結局、フェアウェイウッドとユーティリティって何を選べばいいの!?part4
同じモデルのフェアウェイウッドやユーティリティを5年、10年と替えずに使い続ける一流プロゴルファが多くいるということがその証拠です。
フェアウェイウッドとユーティリティはアイアンの開発と同じで、飛距離がうんぬんということよりも、球が上がりやすいこと、傾斜地から打ちやすいこと、球筋をコントロールしやすいかということのほうが大切です。
良く巷で言われているのが、少し昔の各メーカーの開発者達のほうが、アマチュアゴルフ競技で成績を残している人ばかりだったので、開発者として実戦に生きてくるアイディアを持っていたとも言われています。
いわゆるいい職人が多かったということですね。
話が少し逸れますが、重要文化財となっている1000年以上もの前の建築物を修復する際に、1000年前の職人さんの技術と職人の心は、今の職人さん達も圧倒されるほどのレベルを誇っていたと言われています。
やはり、情熱と手間と技術ということに関しては、いくら最新技術と言われていることでも叶わない要素がふんだんにあるわけです。
ゴルフクラブもドライバー以外は同じこと。
私の私物で、ちょうど20年程前のオリマートライメタルという3番ウッドがあるのですが、、当時、気に入ってずっと使ってたクラブで、今打っても、、今の時代の3番ウッドと同じぐらい飛びます。これが、、本当の事実なのです。
だからこそ、今使ってるフェアウェイウッドやユーティリティが、もし打ちやすくて悩んでいなければ、無理に買い換える必要はないのです。
私のように、ミーハーでマニアックな人間が、色々ゴルフクラブを購入して試してゴルフ経済を回せばいいことで、本来、物を大切に使うということは素晴らしいことだということを忘れてはいけません。
買いたい人は買う、大切に使いたい人は大切に使う。そのバランスで経済が回るわけです。皆、買わなくなったらゴルフメーカーは潰れてしまいますのでそれではいけません。
私の予想だと、ゴルフクラブは、今後ゴルフ人口の減少とともに価格はかなり高騰していくと思っています。
だから、そのぶん大切に使いたい人は大切に使えばいい。それが私の考えです。
もしも、今使っているフェアウェイウッドやユーティリティが、たくさん練習しても打ちやすくならないのでしたら買い換えても良いと思います。
というよりも、自分に本当にきちんと合っている物を選んでいれば、打ちこなせている、打ちこなせていないということとは関係無しに、これは打ちやすいクラブで練習していて気持ちいい、後は自分の腕のレベル次第、と思えるはずです。
自分に合っているクラブを選べば、ミスショットしても合ってると分かるのです。
フェアウェイウッドとユーティリティを買い替える際は、きちんと試打をすること。
その試打の時に、打ちやすい!気持ちいい!と思えるかどうかを大切にすること!
打ちやすい!気持ちいい!と思ったら購入してコースで試してみる。
コースでも打ちやすい!気持ちいい!と思えたらそれがあなたのパートナーとなります。
もし、コースで打ちやすい!気持ちいい!と思えない場合は、直に中古ゴルフショップに売却して、選びなおしをすること。
その工程を踏む気力が無い場合は、安易に買い換えることはお勧めしません。
それほどまでに、選ぶのが難しいのがフェアウェイウッドとユーティリティなのです。
好きなだけクラブを提供されるプロゴルファーでさえ、フェアウェイウッドとユーティリティはなかなか替えないのですから、そのことを今回のブログで十分に理解してください。
ということで、私のお勧めフェアウェイウッドとユーティリティをいくつか思いつくだけご紹介してこのテーマを終わりにしたいと思います。
❖フェアウェイウッド
♢キャロウェイの2012年以降のフェアウェイウッド全てのモデル。キャロウェイはX2HOT以降のモデルは全て秀逸です。ウッドで迷ったらキャロウェイと言っても良いほどハズレがありません。後は好みなので気になる人はじっくりと探してください。私個人は初代ローグとエピックスピードが好きです。
♢テーラーメイドのM4。堀川未来夢選手が手放さない名器。M4のドライバーは飛ばないと言われていましたが、フェアウェイウッドは飛ぶし打ちやすい。その時の純正シャフトが良くて、カスタムシャフトにしなくても使えます。
♢テーラーメイドのSIM。これは言わずとしれた一流選手達が手放さない名器。ただ、個体差があるため、きちんと試打してパシンと弾く打感のものを選ぶこと。当たりでないものは、弾く感じが少ないので気をつけてください。※着けるカスタムシャフトも選ぶ必要有り。
♢テーラーメイドのSIM2MAX。合う人にはとても優しくて、打感が気持ち良いのでお勧めです。
♢テーラーメイドの初代ステルス。ステルスプラスではなく、ノーマルのステルスが意外と隠れファンが多い?と私は感じています。初代ステルスは純正シャフトとの相性がとてもいいので、純正シャフトのついているステルスを試打してみてください。
♢テーラーメイドのQI10。松山英樹選手が使用していることからわかる通り、とてもバランスのいいクラブです。今現在、いい値段がついていますので余裕がある人は選択肢に選ぶのも有りです。※着けるカスタムシャフトも選ぶ必要有り。
♢ピンのg425。製品の個体差は激しいものの、当たりを選ぶことができれば最高のフェアウェイウッドです。純正シャフトでもカスタムシャフトでも打ちやすいので、気になる人は試打してみてください。
♢ピンのg430。製品の個体差が少なく、安全牌で行きたいと言う人にはお勧め。私も使用しているフェアウェイウッドですが、シャフト選びで悪戦苦闘中。何故ならどんなシャフトでもそこそこ合うぐらい懐が広い優しい性能を持っていて、逆にどのシャフトが良いのか決めるのに迷います。
♢タイトリストの913以降のフェアウェイウッドのモデル。最近のフェアウェイウッドが全く合わない人は913、915、917の中古を試打してみてください。昔の設計の良さを理解することができるモデルです。球筋の上がりやすさ、打感の良さは秀逸で、中古では安いのに最近のフェアウェイウッドに負けないほどのクオリティをお誇っています。このテーマで説明した通り、タイトリストは伝統と品質に拘っているメーカーです。タイトリストのフェアウェイウッドを使っていて、それに慣れている人はそのまま大切に使って下さい。
♢コブラのキングラッドスピード。ヘッドスピードが速くて自信のある人はこのモデルがオススメ。アイアンのようなコントロールが出来て自由自在に球筋を操ることができます。※着けるカスタムシャフトも選ぶ必要有り。
♢コブラのエアロスピード。純正シャフトのものを試打してみてください。合う人にはめちゃくちゃ飛びます、、が傾斜地からコントロールするにはカスタムシャフトでなくてはいけません。意外と打ったことがない人、多いはず。私の中では隠れた名器。
❖ユーティリティ
♢タイトリストの2010年以降のユーティリティ全てのモデル。話しの中にも出できた今平周吾選手か2010年910Hを2024年の今でも使っていることからも分かる通り、タイトリストのユーティリティはツアープロからの信頼が高く、完成度も高いといえます。実は、、私も910の21度を何年もずっと使っていましたが、諸事情により人に譲りました。打ちやすくて、コントロール出来て距離も出る。ユーティリティの技術の進化とは?を考えるならば、このモデルからどう変わったのか?変わっていないのか?を考えると、進化論を考察出来るといえる伝説級のモデルです。ただ、どの年代のモデルも自分に合ったシャフトを挿したらどれも打ちやすいので、綺麗で自分の欲しいロフトが見つかったら試打してみるのがお勧めです。個人的にはTSR2のモデルが好みなので、TSR2の良い個体が見つかったら私も実戦コースで試してみようと思っています。ちなみに私が探しているのは18度のものです。
♢ピンのg425。フェアウェイウッドでもお勧めとして紹介しましたが、ユーティリティも抜群に打ちやすいモデルになります。ユーティリティの場合は個体差は少ないので選びやすいですし、比較的最近のモデルでコスパを重視するならこのモデルは選択肢の中に入れてみてください。出来たら、カスタムシャフトを選んで使うのがお勧めです。
♢ピンのg430。もう値段なんて関係ないから、絶対使いやすいの頂戴と言われたら、絶対にこのモデル。中古市場でも全然値段が下がらないので、なら新品買ったほうが良いんじゃないの?というぐらい人気で、間違いのないモデルです。ピンの中古は値段が中々下がらないので、欲しい人は待っているなら買ってしまうのが得策かもしれません。カスタムシャフトTRハイブリッドを挿してみると、、最強のユーティリティが出来上がります。
♢テーラーメイドのSIMMAXレスキュー。当初、マキロイ選手と松山英樹選手が使って飛びすぎて使えなかった、爆飛びユーティリティ。ユーティリティに飛距離を求める人はこのモデルがお勧めです。私も19度のSIMMAXレスキュー持っていますが、5番ウッドとあまり飛距離が変わらず240ヤードが普通に打てます。ただ、球筋を打ち分けようとする際に、その球筋の回転がかかりきらない時があるのでそれだけが難点。飛距離が出るということは、スピンがかかりにくいということなのですね。でも、合う人には合うと思うので試打してみる価値有りです。
♢テーラーメイドのSIM UDI。これはアイアン型のユーティリティで、松山英樹選手がマスターズに優勝した時に使用していたユーティリティです。プロの中ではこのモデルが好きな人が多く、アイアン型のユーティリティが欲しい人はこのモデルがお勧め。
♢テーラーメイドの初代ステルス。このモデルのフェアウェイウッドも紹介しましたが、このモデルのユーティリティはやり純正シャフトがいいので、興味がある人は純正シャフトのついているものを試打してみることをお勧めします。この初代モデルの隠れファンは意外と多い気がします。
♢キャロウェイのスーパーハイブリッドシリーズ。これは言わずと知れた名器。素材が軽量のチタンなので少し大きめに設計されているため、見た目の安心感は抜群です。ヘッド形状が独特のため好きな人とそうでない人が分かれるる可能有り。とにかく飛ぶので、ユーティリティに飛距離を求める人は選択肢に入れてみてください。純正シャフトがしっかりしているので、上級者でも純正シャフトで良いといかもしれません。エピックシリーズ、パラダイムシリーズのスーパーハイブリッドもお好みになるので気になる人は試打してみてください。
♢キャロウェイの2021年APEX。これはタイトリストのユーティリティ、ピンg430と同じで、競技ゴルフをしている人、球筋を操りたい人には最高にお勧めできるユーティリティです。傾斜地、ラフから等、様々なシチュエーションでイメージ通りの球筋が打てますし、オールマイティな性能を誇っています。石川遼選手がとても気に入っているユーティリティで、成績も上がって来ていることからそういう観点でも注目モデルです。
◇ダンロップのゼクシオ10。ゼクシオは今現在シリーズ13まで発売されていますが、ゼクシオの10代目のモデルのユーティリティがは、実は上級者まで使えるほどの完成度で、知る人ぞ知るモデルです。意外と知らない人が多いかもしれませんが、めちゃくちゃ飛んで打ちやすい。とにかく楽で飛べばいい!という人は一度試してみてください。ちなみに私はたまに、こっそり、18度のこのモデルを使ったりするのですが、230ヤードを軽く打てるので大切に保管してあります。ただ、構えた時のフェースの向きが個体差がとてもあるので、閉じてるように見えない個体を探さないと上級者は使えません。
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2024年10月02日 10:27