ゴルフのための筋肉トレーニングの難しさ!?part5
元々、私はコーチとしてゴルフのトレーニングはどのようにすべきなのか?を、よく考えることがあるのですが、
ゴルフだけでなくてどのようなスポーツも、そのスポーツのプロの筋肉のつけ方をみることがとても大切だと考えています。
陸上競技でも100メートルの選手になるのか、400メートルの選手になるのか、1500メートルの選手になるのか、フルマラソンの選手になるのか、トレーニング方法は全て違うわけです。その時に、その種目の第一人者の筋肉の付き方を観察すれば、間違えたトレーニングを防ぐことができるわけです。
実は、、プロゴルファーでも飛距離重視型、バランス型、ショートゲーム重視型、と、
つける筋肉が違うのですが、、その話をするととても長くなるので深く話すことは今回はしません。
ただ、アマチュアの方達は日本の女子プロゴルファーの体型と筋肉のつけ方を参考にすると、ゴルフのためのトレーニングの方法が理解しやすいのかもしれません。
女性でも、バレーボール選手や、バスケットボール選手のように身長が高い人もいますし、様々な体型の人がいます。
そのようななかで、身長がそこまで高くなく、ムキムキではない、どちらかというと柔らかい筋肉がついている選手が女子プロゴルファーでは多いということに注目してみるのです。もちろん、身長の高いプロゴルファーもいますが、身長がそこまで高くない人のほうが優位になっていることが女子プロゴルファーの身長のデータのなかでみてとれます。
身長が高くない人がバレーボールの選手になれるのか?と考えたら分かりやすいですね。スポーツの特質によって有利な体型があるわけで、女子プロゴルファーはその逆なのです。
なぜなのか?
それは、ゴルフはまずアプローチとパターの技術が最優先で求められるので、体の大きな人は、小さくて、柔らかいリズミカルな動きをすることが大変だからです。
もちろん、体の大きな人だって練習すれば誰だって上達はしますし、大きな人は飛距離はでるというメリットはあります。あくまでも女子プロゴルファーのプロゴルファーとしての競技としての資質ということであって、参考程度に聞いてください。
そのようなプロゴルファーに求められる柔らかい動きを習得する際に、乱暴に筋肉トレーニングをしてしまうと、パターやアプローチの技術が壊れてしまうということを、これから話していくなかで、第一に理解していてください。
実は、その柔らかい動き、柔らかい筋肉を残しながら、飛距離アップのための筋肉をつけるということが、どれほど大変なのか?どれほど手間がかかるのか?ということなのです。ゴルフに適した筋肉を作り上げるということは本当に時間がかかります。
逆に、筋肉のストレッチのしすぎもよくありません。ストレッチをしすぎると、柔らかくなりすぎてスイングのバランスがおかしくなってしまいます。
上達志向が強い人は、一度だけ、調子のいいときに、練習の前にストレッチを入念にしてみると分かります。
ストレッチというのは、怪我の予防にはなるのですが、スイングフォームのバランスも壊してしまうので、よく練習の前に入念にストレッチをしてしてしまう人は、程々にしておかないと、せっかく調子がよくなってきたスイングを自分で壊してしまっている可能もあるので、気をつけてください。
もちろん、少しはしたほうがいいのですが、し過ぎは駄目です。また、脚の太ももの裏とか、体側をギュンギュンに伸ばしてストレッチをする人がいますが、筋肉というのはリラックスして、上手にストレッチしないと逆効果なので、ギュンギュンにしてしまうのならしないほうがいいかもしれません。
トレーニングを無茶苦茶にやって筋肉を計算しないでつけてしまうと、かえって駄目だということが、女子プロゴルファーの筋肉の付け方を見ると、理解がしやすいことが分かっていただけたでしょうか?
ですが、男子の一流選手達がムキムキの筋肉をつけているのではないか?と、疑問に思っている人もいると思います。
その一流選手が筋肉をムキムキにしてもゴルフのスイングが壊れないということが、本当に奥が深くて、難しくて、日本の男子プロゴルファーが世界の一流なりたくて筋肉をつけようとしても、間違えてムキムキになってしまう。
そのことについて少しお話しを進めていこうと思います。
ゴルフは、飛距離アップとアプローチの柔らかさを混同しなくてはいけないので、筋肉トレーニングが非常に難しいのです。
→→つづく←←
2021年01月13日 07:16