプローチ、バンカー、傾斜地からの反省をしなくては、直ぐにボギー以上打ってしまいます。

 緊張する試合で、体が緊張したなかでパーを取る。最初の4年間はこのことしか考えていなかったように記憶しています。ちなみに、私はゴルフを始めて2ヶ月目で試合に出場しています。少し記憶が曖昧ですが、初めての試合は100前後のスコアだったような気がします。


 そして、73でまわれてから、そこからとても険しい道のりが待っていたのです。気が遠くなるなるほどの練習と試合をこなしていきました。


 そして、年月が立ち、コーチになって、アマチュアの皆さんのことをレッスンし始めるようになって思ったこと、、


 それは、コースに行く回数にたいして、練習場でスイングのことを考え過ぎているということです。

 コースでゴルフのことを考えるのと、練習場でゴルフのことを考えることを、1年間それぞれし続けるとどうなるのかを想像してみてください。

 本当なら、OBにならずにある程度前に飛ばして、パターとアプローチとパンカーと傾斜地からの失敗を反省していけばスコアメークができるのに、限られたコースラウンドのなかで、自分の失敗たことのなかで印象に残ったことから反省してしまいがちになってしまいます。

 ドライバーとかセカンドショットで激しくミスをしたことを練習しなくては!と思ってしまい、パター、アプローチ、バンカー、傾斜地からのミスの反省をバランス良く練習できないまま、練習場での練習を進めてしまう訳です。


 なので、レッスンというというのは、レッスンを受けられる人のリクエストに全て応えていくと実は結果に繋げることが難しくなります。

 なぜなら、してほしいレッスンと、しなくてはいけない練習が同じではないことが、ほとんどだからです。

 もちろん、対価をいただいて趣味としてレッスンにお越しいただいているので、リクエストには応えます。実は、そのリクエストに応えながら、水面下で別のレッスンも同時進行していかなくては、結果を出させることはできないのです。

 レッスンを受ける人の性格も考慮しながら、それぞれのレッスンを進めていく、、、

 自分がゴルフをして上達することよりも、遥かに難しい作業なのがゴルフレッスンでした。

 上達しないということは、上達するための練習ができていないということです。

 上達するためには、どうすればいいのか?

みなさん、良く、深く、本当に上達するために、聡明に考えて見てくださいね。


 自分のしたいことと、自分がしなくてはいけないことのギャップ。

 そのズレを広げないために、プロゴルファーもレッスンを受けているのです。


 もちろん、趣味として、飛距離アップ、スイングを美しくする、ことは私も賛成です。


 ですが、その前にしなくてはいけないことが山ほどあるのではないですか?

 そう思いませんか?


 本当に自分に必要な練習を的確にできているなら、スコアという結果に繋がっているということなのです。逆にスコアに繋がっていなければ、正しい練習ができていないということなのです。


 
2020年09月25日 05:30

ブライソンデシャンボーのスイングを研究していたら、、、!?

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レッスンの時間が少し空いたので、全米オープンゴルフの熱が覚めやらぬうちに、デシャンボー選手とウルフ選手の研究を自分の体で人体実験してたところ、、、

 急に思いもよらぬドライバー飛距離最高記録がでてしまいました。今までの記録より1ヤードだけ更新です。

キャリー304ヤード、ランを入れると344ヤード。

 計測したドライバーは45.25インチでした。


 地面反力を行うなかで、肩、背筋、腹筋、お尻、脚、全ての筋肉の伸長反射を理解して、手首、股関節、足首の向きを計算して合理的に使い、ボールの位置、アドレスの角度をミリ単位で調整し、ヘッドスピードを58m/sまで上げきる。

 飛距離というのは、筋力だけでなく、様々な要素で成り立っているので、科学的に物理的に練習していかないと、決して伸びてはいきません。

 どれだけ他のスポーツで筋力をつけたとしても、ゴルフのスイングにあった体になって、ゴルフのスイングのリズム、躍動感を感じないと、飛距離は出せないのです。


 自分の体で飛距離の人体実験をしたことを、皆さんのレッスンに投入していくことになります。


 もともと何もしなくても、筋肉のバネの要素を理解して、遠心力、リズム、躍動感を感じる練習ドリルをバランス良くすれば、誰でも合理的に飛距離は伸びるのです。

 要するに、体でではなく頭の中が堅くなってしまっているのをどのようにほぐすのか?ということになります。


 スコアが大切なのは当たり前。

 そんななかで、飛距離アップを夢見ることは決して悪いことではありません。てすが、スコアがある程度良い、というのが大前提です。


 プロゴルファーでなければ、ゴルフの楽しみ方は人それぞれなのです。
2020年09月21日 20:16

全米オープンゴルフ 2020年 最終日 !?

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 どうでしょうか?皆さん。

  全米オープンゴルフの難しさを理解できましたか?

 毎年この難易度で開催されているのが全米オープンなのです。そのなかで、コース自体の難易度と相まって優勝スコアが決まるのです。

 このウインクドフットゴルフコースとシネコックヒルズゴルフコースが、ここまで難易度を上げられる程の難コースなのです。

 ブライソンデシャンボー選手を除いて、ほとんど選手がラフの長さと、グリーンの硬さにほんろうされたことは、見てとれたことと思います。

 優勝したブライソンデシャンボー選手の6アンダーは一人だけ飛び抜けていて、プロゴルフ協会のなかで物議をかもし出すことになるはずです。あまりに、パワーが技術力よりも優位になりすぎています。ラフでも320ヤード飛ばしてしまえば問題ない、、なんて見ていてきっと面白くなくなると思います。
 
 2位のマシューウルフ選手がトータルパープレーだったのですが、本来ならマシューウルフ選手のような集中力を保てた人が優勝するべきだと、プロゴルフ協会は今後考えることでしょう。

 もちろん、ブライソンデシャンボー選手は私は大好きですし、尋常ならぬ努力があったことは称賛されるべきです。


 本来なら、集中力と躍動感が最高潮まで引き上げた選手が全米オープンゴルフを制するのです、とコメントをしたかったところですが、ブライソンデシャンボーを見習って、皆さん筋肉トレーニングをしましょう!となってしまうわけにはいきません。

 やはり、ゴルフというのは、スイングのバランス、集中力の持続力、インスピレーション、そして、躍動感を作り出せるのかが大切なはずです。

 ブライソンデシャンボー選手は、とても頭がいいのでゴルフのルールと、ゴルフクラブの抜け穴を見つけて、ねじ伏せてしまっています。心の中で、私はブライソンデシャンボー選手は素晴らしい選手だとは強く思っています。



 あと、、解説のなかでマシューウルフ選手と、ブライソンデシャンボー選手のスイングのことについて、自由で決まり事がないということを言っていましたが、私はそうは思いません。

 必ず、スイングには仕組みがあって、ブライソンデシャンボー選手や、マシューウルフ選手のスイングの中にも理にかなった理論が存在します。

 実際にたくさんの仕組みのスイングが存在するようになったのですが、冷静に分類するとそこまでたくさんの種類のスイングがあるわけではありません。


 そういうことを、研究し続けていくのが私の仕事です。

 一流選手もアマチュアも、スイングの原理原則は同じだということを、絶対に見失ってはいけないのです。


 理にかなっているかどうか?それだけが全てなのです。
 

 

 

 
2020年09月21日 09:32

2020年全米オープンゴルフ 3日目!?

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2020年全米オープンゴルフ3日目。
マシューウルフが首位をキープして、トータルアンダーパーが3人と予想通りの展開となりました。

 世界中の一流選手が束になって挑んでも数人しかアンダーパーでまわれない。そんな異常な難易度のウインクドフットゴルフコース。

 最終日は、マシューウルフ選手次第となりましたが、もしマシューウルフ選手が崩れたら2アンダー前後の優勝スコアになるでしょう。

 パトリックリード選手が後半崩れましたが、きっとウインクドフットゴルフコースでなければ、今頃首位だのかもしれません。
 とても高い球筋でグリーンを捉えたとしても、そこからコロコロボールが転がるぐらい硬いグリーン。どれぐらい難しいのか?を表現してみると、アマチュアのかなりの上級者が本気でやっても、9番アイアンから長いクラブはコーンとグリーン奥に弾かれるぐらいの難易度といえば分かりやすいでしょうか?最近の一流プロゴルファーは打った球筋の高さの最高点から、どれぐらいの角度で落ちるのかも普段の練習で計測しているのは、硬いグリーンでボールを止めるためなのです。

 プロゴルファーになってから本当に難しいのは、飛距離を出しながら高い球筋を打つ技術なのですが、アマチュアの人が普通のコースでパープレーを出すためには全く関係のない世界です。日本人のプロゴルファーはその高い球筋を打つ技術が乏しく、松山英樹選手以外、結果をなかなか出せないのはそういう事情があるためです。

 高い球筋を打つために、間違ったスイング改造をしてしまって第一線のレベルから脱落した日本人選手は数知れず。

 ですが、いつも言うように体格が違うからと言い訳してきた日本人プロゴルファー達は、小柄な体格の海外の選手達が優勝していることを悔しがらなくてはいけません。

 難しいコースで成長すること。そして、スイングのメカニズムをもっと深く研究すること。絶対に諦めてはいけません。


 明日、皆で全力で松山英樹選手を応援しましょう!もし、ここで優勝できたのなら、、日本のゴルフ界の全てが変わることになります。
2020年09月20日 07:02

2020年全米オープンゴルフ 2日目!?

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 2020年全米オープン2日目、やはりグリーンが硬くなってきたので、トータルアンダーパーの選手が6人となり、いつもの全米オープンゴルフらしくなってきましたね。

 パトリックリード選手が首位、ブライソンデシャンボー選手が2位となっていますが、4日間のなかではまだまだ誰か優勝するのか検討もつきません。

 私の予想では、明日トータルアンダーパーの選手がさらに減り、優勝スコアが5オーバーから1アンダーになるのではないか?とみています。


 グリーンの色がどんどん茶色になっていき、カチカチになっていくと、ボールが跳ねてパーオンすることが運次第になっていくわけですが、パーオンしないなかでアプローチ合戦で誰か我慢比べで勝ち抜けるのでしょうか?

 もし、松山英樹選手が上位3位以内の成績になれば、これからどれだけの試練が降りかかったとしても、どんなことでも乗り越えられるようになることでしょう。これだけ難しいことは無いので、大きな実力をつけることになります。

 松山英樹選手の忍耐力が試される時です。
2020年09月19日 20:27

2020年全米オープンゴルフ 1日目!?

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 難コース、ウインクドフットゴルフコースにて2020年全米オープンの初日が終わりました。

 ジャスティントーマスが5アンダーで首位となり、以外にもアンダーパーでプレーできた選手が22名となり、主催者側からすると8オーバーで優勝するコンディションにするという計らいは、見事にうち崩された様子です。

 ですが、初日に3オーバー以上打ってしまった選手も多く、いつもの試合よりは難しいということが見て取れますね。

 ジャスティントーマス選手はこのコースのことを、「今までプレーした中で一番難しく、一番好きなコースの1つかもしれない。」とコメントしており、調子が良いのが最近続いているため、このコースを攻略できるのかどうか楽しみにして観戦したいと思います。

 ただ、いつもよりグリーンが硬くなかったので、皆、良いスコアが出せていますが、水を撒く量を減らしていってカチカチになっていくと、アンダーパーでプレーできる選手はほとんどいなくなることでしょう。


 私の別の視点での見解では、やはり2006年で開催された時よりも、ドライバーのテクノロジーが進化してボールが曲がらなくなっていることがスコアに繋がっていることは間違いないと思います。

  あんなに狭いフェアウェイを捉えることができていて、とても深いラフに入っても、ラフに入った時点で、かなり飛んでいるので、2打目が短いクラブで打ててしまっています。
 2006年の時は、もっと2打目は長いクラブで打っていた記憶があるので、タイガーウッズ選手が言っていた、プロゴルファーだけ飛ばないボールでプレーするべきだという意見が、いつの日か現実になってしまうことでしょうね。

 硬くなっていくグリーンのなかで、難コースをどのように攻めていくのか?2日目からも楽しみです!
2020年09月18日 15:28

2020年全米オープンゴルフ 明日開催 !?

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 コロナウイルスの影響でにより、予定より3ヶ月遅れて、明日、全米オープンゴルフが開催されます。同じ、メジャートーナメントのマスターズは開催中止から、11月12日に延期して開催されることになりました。マスターズはまだ決まっていませんが、全米オープンゴルフは無観客で運営されます。

 今回全米オープンゴルフの開催されるコースは、ウインクドフットゴルフコースの西コースになります。世界の名コース100選にも選ばれていて、アメリカでも屈指の高級なゴルフクラブとしてと有名で、プレー代もとても高いことで知られています。
 7477ヤードのパー70というありえないほど長いコースです。コースのイメージとしては、ティーグラウンドに立つと500ヤード先にピンが見えていて、フェアウェイはとても狭く、ラフはかなり長いので、ドライバーを曲げでしまうと2打目が乗らなくなってしまうという難コースです。アンジュレーションもなく、ただただ真っ直ぐで、ピンがずっと見えてしまうのに、フェアウェイが狭いので、精神をすり減らされていきます。あまりに難しいのでいつも優勝スコアが、オーバーパーになってしまうほどです。4日間、忍耐力が問われる耐久戦になるので、誰か優勝するのか予想できません。

 ダスティンジョンソン選手、ジョンラーム選手、ジャスティントーマス選手、ローリーマキロイ選手が今年は主軸にトーナメントが戦われていますが、今回の全米オープンゴルフは、ベテラン勢がベテランの味をだして上位にくるのかもしれません。もしかすると、タイガーウッズ選手が優勝する可能も出てくるので、皆さん、要注意です。


 松山英樹選手も調子が上がっているので、松山英樹選手も優勝候補ですね。
 
 
2020年09月16日 05:11

平常心を養うためには!?

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 ゴルフを通じて、とても大切なことだと気づかされること。

 それが、「平常心」。

生きていれば、山あり谷ありがあって、浮き沈みがあって、そのなかで人は学びながら成長していくわけです。


価値観や、生まれてきた環境、体格、性格、そして運によってそれぞれの道を歩いていくのが人生。

そんななかで、生きることが上手になるために必要なことが、「平常心」であって、たくさんのことがあるなかで、上手く行くためにはセルフコントロールが必要不可欠だと気がついてくるわけです。

ゴルフはミスをしたあとに、気持ちを切り替えなくてはいけませんし、ナイスプレーをしたあとに、高ぶる気持ちを少し抑えなくては、同じリズムでスイングをすることはできません。それをプロゴルファーは3日間、4日間ボギーを打たないように平常心を養い続けるのです。


ゴルフだけでなくて、商売でも、人間関係でも、適切な流れを維持するということは、並大抵のことではありません。プロゴルファーのようなスポーツ選手でも、自分で決断していく経営者でも、開発をしていく技術者でも、どれだけ成功したとしても、平常心がなければ数年でその流れが途切れてしまうこととなるわけです。


調子に乗りすぎると、人1人というのはとても弱いものなので、ありとあらゆる事象に飲み込まれていき、その荒波に抗わず、上手に乗りこなしていくために、「平常心」は、必要なことと人は知るのです。


私が、平常心を忘れないために、いつも思い出す小説があります。それが、芥川龍之介先生の「侏儒の言葉」のなかの、ある文章なのですが、少し紹介します。



『侏儒の祈り』

わたしはこの綵衣(さいい)を纏まとい、この筋斗(きんと)の戯を献じ、この太平を楽しんでいれば不足のない侏儒でございます。どうかわたしの願いをおかなえ下さいまし。
どうか一粒の米すらない程、貧乏にして下さいますな。どうか又熊掌(ゆうしょう)にさえ飽き足りる程、富裕にもして下さいますな。
どうか採桑の農婦すら嫌うようにして下さいますな。どうか又後宮の麗人さえ愛するようにもして下さいますな。
どうか菽麦(しゅくばく)すら弁ぜぬ程、愚昧(ぐまい)にして下さいますな。どうか又雲気さえ察する程、聡明にもして下さいますな。
とりわけどうか勇ましい英雄にして下さいますな。わたしは現に時とすると、攀よじ難い峯の頂を窮め、越え難い海の浪なみを渡り――云わば不可能を可能にする夢を見ることがございます。そう云う夢を見ている時程、空恐しいことはございません。わたしは竜と闘うように、この夢と闘うのに苦しんで居ります。どうか英雄とならぬように――英雄の志を起さぬように力のないわたしをお守り下さいまし。
わたしはこの春酒に酔い、この金鏤(きんる)の歌を誦しょうし、この好日を喜んでいれば不足のない侏儒でございます。
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 若い頃には、なんとも思わなかったこの芥川龍之介先生の文章が、たくさんボギーとバーディを取り続けて、流れを維持するということの難しさを知るたびに、私の頭の中で何回も何回も、歌を思い出すかのように無意識に流れ続けてきたのでした。


 調子乗らずに、調子に乗る。この世の中の不条理なアルゴリズムに、第六感も使って、全身全霊で生き抜くためには、才能と運だけでは成功し続けることは不可能だということを、私はゴルフを通じて深く知ることができました。

 ゴルフの試合だけでなく、コーチになってからも、何百、何千と、色々な人達の良くなるような流れを作り続けるレッスンという仕事でも、思考の柔軟性と、平常心を養うこととなったのです。


 上手くいっていていても、どれだけ落ち込んでいても、普通過ぎて退屈なときも、敢えて平常心の姿勢で立ち振る舞えるような人。そんな人がいたら、どれだけの経験を積んで、どけだけ思慮深いのか、と私は、身を引き締めるために、世の中に飲まれないように、見習う気持ちを忘れないようにしています。


 もし、人に対してイライラしたり、練習していてミスをしたときにカッとなったり、とてもいいことがあった次の日にやる気を失うことがあっても、、心を乱すことがあれば、それはまだ大人になりきれていない、未熟者ということです。


 これまでの地球には、1080億人の人が生まれてきて、そして、終わりを迎えたそうです。

 その1人1人がどう思って生きて、どう終わりを迎えたのが?それを想像するだけで奢り高ぶった、へっぽこな私自身は、大きな海の中にできた泡と同じだと、思い知らされ、またそれが私自身にとって、逆に謙虚に慢心しないで生き抜くためのチカラとなっています。



 ちょっと良いことがあっても、やる気が無くなってどうでもよくなっても、平常心でいること。

 それができるという人は、思慮深くて、頭のいい人なのだと、私は思います。

 芥川龍之介先生の侏儒の祈りの言葉。私がとても大切にしている言葉です。

 当時、今ほどの情報も娯楽もないなかで、これほどまでに艶があって、楽しさと、憂いと、鋭さを兼ね備えた言葉を紡ぎ出すことができたということに、吐き気がするほどの才能を感じると共に、
本当の天才とはなんなのかということ知らしめられますね。





 
2020年09月12日 04:17

目標達成!?

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 今年目標にしていた340ヤードのドライバーの飛距離をようやく達成出来ました。上の写真には3発ボール弾道が重なって写っていますが、3発目の343ヤード以外は2発320ヤード〜330ヤードの記録が出ていました。かなり精密な測定器なので、ラッキーはありません。

 年を重ねても、新しいスイング理論と、日進月歩で進化するゴルフクラブで、自分で飛距離アップを試してみようと思い立って半年。何十回とコンディションを整えて、トライアンドエラーを繰り返して、なんとか目標クリアできました。

 練習場のボールで打っているので、5%分補正アップしていますが、私のなかでのルールは、
45.25インチ以内のドライバーで練習場のボールで達成すること。
このルールを守って、ひたすらチャレンジ。

チャレンジする度に、次の日から体が壊れて怪我をする。怪我もするし、スイングも崩壊。
怪我が治ったら、スイングもレッスンの合間に、自分で修整して、またチャレンジ。

 達成できて思ったことは、やはり昔のスイングと、今のスイングは全く違っていることを実感したということです。スイングのなかでのパワーの作り方、ボールの捉え方、インパクト以降の振っていく方向が変わってしまったわけです。

 ある時期から、320ヤード以上から本当にどうやっても飛距離が伸びなくてしまったのですが、スイングの微調整と、足と背筋の筋力を少しずつ高めて、最後はスイングのリズムとテンポを早めたことで、達成できたのでした。

 本来なら、ゴルフというのは方向性と飛距離では、方向性のほうを優先したほうが、ある程度のレベルまでは上達することは間違いないことです。160ヤード以上ドライバーが飛んでいてダブルボギーを打ってしまう人がいたら、それは飛距離がでないからではなく、3打目からのゴルフが出来ていないからです。
 ですが、本当に距離が長くて難しいコースで良いスコアを出すためにも、ゴルフの楽しさにマンネリが来ないようにするためにも、飛距離アップの練習は必要になってきます。

 今回、343ヤード出せたドライバーはあくまで飛距離重要視の45.25インチのドライバーであって、試合だったら使うことはないと思います。
 数日間の連続した試合では、また別のドライバーを選ぶことになります。

 よく、当たったときの一発は飛ぶ!、、、というクラブへの評価がありますが、その言葉がこのドライバーには当てはまります。試合の時に使うクラブというのは、また別の観点から選びます。信頼できて、安定していて、割と飛ぶという感じのドライバーになるわけです。

 ドラコンを得意とする人が、3日間、4日間の試合をすると、曲がった瞬間にボギーが決定してしまうので、安定している人には勝てないと言えば分かりやすいでしょうか?その安定している人の中で安全に飛距離を出すということは至難のワザなのです。試合のなかで飛ばしにいくときは、ギャンブルのように覚悟して飛ばしにいくことになります。

 今後、レッスンをするうえで、飛距離アップをしたいという人がいたとしたら、その人のゴルフのレベルと、目標の高さによって必要な飛距離アップのドリルを見極めてレクチャーしていくことになるのですが、パワーだけでなく、科学的に、物理的に、今の現状の体力でも、飛距離アップができるということを、上手にレッスンしていきたいと思っています。

 どれだけ練習しても飛距離が伸びないという人は、本来の人間の自然な動きを、間違った理論で無くしてしまっている可能性が高いのです。

 15年前の自分に、本当のスイング中の体の使い方を教えてあげたい。そう思ってしまう程、スイングは進化してしまっているのが、本当のことなのです。

 体力と筋力があるものしか飛ばせないと思っている人は、科学的に、物理的に、本当の体の自然な動きを理解すれば、驚くほど飛距離が出るようになるということを知らないのです。

 10年前の私より、今の私のほうが飛ばせるようになっているのは、紛れもない事実です。スイングの研究をもっと深く続けていきます。

 可能性は無限大です。1ミリより遠く。あきらめはしません。


 
2020年09月05日 21:17

スイングのジレンマシリーズ:スイングのなかで下半身が大切なのが分かっているのに、下半身のテーマを練習していると軸が起き上がったり、ぶれてしまうと感じてしまうのは何故!?part3

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 では、どのように私がレッスンの時に、スイング中の下半身の使い方をレッスンしているのかを簡単に説明してみたいと思います。

 まず、初心者の方。

骨盤を前傾した状態から、スイングを始めることを理解してもらわなくていけないので、
がに股でアドレスして、その状態で往復素振りをしてもらいます。
往復素振りをするときのポイントはまだ他にありますが、今回は骨盤と股関節を意識して、骨盤が前傾したまま、往復素振りができるように、話を進めていきます。
もちろん、正しい動きをやってみせて、真似してもらうことが一番理解できるので、最初の1ヶ月は家でも出来る下半身ドリルをレッスンで指導します。
正直、思うところは、骨盤が前傾したままスイングをしていると理解できるまで、練習場で練習していても、家でドリルをしていてもそこまで変わらないので、理解するまでは必ず下半身の使い方を丁寧に、何度もレッスンすることになります。


ある程度経験を積んできているレベルの方。

ある程度スイングの知識がある人は、骨盤がスイング中に前傾しなくてはいけないことは理解できていると思います。
正確にいうと、アドレスからテークバックしてインパクト直後まで前傾していて、インパクトからフィニッシュで前傾していた骨盤がひっくり返る動きを、骨盤と股関節がどうなっているのかを説明します。

とても難しいテーマのレッスンなので、骨盤と股関節のレッスンのときは、手を抜かず、手間ひまかけて、じっくりレッスンすることになります。

スイングの下半身の練習を重要視してこなかった人は、スイング中に骨盤の回転の運動量がたりなかったり、股関節の使い方を見せてあげて、真似してもらって、
まるで簡単なダンス覚えるような感覚でレッスンを進めていきます。

スイングの下半身の動きを人にレッスンするには、正確に、正しい動きをマスターしている人でないと、スイング中の下半身のレッスンは人に指導することはできません。

そして、ここからが本題になります。


本当に正しい下半身の動きを指導すると、ほとんどの人が、スイング中に横にブレているように感じるのです。

ブレていないのに、ブレているように感じるのはなぜなのか?

鏡や、窓ガラスに映る自分を見ながら、下半身の動きを指導していくと、ブレているように感じるのに、鏡に映る自分の姿はブレていないのです。

それは、背骨を軸として下半身の動きを作っていくと、背骨の前の肋骨や内蔵が、背骨を軸として回転しながら横に移動するからです。

分かりやすくいうと、背中の背骨のどこにでもいいので、ビールジョッキの取っ手をバシッとくっつけるイメージをしてみてください。その取っ手を握って、背骨を左右に回転させると、肋骨と内臓は背骨を中心に、左右に動くはすです。

その肋骨と内臓が動く感覚をブレていると錯覚してしまい、正しく骨盤と股関節を使うレッスンをすると、ブレていると勘違いしてしまうのです。

ビールジョッキでもマグカップでもいいので取っ手を持って手首を支点にしてクネクネしてみてください。コップが左右に動きますが、取っ手とコップの間のところが軸がとなって安定して規則正しい動きができると理解できるはずです。

そのことを理解して受け入れることができたら、後は体で教えるのみです。

歩くことを教える、走ることを教える、ジャンプすることを教える。そしてスイングを教える。

どこの筋肉を使うのか、どこの骨が動いているのか、リアルタイムに私が動かすのを、みながら真似してもらうのです。レッスンを受ける人の間違えた動きを私がわざとしてみてあげて、そこから正しい動きをしてあげる。それを繰り返して見せてあげる。


そうして、数回レッスンを受けると、どのように使うのか立体的に理解していくことになります。
スイングの下半身の動きを正確に伝わるように文章にしてみると、とんでもなく長い文章になることは、皆さん想像がつくでしょうか?もちろん文章にはできるのですが、丁寧に事細かに書いていかないと、ほとんど間違えて覚えてしまうのです。

ということで、ほとんどのレッスン書を読んだとしても、ほとんどの人が間違えて覚えてしまって、そこにスイングのシコリが残ってしまっているわけです。

もっというと、日本人プロゴルファーでさえ、この50年、世界の一流選手のフットワークを理解できないまま、時が流れてきてしまったのです。

インターネットや、雑誌では、一流選手はこのようなフットワークをしていた!!とよく説明されていますが、今までの何十年の情報は何だったの??と私はいつも思ってしまっています。




この、スイングのなかで下半身が大切なのが分かっているのに、下半身のテーマを練習していると軸がぶれてしまうと感じてしまうという、ジレンマは本当に根深く、アマチュアゴルファーのなかで浸透していまっています。


本当に今回のことが理解できると、傾斜地から打ちやすくなったり、飛距離が格段にアップしたりと、良いことづくめです。




経験豊富な上級者の人をレッスンしていると、「こんなことは誰も教えてくれなかった。こんなに楽に打てるようになって、飛距離もアップすのに、、早く先生に会いたかった」と言われるのですが、
私自身も、誰もこんなことは教えてくれなかったので、オリジナルとして自分で勉強して研究してレッスンできるようになったわけです。

こういうスイングのジレンマはたくさん存在します。こうやって考え直せば、矛盾が無くなる、、

もっと、スイングのことを研究して、誰もが分かりやすい表現でレッスンができるようにるように、日々、私も研究していくつもりです。


歩くことを、走ることを、ジャンプすることを、スイングすることを文章にするということは、とても、とても難しいことなのです。
 
2020年09月01日 16:14

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