TaylorMade RORS PROTO Irons(ロールズプロトアイアン)試打インプレッション!?

注文してから約4ヶ月間。ようやく手元にローリ マキロイ選手の使用モデルアイアン「ロールズプロトアイアン」が届きました。
早速、このロールズプロトアイアンに関しての試打インプレッションをしていきたいと思います。
ちなみに私は過去のテーラーメイドのアイアンはほぼ試打してきていておりますので、その経験を元に率直なインプレッションをしていきます。
まず初めに、、デザインが格好良い、、
というよりも、もうこれよりも格好良くデザインは出来ないんじゃないの?と思わせる程、無駄がなくシンプルで美しい、、
これほどまでに、見ていて見飽きないほどのアイアンは私は初めてです。
私は数え切れないほどのアイアンを手にして打ってきました。
私の好みなんじゃないの?というわけではなく、誰が見ても、なんか格好良いねと言うデザインなのは、きっとアイアンに刻印されている「RORS PROTO」の文字の持つ意味が強烈な世界観とゴルフの歴史を物語るからなのかもしれません。
使う用と観賞用と2セット買っておけば良かった、、と手にした瞬間に後悔したほどに格好良い。
そして、クラブを手にして構えてみると、思ったより全然難しそうに見えない。
なぜならフェースのトゥからヒールにかけての長さがP730アイアンよりも6.35ミリ長いので大きく見えるのです。
そして何よりも驚いたのは、PWから8番アイアンと、7番アイアンから4番アイアンのヘッド全体のフォルムが全く違う。
事前に聞いてはいましたが実際に見てみると、ここまで違うフォルムになっているのには驚きました。
PW〜8番アイアンは全体的に丸みを帯びたデザインで、正確に削り出された綺麗なフェース面に対してトップブレードやトゥの角の輪郭が優しさを帯びた曲線になっています。
私が見てきたアイアンで何に似ているのか?と例えるなら、40年以上昔のクラシカルなマッスルバックのアイアン達のフォルムという印象になります。
昔のマッスルバックは温かい手作り感がある優しいフォルムのデザインでした。
1つ1つがハンドメードだったので、今のアイアンと比べると製品の精度のばらつきが大きく、買ってからも重量や角度の調整が必要な場合もあり、当たり外れが大きくあったと言われています。
PW〜8番アイアンのロールズプロトアイアンにテーマをつけるならば、クラシカルなアイアンを精密に整えた、「過去と現在の融合」というテーマになります。
きっと、P730アイアンに対して、マキロイ選手が本気でテーラーメイド社に意見をぶつけて、テーラーメイド社の開発者達が全力でそのマキロイ選手のイメージを具現化させたと言うことなのでしょう。
もっと分かりやすく言うと、PWから8番アイアンまでウェッジのような丸みをつけて、8番アイアンまでウェッジのようにイメージしたいと言うマキロイのこだわりを感じると言ったほうが分かりやすいかもしれませんね。
そして、7番アイアンから4番アイアンは今風のデザイン。
P730を少し大きくしただけのデザインと言った感じで、マキロイ選手は7番アイアンから4番アイアンに関してはまた違うことを大切にしていることなのですね。
そしてこのロールズプロトアイアンの一番マニアックなこだわりが、、7番アイアンから4番アイアンの中で、7番アイアンだけがトップブレードが薄いのです。
PWから8番アイアンまでのトップブレードが薄いのですが、7番アイアンだけその薄さにして、6番アイアンから4番アイアンの形状の違和感を無くしているのです。
凄いマニアック仕様、、、
PWから8番アイアンと7番アイアンから4番アイアンのヘッドのフォルムが違っていて、7番アイアンだけ8番アイアンと6番アイアンの違和感を無くす為にヘッドのフォルムとトップブレードが違う。
マキロイ選手のアイアンへのこだわりは凄いですね。
超一流選手のこだわりは想像を絶します。
いざ構えてみると、何にも似ていない、オリジナルなデザインで、今後、貴重なアイアンとして流通されつづけることでしょう。
では打った時の感覚、感想は?どうなのか?
ボールに構えてみると、ほんの少しだけグースが入っています。入っていると言っても、本当に微妙なぐらいの感じなので、グースが苦手な人でも気にならないぐらい。
フェースの面の向きも精密に削られているので、構えた瞬間に目標をロックオンできる感覚が出てきて、とてもいい感じ。
そして打った時の打感は、もちろん柔らかく打音も気持ちいい。
気持ち良すぎて、、試打が止まらない、、至高の打感、、打っていて幸せを感じられるアイアンであることは誰も異論はないはず。
P730アイアンを打ったことがある人なら分かると思いますが、あの柔らかすぎる打感、打音を少しだけ違う感じにした感覚なのですが、こればかりは打ってみないと分かりませんよね。
P730に比べてロールズプロトアイアンはフェースが大きくなっていることで私は芯が広く感じましたし、私のこだわりのカスタムがしてあるので、とても楽に打てます。
実は、本当にアイアンをこだわって自分に合うようにカスタムフィッティングすると、難しいプロモデルのアイアンでも楽に打てるということを理解している人は少ないはずです。
意外と重要なのがシャフトの長さで、ヘッドの重量によって微妙に合う長さが変わるのですが、きちんと長さを合わせると、トップのミスをしても手が痛くなる振動が来ないで、楽に打てるようになるのです。
そのことを経験したことがない人は、中古ゴルフショップに行って、プロモデルのマッスルバックアイアンをたくさん試打してみてください。
きちんとフィッティングしてあると、マッスルバックのアイアンでも打ちやすくミスしても手に振動がこないことを体験できるはずです。
たくさん試打をする場合は、お店へマナーとしてボールとかグローブを購入するといいですね、、購入しないのに、試打をたくさんするのはお店に迷惑がかかりますから、、
とにかく、ロールズプロトアイアンは唯一無二の正真正銘のマキロイ選手専用モデル。
興味のある人は限定販売で正規ルートでは購入できないので、オークションサイトで調べてみて購入を検討してみてください。
自分に合うシャフト、ロフト、ライ角を見つけるのは大変もしれませんが、もし手に入れられたら、それこそ一生物の代物になることは間違いありません。
他にも、三浦技研シリーズアイアン、遠藤製作所シリーズアイアン、藤本技工シリーズアイアン、プロトコンセプト、ブループリント、T100、T150、Xフォージド、P8CB、ZXi7、ZXi5、ミズノMPアイアン等、素晴らしいアイアンは多数存在します。
本当に自分に合うアイアンを、もし見つけることができたのなら、それはイチゴルファーとして1つのゴールともいえる実績。
アイアンの奥の深い世界をもし知らないのなら、少しだけでもその世界を覗いてみてはどうですか?
一度ハマると抜け出せない、至高の打感と打音の世界。
そんなマニアックな世界の最高峰なアイアン、それがロールズプロトアイアンなのです。
2025年09月30日 23:18