ゴルフというスポーツが何故難しいのか?
それはどれだけ練習しても、ゴルフ場と練習場のスイングの感覚が違っていて、どれだけゴルフ場に行けるかが、効率良く上達するための大前提となるからです。
ゴルフ場にいかなければ、本当の本当はスコアを良くする為の、本当にしなくてはいけない実戦のための練習ができない、
ゴルフ場にいかなければ練習の内容を濃くすることができない、、決められた時間の中で、練習ドリルの構成を組むことができない、、
だから、、もし上級者になりたいのであれば、ゴルフコースにたくさん行って、
傾斜地やアプローチやパターのラインの読み、そして疲れてきた時にチカラを抜いてリズム良く軽く打つこと、
などゴルフコースでしか実感できないことを沢山経験することが、
なによりも上級者に成るための近道なのです。
ゴルフコースにあまり行けていないのに、スイングばかり気にしてしまって、練習場でしかできないようなスイングを作ってしまって、コースではその練習場のスイングがいつまでたっても再現できない。
なぜなのか?
スイングさえ良くなれば、スコアが良くなる?
いやいや、どれだけスイングを良くしたって、そのスイングが傾斜地から打てるようになる、
深いラフから打てるようになる、
雨で水が染み出ている地面から打てるようになる、
後半、体力が無くなって足が疲れていても打てるようになる、
ための本番コースの慣らしを沢山しなければ、練習場で作り上げたスイングの成果は出ないのです。
でも、ゴルフコースになかなかいけないからこそ、時間が空いた時にやっぱりインターネットでスイングレッスンを見てしまう。
そして、そのインターネットレッスンで見た流行りのスイングを練習してしまう。
その後に、ゴルフ場に行くと驚く程コースで打ちにくいスイングに成ってしまっていて、調子が悪くなってしまって、練習する気力が削がれていく。
本来、ゴルフというのはゴルフ場で楽しむことがゴルフの神髄です。自然の中でプレーできるから、ゴルフは楽しい。その本質を見失ってしまってはゴルフは上達できなくなってしまう。
自然のなかで、4時間かけた18ホールの実戦コースで多くを感じ、学ばなければ、スコアメークはできるようにはならないのです。
練習場でできる練習は、ゴルフ場での練習に比べたら微々たるものです。
例外として、何千ラウンド、何百試合、とこなしたプレーヤーは、練習している最中に本番コースの色々なことを思い出せて、
練習場で練習しても内容を濃くすることが出来るので、話しは別ですが、色々なことをコースで経験するまではゴルフ場へは沢山行かなくてはいけません。
日本には他国に比べてゴルフ練習場が多く、ゴルフプレー代が高いので、都心部でなければ2000円以内で練習場に行くと1,2時間潰せてしまう。だから、ゴルフ場より練習場に行く習慣がついてしまう。
ちなみに東京で少し多めに練習すると5千円、1万円はかかってしまうので、それなら郊外のゴルフ場に行こうかとなります。実は、そのほうが練習をより工夫して、無駄な練習が無くなるので私は、結果的に上手くなるなではないかと考えています。
練習場は気分転換になったり、健康のためにはとても素晴らしい場所。私は練習場が大好きです。でも、練習場に行くことが目的になるのではなく、あくまでゴルフコースのために練習する場所という意識がないと、数年経った後の最後の最後はスコアが変わらなくなって、途方に暮れてしまうのです。
そういう途方に暮れた人達がレッスンに訪れ、そういう人達を数え切れないほどレッスンしているから、こういう内容の話を書かなくてはいけないわけです。
如何にゴルフ場に行ける環境を作れるか?その環境に応じて、楽しみ方、どれぐらい上達できるのかの目標を決めることができます。
懐事情に余裕があるのでしたら、絶対的にゴルフ場へ行く回数と練習場に行く回数の比率は、ゴルフ場へ行く回数を増やさなくてはいけません。行けるのでしたら週に1回以上はゴルフに行きたい所。
でも、時間的に、ゴルフに費やす費用が定められている人は、
年間にゴルフにいくら費やせるのかに対して、ゴルフ場へ行く回数と練習場に行く回数の比率を予め客観的に定める必要があります。
そうすると、練習したことをゴルフ場で発揮して、練習したことをやりきれていないのに、ゴルフ場でできるかどうか分からないような練習をしなくなってきます。
もちろん、そのゴルフファーの腕前のレベルによっても、行く回数の比率は違ってきます。
初心者の人は練習場の比率は多めに。とにかく、ゴルフクラブを振ることになれること。
半年以上、練習した人はゴルフ場を月に1.2回は入れる。どれだけ練習場で練習しても、本番コースでは全く感覚が違うので、ゴルフ場に行かなくてはなにも始まらない。
ゴルフを初めて1年以上でスコアが変わらないなら、練習場よりゴルフ場の回数を増やす。傾斜地、アプローチ、パターのラインの読みを攻略しないと、その後のゴルフ人生はつまらないほど変わらなくなります。
上手くなってきたら、ショット力がないとパーがとれないので練習場の回数を増やす。でもコースは必ず月に2.3回は行く。
必ず!!コースで出来るような自分のレベルに合ったスイング練習を反復すること!!
超上級者のためのスイング技術の練習はすべからず!!自分のレベル以上の技術練習をしたらスランプ間違いなし!?
そして、私は楽しければいい、ゴルフ場の自然に触れられたらそれが幸せ、皆とゴルフ場に行けるだけで大満足!という人は、ゆっくり、ゆっくりマイペースで、その楽しんでいる世界感が壊れないようにゴーイングマイウェイをキープすること。けして、過度にスコアを求めないこと!
練習しなくてはスコアは良くならない、それは当たり前。上手くなりたければ練習しなくてはいけないに決まっているのですから、練習しないでコースにたまに行くだけで楽しいという人は、それは素晴らしいことなので、上手くなりたいのでしたらゴルフ場と練習場の行く頻度を多くすること。
、、、、といった感じで、ゴルフというスポーツはゴルフ場で上手くなるという本質を忘れないように、如何にゴルフ場にいける生活環境を作れるようにしていくことが大、大前提ということを、確認し直すことがとても大切です。
そして、コースに行ったときの反省を絶対的に忘れないようにして、その反省を練習場でする。せっかく反省点が見つかったのに、練習場でその反省を忘れているようでは、問題外。反省点が覚えていられないのなら、メモしておくことは当たり前ですよね。
そういう当たり前のことを、当たり前にできることが一番大切です。
コースの反省の仕方は、レベルに応じて違いますが 、スコア80代前半までのレベルを目指すならボギーかパーを取れていたら少しのミスは反省する必要はなし。
ダブルボギー以上を打ってしまうようなひどいミスをきっちりボギーになるように、謙虚に反省していけば、流行りの難しいスイング理論なんて練習する必要は全くないことが分かるはずです。
すべきことを優先すること。コースで出来ることを優先しなくては上手くなるわけありません。
とにかく、ダブルボギーよりも悪いスコアにならないラウンドを2.3ラウンド続けられるように練習する、したたかさ、謙虚さがありさえすれば、ゴルフはあるレベルまでは直に上達します。
ダブルボギー、トリプルボギーを打ってしまっているのに、もっと凄いナイスショットを打つ!もっと距離を伸ばすと言っている人は、スコアメークはずっとできません。
傾斜地や体が疲れたらミスするけど、元気な最初のうちに、フラットな場所だけナイスショット打つぞ!!という人でしたら好きなように練習すればいいのです。
ただ、もともと体力、筋力が無い人は、、まず始めにそれを解決するための練習をしてからです。ある程度、体力が無くてはボギー、パーは取れないので、そこは深く理解してください。ゴルフはスポーツです。少し高いは体力は必要です。
そして、こういったことを全て踏まえて、
どうやって練習場で練習するのか?
ゴルフ場で練習しなくてはいけないけど、毎日はゴルフ場に行けないことに対して、練習場で工夫すべきなのか?
初心者、中級編、上級者、プロゴルファーと全てアドバイスが違いますし、全て話すことはブログではとても長くなるので、ある程度次の回で説明して、それでこのテーマを終えたいと思います。
私は普段、試合に出ている人、パープレー以上でプレーしている人達にも、練習のメニューを組み立てる仕事をしているので、ブログではスイング理論ではないことを、敢えてワザと書き続けています。
書こうと思ったら、スイングのあれやこれも、どれだけでも延々と書けますが、そんなこと書いて意味はあるのか?直接スイングを見て、そのスイングに対して練習ドリルのメニューを組まなければ、上達させることはできない、、
難しいスイング理論を書いたとしても、正しく理解してくれるのか?
元々出来ているのに、出来ていないと勘違いして、出来ていることを壊してしまわないか?
出来たとしても、出来たことを、また次の改善すべきテーマと繋げられるのか?
と日々、常にココロの中で思っているので、なかなかスイング技術理論のことは、ブログでは書かないのです。
一人一人、やるべき練習、練習の取り組む濃さは違うに決まっていますし、直接お会いして、沢山お話ししてコミュニケーションを取って、目的、目標を定めて、そこで初めて、いいアドバイスができるわけです。
いい仕事をするには?と同じことですね。手間をかけたなり、工夫したなりです。
でも、、今回のテーマのようなことは、全てのゴルファーの為になると私は思いますし、
沢山練習しても上達できないゴルファーは次回のブログの内容を理解して、自分なりに実戦に繋げられるような実のある練習ができるようになって欲しいと思います。
→→つづく←←
2023年08月18日 06:08