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2024年 終わりのご挨拶

Meditacion-1

 皆さんにとって2024年はどういう年だったでしょうか?

 コロナウイルスの猛威が2023年に完全に終息し、制限されていた生活から普通の生活に戻ってきた日常の中で、人それぞれの環境の中で、人それぞれのドラマが始まっていく。

 早くコロナウイルスの流行が終わればいいのにと思っていたけど、いざ終わってみると、、、当たり前のことを当たり前とつい思ってしまう。


 歴史的な困難を乗り越えてきた中で私達は何を学んで、それをどう生かしていくことができるのか?

ご飯を食べて、なにかしら動いて、寝る。

 私達の生活の基本は食事、運動、睡眠であり、その基本を大切にしながら、その間の中でどう時間を過ごすのか?

 その時間の過ごし方がとても奥が深く、考え方によってどうにでもなってしまう。

謙虚に過ごす

刺激を求めて過ごす

時間に追われて過ごす

自分の世界で過ごす

他人の世界で過ごす、、、


 人に迷惑をかけていない限り、何が正解で不正解なんて、なかなか決められることではない時間の過ごし方。

 だから人生を完全に理解することは、なかなかできないのです。


 脳科学的に人の脳は飽きやすいことが深く判明しています。

 飽きるから飽きないようにする。

 その脳が飽きないようにする長い年月による工夫の繰り返しが人の文明を作ってきたのです。

 約20万年前にホモ・サピエンスが誕生し、約5000年前に文明が各地に形成され初めて4大文明が誕生し、今に至るわけですが、結局、食べて、動いて、寝るの基本はどの時代も同じ。

 何が今と5000年前と違ってきたのか?というと?

 安心安全が生活の中で確保されるようになり、色々なものが便利になり効率が良くなり、世界中の情報がより多く手に入るようになりました。



 そして平等が皆に行き渡って、、、いるようには、、なっていません。

 元々、脳が飽きたものを飽きないように工夫されてきたこの世界は、言い換えると欲を現実に叶えてきた世界。

 言い換えると欲が具現化された世界。

 人には欲があって、その欲をコントロールしなくては社会では生きていけません。

 欲をコントロール出来ないと、結局、挙句の果てには必ず身を滅ぼすことに繋がる。

だらしなくなる

病気になる

物事の秩序が無くなる


 脳が飽きないように欲で出来た世界では、生まれながらにして知能指数、体力、性格、そして病気が有る無いが決まってしまっている中で、どうしても色々なものが偏ってしまう。

 欲を多く叶えられる人は、生まれながらにして恵まれていることが多い。もちろん、恵まれていなくても圧倒的な努力をして欲を叶える少数の人もいます。

 ですが、、本当の幸せは欲を叶えることなのでしょうか?

どう思いますか?

私はそうは思いません。

 上手くいかないことや、欲しいものが手に入らないことがあっても、そういう手に入らないことの中で楽しむことは考え方次第できてしまう。

 人生なんてほとんどのことが上手くいかないもので、そんな上手くいかないことを「はぁー、、まあいっか」とため息をついて、ほっこりとリラックスすることが上手な人ほど、哀愁が漂っていて、人として魅力があると私は思うのです。

 哀愁が漂う魅力のある人って、かっこいい。

 その哀愁を漂わせている人は何かを悟っている。

 けして恵まれていない環境の中で、やたらと元気で前向きで楽しそうな人と出会うことがあります。

 そういう人に出会う度に本当に大切なものは何なのか?を教えて貰えて、その人と会った後には心がポカポカに温まり、生きていることの価値や素晴らしいさを理解させられる。

 本当の幸せは欲を叶えることではなく、生きていることを味わうことができているか?だと年を重ねる度に思うようになってきました。

 生きることを味わう為には、いつもココロがニュートラルになっていて、色々なものが見えていないと味わえない。


 そして年始めに決めた2024年の私のテーマが〘我慢〙でした。〘我慢〙を意識しながら時を過ごしてみると、とても素晴らしいテーマだったと、今年を振り返ってみてそう思います。

 ココロをニュートラルにするためにもこの〘我慢〙は必要でした。

 どんなに色々な人と会っていると言っても、結局のところ1人で考えている時間がほとんどであり、考えたことを実行するのか、しないのかは自分次第であって、その結果が今の自分と成って行くわけです。

 考えたことを実行する前に少し〘我慢〙することで、結果として質の高いものが出来上がったり、結果的に必要のないことを未然に防ぐことが沢山出来たことに対して自分でとても満足しています。

 思い立ったら直ぐに行動することも時としては大切ですが、その行動が人に迷惑をかけたり、間違えた決断だった場合は、その後始末をしなくてはいけないので、時間の無駄遣いをしてしまうことになります。

 若い頃は沢山失敗をして、沢山反省をして、経験を沢山積んで行かなくてはいけません。経験を沢山積むことは大切です。

 失敗なんてしなくて成功だけでいいと言う人がいるのなら、その人は危うい人。

 失敗の大切さを知らない人は、人の気持ちを理解することができないでしょうし、きっと利己主義な人。

 沢山失敗して、人が辛い時や苦しい時にその人の気持ちを我が事のように理解できる人のほうが人間としては魅力があり、生きることの深みを噛み締められているのだと私は思っています。

が、しかし、、

 その失敗の先にあるものこそが〘我慢〙であり、沢山失敗しなくては、「行くときは行く、待つときは待つ」の判断ができませんし、その待つための〘我慢〙が出来るようになるには長い年月が必要です。

 そして絶対に勘違いしてはいけないこと。それは〘我慢〙が退屈で辛いということではないということ。

 ここの気づきがとても私には大切なポイントでした。

 退屈で辛いというイメージで〘我慢〙をしたのではなく、〘我慢〙をするからこそ、しなくてはいけない本当の決断や、見えなかった新しいアイディアが見えるようになったりして、とても楽しい〘我慢〙を私は少しだけできるようになりました。

 何かの出来事により〘我慢〙を強いられることになった時に、退屈で辛いイメージでなく、自分なりに楽しんで、自分の成長することができるために〘我慢〙は必要なことなんだと、明るく考えられるようになれば人生が間違いなく豊かになる。

 コツコツやってきたこと、長く続けられたことに本当の価値がある。

 スポーツでも、お仕事でも、人間関係でも、健康も、何でも時間をかけなくては得られないものばかり。

 時間を費やさなくては意味のあるものにならないのに、直ぐに結果を欲しがって失敗してしまう。

 やったことを意味のある事にするために、時間を費やすための〘我慢〙をどう考えるのか?それがどれほど大切なことなのかは計り知れません。

 そのために必要な〘我慢〙を楽しいイメージにすることの大切さが今年はしっかりと勉強することができました。

 日常の中で辛いなと思うことは誰だってあるし、生きていくということは大変なことです。

 だから、〘我慢〙を敢えて楽しむことは人生を上手に生きていくためには必要だということを、これからいつでも、何かある度に直ぐに思い出せるように自分を律していきたいと思います。


  今年も皆様どうもありがとうございました。

 皆様にお会いして、レッスンをさせて頂けている時間は私にとってはとても有意義な大切な時間です。

 本当に成長したくて、自分を変えたくて、良い時間を過ごせるようにゴルフが上手く成りたいからレッスンにお越し頂いている。

 そんな強い思いに応えられるように、日々レッスンのために必要な体力や気力を維持することを最優先に1年を過ごしてきました。


 私にとって日々のレッスンは、私の全てであり、皆様の希望や夢を叶えて頂くためにはもっと自分を鍛えないといけないと、いつも自分に言い聞かせています。

 人に何かを言う前に、まずは自分を鍛え上げること。

 それが私のマイルール。

 皆様にもっといいレッスンが出来るように出来る限りの努力を続けて行きますので、来年も何卒よろしくお願い致します。

〘皆様の人生が温かい優しさで溢れる日々になりますように〙


 公益社団法人日本プロゴルフ協会所属
            吉田誠吾
 
2024年12月30日 16:43

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