何故、スイングの中でリズム感が一番大切なのか!?あなたは説明できますか?part4
だから、プロゴルファーもプロゴルファーになってから、自分のスタイルを守りながら、何か新しいことを取り入れることに対して、とても難しいとお思いながらゴルフをしているのです。
こういうタイプのスイングの人は、こういう軌道で、こうやってフェースを使う。そして、こういう球筋になる。
別のタイプスイングの人はまた別の筋の通し方がある。
私はプロゴルファーでもあり、コーチでもあるので、自分のスタイルを壊してでも、さまざまなスタイルのスイングを研究しなくてはいけません。
正直に言いますと、
流行り物の理論、レッスンを毎年、毎年、聞いて見てきて思う事は、、
それをやる前に、まずはこういうことができていないとできない、
それをやると、こういう副作用がある、
できたとしても、結局たくさん練習しないとかえって本番コースでは下手になってしまう、、、
結局、スイングには数え切れないほどの要素があるので、何か1つのことをやったとしても、良くなることは本当に稀で、スイングのバランスを壊してしまうほうがはるかに確率が高いのです。
あなたが病になったとしますね、
この薬を飲むと30%の確率で改善しますが、70%の確率で副作用がでます。
あとは、飲むかどうかあなたが決めてください。
どうでしょうか?
その人の考え方によって、薬を飲むのか飲まないのかは違うと思いますが、10%でも副作用がでるのならほとんどの人が薬を飲むことをためらうはずです。
なので、プロゴルファーや、上級者はその副作用を恐れて、新しい理論、練習ドリルを怖がるのです。自分の確立したスタイルを守ることのほうが大切だと考えるからです。
流行り物の理論を試してるあなたは副作用にさいなまれているのかも、、しれません、、
そんな怖がるプロゴルファー、上級者に対して、スイングを改善していくことの難しさ、怖さが、プロコーチには常につきまといます。
絶対に上手になるドリルなんてありません!
私はそう思います。
絶対にいいレッスンなんてないことが分かっているからこそ、スイングのタイプによってどういうことを練習していかなければいけないのか?を途方もない無限のパターンを研究しなくてはいけないのです。
そこで、自分でスイングを研究するときに何を大切にしているのか、、?
それは、
新しく研究する練習ドリルの副作用を深く理解して、スイングのバランスが壊れてしまったら、直ぐにその練習ドリルを辞めて、中和剤のような、別の練習ドリルをして瞬時に戻す。
その中和剤のような練習ドリルがリズム感のドリルなのです。
スイングバランスが戻ったら、また壊れることが分かっていても新しい練習ドリルを試す。
これをひたすら繰り返すのです。
もし、私が現役の選手ならこんなことは絶対にしません。
私はコーチになってから、たくさんのスイングを研究して、理解する度に、私の本当のスタイルは無くなってしまいました。
自分のスタイルが無くなるなんて、とても悲しいことです。ですが、私はプロコーチなので自分よりも、レッスンを受けてくれる人のために、自分を犠牲にして、新しいことを試さなくてはいけないのです。
ですが、ある一線を守りながら、あるスイングレベルを守りながら、新しいことを試す。
どれだけスイングのバランスがおかしくなっても、パーは取る!パーが取れなくなるまでスイングのバランスを壊すなんてありえません。
アマチュアのゴルファーでも、コースで無茶苦茶になってしまうようなことを、一定期間試してみるなんて絶対にしてはいけません。
時と場合によっては、スイングの大手術をして、数ヶ月打ちにくくなるレッスンもやりますが、結果的に必ず打ちやすくなり、上達させるのには、30工程以上を踏みます。そんなこと、自己流でできるのでしょうか?
そんなスイングが難しい要素があるなかで、スイングのバランスを壊してしまうことから守ってくれるのが、
それが、
リズム感なのです。
どれだけスイングのバランスが壊れたとしても、リズム感を大切にしてきていれば、打ちにくくなっても、元のスイングが分からなくなったとしても、
コースでスコアを乱すことが無くなります。
プロゴルファーが何故リズム感を大切にするのか?
1年間、スイングのバランスを保つことに苦しみながら、パープレー以上でプレーするためには、
リズム感しか頼りになるものがないからです。
それでも、スイングを改善するために何かをしなくてはいけない。それがプロゴルファーなのです。
適当に、なんとなく、あっ!この練習ドリル試してみよう、なんて練習しているアマチュアゴルファーがいたとしたら、、
スイングというのは、2秒から1.4秒で終わります。
そんななかで無数の要素によって構成されるスイングを、なんとなく受け売りのドリルをするなんてありなえないということを、深く理解してください。
プロゴルファーや、上級者は自分のスタイルを守らなくてはいけない。でも、何かを改善しなくてはいけない。
そんな人達をレッスンするということの、難しさ、怖さと向き合いながら、私は日々レッスンを進めているのです。
プロ野球選手の藤川球児さんが引退してから、あるテレビ番組で少年野球の子供達にコーチをしていたときの言葉なのですが、
「今のプロ野球の世界では悪いところを指摘して治そうとはしない。良いところを更に伸ばしてしていくというのは当たり前のことです。」
どうでしょうか?悪いところを治していては、悪いイメージにしかならない。
悪いところを治そうとして練習をしている人は、
気をつけてください。
リズム感の練習は悪いところを治す練習ではなく、良いところを伸ばす練習になる傾向があるのです。
たくさんのリズム感のドリルがありますが、そんなリズム感のレッスンをしてもらうために、プロゴルファーはレッスンを受けるのですね。
→→おわり←←
2021年11月09日 05:38