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トーナメントプロゴルファーの世界!?

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 今回はトーナメントプロがどのようにシーズンを望んでいるのかを、簡単に説明してみたいと思います。プロゴルファーの過酷な世界がどのようになっているのかを知ると、トーナメントを観戦するのが楽しくなるかもしれませんね。

 日本男子プロのツアートーナメントスケジュールは、4月から12月初旬までと、まるまる8ヶ月間試合が続くことになります。
 
 プロゴルファーがプロゴルファーになるまでと、プロゴルファーになってからどのように成功しなくてはいけないかは、去年の2020年3月終わりに、一流のスイングをどのように学べいいのか!?というテーマで書いてありますので、読んだことがなくて興味のある方はご覧ください。

 トーナメントプロは、12月から3月までどのように時間を過ごすのかは自由になります。トーナメントプロは結果が全てなので、トーナメントシーズンで結果のでるためにオフシーズンを過ごすことになります。

 プロゴルファーによっては、オフシーズンの中で、ゴルフクラブを握らない時間を1、2ヶ月間作って気分転換をするプロゴルファーもいます。怪我をしてしまったり、過酷なツアートーナメントを乗り切る体力をつけるためにトレーニングに勤しむプロゴルファーもいます。

 オフシーズンに取り組んだこと、練習したこと、スイングを調整したことが、シーズンインした後にプラスになるのかマイナスになるのかは、賞金ランキングとして結果がでてしまうので、オフシーズンというのは長くツアートーナメントで活躍するためにはとても大切な期間となるわけです。

 8ヶ月間、ゴルフクラブを握り続けることの過酷さを皆さん想像できますか?調子が良ければいいのですが、調子が上がらないのに、ゴルフを続けるということは本当に我慢が強いられます。決勝ラウンドに残らなければ全部経費がのしかかりますし、何よりも周りのスポンサーへ対して申し訳ない気持ちになり、その重圧は想像以上です。
 応援というのはチカラにもなりますし、逆にプレッシャーにもなる。長く戦うには本当に深く理解してくれて、深く応援してくれる味方がいなければ、戦い続けることは不可能ともいえます。
 トーナメントプロが、8ヶ月間のツアートーナメントを戦うにはチームが必要となります。経費が莫大にかかるのはそのためなのです。

 なので、2軍のステップアップツアーからポンっと、1軍のツアートーナメントへ昇格して1匹狼で戦い続けても精神面でも体力面でもチームで戦っている選手達とは差が出てしまい、ベテランの経験豊富な選手達の牙城を崩すのは容易ではありません。
 ビジネスで言うならば、会社を立ち上げたとして、自分の戦うテーマの仕事の分野で、一流企業、流れに乗っている会社に立ち向かうことと同じなのです。余程の技術と、有り余る程の自信と、何かあっても折れないメンタル、そして一緒に戦うチームがあって、初めて流れに乗っているベテラン達に立ち向かえるのです。

 ツアープロは大変と言われますが、皆さんのお仕事も大変ですよね。トーナメントプロというのは、自分の会社が一部上場企業になるということなのです。だから、確かな技術、研究、努力、先を読むチカラを戦いながら身につけていくことの大変さは、ゴルフもビジネスも同じ事といえるのかもしれません。


 では、話を元に戻します。

トーナメントシーズンに入りますと、25試合程のトーナメントが8ヶ月間続きます。32週の中で25試合というのは、どれほど過酷なスケジュールなのかということが理解できると思います。逆に7週は試合の間にお休みがあるのですね。
 トーナメント期間中で試合のある週は、練習ラウンドも含めて一週間に7ラウンドから、5ラウンドするので、トーナメントプロは、オフシーズンのラウンドも入れると年間200ラウンド以上することになります。

 男子トーナメントは4日間なので、最初の2日間は予選、後の2日間は決勝となります。決勝に行けるのは、140人のプロゴルファーのなかで、60人です。

 決勝ラウンドに行けないと賞金が貰えないので、予選落ちはかなりの痛手となります。連続で予選落ちして、その間賞金無しで、経費は自分持ち、ということになります。

 25試合のなかで、1200万円〜1700万円程賞金が
稼げると、来年も一年間試合に出られるシード権がもらえるのですが、
 決勝ラウンドのなかで25位で100万円程の賞金となりますので、25試合のなかで25位以内を10回から15回入るとシード選手となることになります。

 シード選手を維持するのは本当に過酷です。


 実力者のプロや、ベテラン選手が上位を安定して戦ってくるので、そのなかで25位を10回入るということは容易ではありません。別な言い方をしますと4日間を3アンダーでプレーすることを10回しなくてはいけないのです。

 トーナメントプロというのはそういうことを、8ヶ月間続けることになるのですね。
 プロゴルファーのテストに受かったとしても、結局は実力がなければ即引退という過酷な世界、それがツアープロトーナメント。


 男子トーナメントプレーヤーがシート選手を維持するのがどれぐらい大変なのか、理解いただけたでしょうか?

 トーナメントを見ていると40歳を越えた選手は全体のなかで数えるほどしかいません。

 稼いだ賞金の半分は経費で無くなってしまい、40歳で引退。夢のある職業と思われがちなプロゴルファーは、ほんの一握りの人しか人生を大成功させることができません。

 ベテラン選手として、トーナメントプレーヤーとして生き残っている、矢野東選手。イケメンプロゴルファーとして有名な矢野東選手がのユーチューブのなかで、「ゴルフのお金の話」というテーマで、プロゴルファーのお金事情を生々しく語っています。興味のある人はインターネットで一度ご覧下さい。

 アマチュアの方で自分の子供をプロゴルファーにしたいという人は、今回のテーマをしっかりと理解してそれでもプロゴルファーにしたいのか?ということになります。会社の社長になるにも、お医者さんになるのも、音楽家になるのも、プロゴルファーになるのも、手間とお金はかかるということです。
プロゴルファーに成りたいということは、過酷な戦いを生き抜くということですし、プロゴルファーになれば其れだけで成功だ!と思っている親がいたら、それは世間知らずなことで、子供に対して無責任です。

 ですが、趣味として、楽しみとして、人を磨くという目的であれば、ゴルフは最高のスポーツです。

 今回、プロゴルファーの現実を書いたのは、プロゴルファーの現実を知ってたほうが、趣味として皆さんが割り切って楽しめるのではないか?と思い書いてみました。

 ゴルフを頑張っていて、結果が出なくて苦しいという人がいたら、プロゴルファーの現実を知れば、いかに自分の悩みが小いさいことなのか分かるかと思います。

 ゴルフは趣味として楽しむのが一番なのかもしれませんね。
2021年05月15日 13:56

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