とても難しい自分のプレースタイルの確立!?
競技ゴルフをしている人達のなかで、自分のスタイルを確立することがいかに難しいのかを、谷原秀人選手の戦歴を例えにして、説明してみたいと思います。
先程にも言った通り、日本の選手のなかで本当に逃げずに、茨の道を自分から歩み続けてきた谷原秀人選手は日本の選手のなかでは別格の選手として、私は尊敬しています。
谷原秀人選手は、2006年度に賞金ランキング2位になって、、そこから15年間、2021年現在に至るまで自分のプレースタイルを模索し続けてきました。
結果ツアー14勝。もっと勝ってもいいような実力者です。
2011年からスイングや、プレースタイルを模索していくなかで、結果に繋がる歯車がズレ始めてしまった、、
スイング改造、肉体改造、ドライバー長尺への挑戦、ドラコン選手から飛距離を学んだりと、気が遠くなる程のチャレンジをしてきた谷原秀人選手。
そんななか、彼が感じてきたことは結果に繋げることの難しさ。彼のユーチューブを観ると、海外選手の凄まじさ、次元の違いを赤裸々に語っています。
もともと私も、世界のレベルの選手と、日本選手のレベルの差がありすぎて、いかに日本のレベルが低いのかということを研究し続けています。
谷原秀人選手が語っていることに対して深く理解し、それをどうすればいいのかを日々研究していますので、谷原秀人選手に対しては、とても尊敬しているのです。
ほぼ毎日ラウンドして、できる限りのことを試して、それでも自分のプレースタイルを見つけることがなかなかできない。
そんななかで、アマチュアの人ができて週に2.3回のプレー。試合も多くて月に2回だけ、、それでスイング改造をしたり、肉体改造をむやみにしてしまうと、路頭に迷うことになる。
なので、私はプロゴルファーへのアドバイスと、アマチュアゴルファーへのアドバイスは、根本的にアドバイスの内容を変えるようにしています。
練習量、トレーニング量、試合数が違うのに、同じアドバイスをしていいわけがありません。
アマチュアの人は別の仕事をしながら、ゴルフスイングを磨かなくてはいけませんので、それはそれで大変なことです。
アマチュアゴルファーは、プロゴルファーの日々の取り組みに対して、謙虚になると自分の本当にできること、すべきことが見つかり始めると、私はコーチとして思っています。
毎日ゴルフをしていても悩む訳ですから。
かけた費用、手間と時間、によって本当は決まる、、どれだけ投資して、どのように上達するのか、、、?それに対して、謙虚になること、、
谷原秀人選手は2007年から、自分のスタイルに悩み続けて、現在に至るまで、結果的には若い時の感覚に戻してようやく、優勝することができたのでした。もう、優勝することはできのかもしれないと、諦め層になったこともたくさんあった。そんななかで、敢えて昔のプレースタイルに戻すことの勇気、器の大きさが、彼にはあったのです。
多くの選手がもっと上手くなりたいと、スイングを改善、改造しようとするのですが、それが如何に難しいことなのか?
例えていうならば、歌手なら毎年ヒットソングを作り続けることとにています。
10年以上ヒットソングを作り続けられる歌手は全体の歌手の中で何人ぐらいいるのでしょうか?
サザンオールスターズ、Mr.Children、松任谷由実、宇多田ヒカル、小田和正、等、自分の世界観を歌い続けるということは、どれだけの努力とパッションが必要なのか?
プロゴルファーも歌手も、10年以上活躍し続けるということは、自分の世界感を見失わないことだと、私はプロコーチとして理解しています。
谷原秀人選手が今になって、2006年の自分に対して何をアドバイスするのか?
これは、人それぞれの価値観によって違うとは思うのですが、私はこう思います。
「そのままでいい。そのまま一流選手達とプレーする機会を増やして、あまりスイングのことは考えず、言葉にできない何かを肌で感じ続けなさい。むやみにプレースタイルを変えてしまうと、自分のいいところが無くなってしまうよ」と。
もちろん、ある程度のレベルにるまでは、試行錯誤は必要なのかもしれません。
ですが、物事の流れに乗ることができたのなら、その流れに乗り続けることの大切さを、逆に理解しなくてはいけないのではないでしょうか?
仕事でせっかく流れに乗ることができるビジネスモデルを確立したのに、副業を広げてしまって結局、最終決算が悪くなり赤字になる。
流れに乗れたことに対して、謙虚になることはとても難しい。
謙虚という言葉は、本当に大切な言葉ですよね。
私は、ゴルフの選手達のいいところをコーチとして深く理解して、それを見失わないようにしてあげること。それが、日本のゴルフコーチに足りないものだと強く思います。
そのままでいいんだよ!
そうアドバイスしてあげて、本当にスイング改造で悩むのはコーチであるべきで、選手はプレーに集中しなくてはいけません。
だから、一流選手のほとんどがコーチをつけているわけですから、、自分のことを理解してくれるコーチを見つけること、それが長く生き残る術の1つなのです。
自分の声、自分の味を理解して作詞作曲してくれる、作詞作曲家、プロデューサーがいれば、、
谷原秀人選手の久しぶりの優勝がどれほどのことなのか?本当に凄いことだと理解できますね。
私も、コーチとして、様々なスイング、プレースタイルを勉強して、悩める選手に合ったアドバイスができるようにならなければいけません。
自分のプレースタイルを確立することの難しさ、むやみにスイング改造や、トレーニングをしても、深いコンセプトがなければ、流れをを失ってしまうということが、お分かりいただけたでしょうか?
あの頃、あの時の感覚が良かったなー、、というのでしたら、その感覚から今に至るまで、自分にとっては間違えたことをしてきた、、ということを、認める勇気、戻す勇気が必要なことも絶対にあるということを、謙虚に考えてみることも、1つの策戦なのです。
2021年11月15日 05:03