最新ゴルフクラブに替える時の選び方!?part9
♢最近の国内メーカーのドライバーは?どうなのか?
男女合わせて日本のトーナメントプレーヤーの実態はどうなのかを見てみると、日本メーカーのドライバーが海外ブランドに対してどういう立ち位置なのか?が分かります。
認知度の高いプロゴルファーで国内メーカーのドライバーを使用しているプロゴルファーを挙げてみます。
♢ダンロップ社は、松山英樹選手、稲森佑貴選手、掛川有人選手、小祝さくら選手、青木瀬令奈選手、などその他多数。
ダンロップ社は松山英樹選手のネームバリューで、販売世界戦略に成功して潤沢なゴルフの為の資本金を持ち合わせているので賑わっていますね。ダンロップのスリクソンシリーズのドライバーは海外一流選手にも使用されていますなので、国内メーカーでは飛び抜けて頑張っています。
やっぱりメーカーの看板を背負う選手はとても大切ですね。
スリクソンZX5ドライバーは製品の性能の個体差が大きい傾向があるので、興味のある人は中古ショップで色々打ってみて、自分にとって打感が良いものを選ぶことをオススメします。いい個体の製品を見つけられたら海外ブランドに全く負けない強い球筋を手に入れられることでしょう。
製品の個体差については、また違うブログでお話しすることにします。
♢ブリジストン社は、宮里優作選手、比嘉一貴選手、古江彩佳選手、吉田優利選手。
ブリジストン社は、稼ぎ頭の堀川未来夢選手がドライバーをキャロウェイにスイッチしてしまったことは、かなりの痛手。それに対して、古江彩佳選手が今年世界メジャーを取ったことで、世界の名だたる有名な女子プロゴルファーが使用してもらえたらいいのですが、ドライバーに関しては少し淋しいのが現状です。
ちなみに、今年ブリジストンから発売されたB1STドライバー、B2HTドライバー、B3MAXドライバーの完成度は高く、どの海外ブランドのドライバーもバッとしたものが見つからないという人は、試してみる価値ありです。
古江彩佳選手の世界で一番曲がらないドライバーショットを支えるドライバーであることから、良い製品であることには間違いありません。打感がとても良いドライバーです。
ブリジストンのボールがタイガーウッズ選手を始め、世界一流選手にも使用されていますので、ブリジストン社はボールでゴルフ部門全体の売上を維持しているといえます。
♢ミズノ社は、時松隆光選手、今年の国内メジャーである日本プロ選手権を優勝した杉浦悠太選手、そして女子プロはシード上位選手はおらず、これからの活躍するであろう若手が数名。
一時は、原英莉花選手や西郷真央選手、服部真夕選手などスター選手がこぞって使用していましたが、海外ブランド製品に流れて行ってしまい淋しい状況となってしまいました。
もともと、ミズノ社はアイアンの完成度が高く、アイアンの歴史を辿ると元々は世界でトップクラスのブランド力を誇っていたのですが、ミズノ社はの主軸はやはりベースボール。ゴルフ人口減少と共に、プロゴルファーへのツアーサポートも縮小されてしまいました。
意外と知らない人が多いのですが、ミズノのST-Xドライバー、ST-Zドライバーは合う人にはとても飛ぶドライバーと言われています。気になる人は中古ショップで見かけたら一度打ってみることをおすすめします。
♢ヤマハ社は、今平周吾選手と藤田寛之選手が支える日本メーカーですが、今平周吾選手が常に日本ツアーで上位争いをしている為に、競技ゴルフをしているゴルファーからはいつも注目を集めています。
谷口徹選手、藤田寛之選手の時代から、開発陣の人達が熱く、凄く良い製品を作り続けているヤマハ社ですが、今平周吾選手が7年前から116ドライバーというモデルからドライバーを試合で使わなかった為に、アマチュア競技ゴルフの人達からは今平周吾選手が替えないなら、他のブランドを試してみるか、、という風潮が続いて来ていました。
そして、いよいよ去年の秋に発売された、RMX VD Rシリーズに今平周吾選手が乗り換えたことによって、このモデルからヤマハの評価が大きく上がり、ゴルファークラブを深く追求している人達が実戦で試す機会が増えてきて、少し盛り上がって来ています。
もともとヤマハは楽器やモータースポーツ関連に主軸をおいているメーカーなので、他のメーカーと少し雰囲気が違っていて、マイペースなメーカーといえます。モータースポーツが好きな人は、ヤマハ一色でクラブセットからキャディバックを揃えるととても格好良いので、好きな人は参考にしてみてください。
今年発売される、インプレスシリーズドライバーの前評判が高いので、試打クラブが用意されたら早速試打してみたいと思っています。
♢国内メーカーのドライバー最後は横浜ゴム社のプロギア。プロギアといえば、、森田理香子選手と谷原秀人選手。
ひと昔前は、イケメンプロゴルファー矢野東選手がプロギアを盛り上げていましたが、時代の流れと共に契約選手が減り、一度、ツアートーナメントから身を引いた森田理香子選手、ホンマゴルフから移ってきた谷原秀人選手と淋しい現状になっています。
ここ最近、横浜ゴム社のプロギアがパッとしなかったのは、2016年のRS-Fドライバーが反発係数の規定値を超えて違反してしまい、翌年2017年から最近までプロギアのファンが離れてしまったからなのです。
2016年賞金王になった池田勇太選手が、そのRS-Fを使用していて物凄く飛距離が出ていたために注目を集め過ぎた結果、規定値よりも違反していることが判明したのでした。
しかしながら、横浜ゴム社はタイヤ部門での潤沢な収益があるためゴルフの市場での収益が減っても、諦めずにコツコツと製品開発を続けることが可能でした。
2017年から今年まで約8年間、私は横浜ゴム社プロギアが真面目にゴルフクラブ作りをしてきていることを、見てきて知っているため、個人的には影ならが試打を続けてきました。
2022年に発売された、RS JUSTシリーズはとても良い製品で、相性がハマる人にとっては最高のクラブとなり、ようやくプロギアはゴルフ市場から認められる存在へと復権したのです。
谷原秀人選手がホンマゴルフから契約フリーになったときに、色々なドライバーから、このRS JUSTドライバーを選んだということも性能の高さを証明したとも言えますね。
そして、、今年6月にRS Xシリーズが発売され、森田理香子選手がツアー復帰した際に、大会でのドライビングディスタンス1位となり、新製品の飛距離性能の高さを日本全国に知らしめた結果、売れ行きが好調となり、横浜ゴム社の開発者達もようやく報われたのでした。
RS Xシリーズのドライバーは3種類あって、試打してみるとその3種類中でどれかに合うように企画されていて、とても面白いドライバーです。
私にはRS X-Fが合っていて、打感も良く、データも良く、海外ブランドと全く遜色ない打ち味で、一流契約プロに使わせたら、さらに売れるのにと感じたほどでした。
ただ、正直に言うと前作のRS JUSTのほうが打感や操作性など総合的には好みなので、気になる人は前作と新作の両方を試打してみると面白いと思います。
はい、これでドライバーの話は終わりになりますが、海外ブランドメーカーに対して、日本国内メーカーが押されていていることが分かったと思いますが、性能面では国内メーカーは海外ブランドに追いついてきたことは間違いありません。
ただ、海外の超一流選手が使っていて、アメリカツアーで性能を証明されたものを使いたいという心理が市場には働いているために、国内メーカーがどれだけ頑張っても、超一流選手との契約まで漕ぎ着けなければ海外ブランドに勝つことはできません。
松山英樹選手と契約しているダンロップは国内メーカーで飛び抜けています。
各国内メーカーも、若手の選手を育てて海外で活躍できるようにしていかなければ日本メーカーの未来に期待は持てません。
が!しかし!!よーく考えてみると!?
世界市場でアメリカ製品メーカーが存在しているのに対して、後は日本メーカーだけ、、
他の国は?マニアックなメーカーなら少し存在していますが、ほとんど存在しません。
何故?アメリカを除いて、日本だけこんなにゴルフメーカーがあるのか?不思議ではありませんか?
その理由は、戦後の日本はアメリカから影響を大きく受けたからです。その影響を受けながら、高度経済成長期の中でゴルフが流行り、日本人特有の繊細な気質もあり、これだけのゴルフメーカーが生まれてきたということは、世界でも類を見ません。
これだけ小さい国日本が、戦後の焼け野原から現在にかけて世界経済の主軸になっていることは経済学の観点から見ても驚くべきことであって、日本のゴルフメーカーが発展してきた歴史を深く研究すれば、日本の国、日本人の特色がまた別の観点から理解されるかもしれませんね。こんなにゴルフメーカーが生まれたのは、世界中でアメリカと日本だけというのは面白い話しです。
とりあえず、ドライバーに関してはここまでにしておきます。
ドライバーにはロマンがあり、ドライバーを拘ってみると本当に楽しい世界が広がります。
もちろん、ゴルフはスコアが良いことが一番大事。
でもゴルフの楽しみ方は人それぞれです。
私は、私にとっての究極のドライバーをこれからもずっと追い続けるつもりです。
コントローラブルで、打感が良くて、飛ぶドライバー、、、
これだけ何千と試打してきても、もっと理想を探してしまう。奥が深すぎますね。
次のテーマとして、フェアウェイウッドとユーティリティに関して、誰もあまり話さないようなことを書いて行きたいと思っています。
ドライバーに関しては色々と話題にされる事が多いのに、フェアウェイウッドやユーティリティに関しては細かく言う人が少ない。
それは何故なのか?
そういうことを踏まえて、題名を「最近のフェアウェイウッドとユーティリティって何を選べばいいの!?」と設定して話していこうと思います。
→→終わり←←
2024年09月05日 17:23