たくさん練習しても思った通りのスイングにならないのは何故!?part10
ゴルフ練習場に来た時に、怪我をしていたり、酷く疲れていたり、体調が良くない場合どうすればいいのでしょうか?
辞めて帰る?
無理していつも通りに練習する?
そもそも体調が良くないなら練習をしない?
どうすればいいのか?
せっかく練習できる時間があるのなら、やっぱり練習はしなくてはいけません。
無理して体調が悪化するのは良くありませんが、全く練習しないというのは、逆に自分の弱さに負けているということなので、練習は何らかの形でしなくてはいけません。
あっ、今日は疲れているからやめやめ。また来週。では、ただ練習しない人になるだけです。それでは上達しません。
軽い運動をすることは、リフレッシュにもなりますし、かえって疲れも取れます。
日々の生活の中で、軽い運動はしなくてはいけませんし、運動をしない人は健康ではいられません。
逆に軽い運動を通り越して、ムキになって怪我を悪化させたり、スイングを壊してしまうのなら、練習よりも散歩だったり、トレーニングジムに行って軽い運動をしたほうがよっぽどマシです。
練習をして悪化させるなんてありえません。練習というものは成長するためにするもの。
要は無理をして悪化させないことが大切なのです。
ゴルフ練習場に来た時に、体調が良くない時場合はその体調に合わせた練習をしなくてはいけません。
これが本当に難しい。
何故なら、練習場に来て練習をする!ということ自体、無理をしてでも頑張るぞ!という気持ちで、モチベーションで来ているからです。
打ち始めると、だんだんムキになって軽く打ち続けようと思っても、チカラ任せのスイングになって、色々なものを壊していく。
そして、練習しないほうが良かったとなってしまう。
頑張ろうとする気持ちが調子を壊すことになるなんて、考えてみたこともない。練習することは絶対に大事。練習が裏切ることなんて有るわけ無いと、練習を信じたとしても、、、
間違えて練習したとするなら、練習に裏切られることでしょう。
練習は大切。練習はしなくては上手くなりません。でも、チカラ任せのスイングで練習する意味は無い。
ここで補足しておくと、アマチュアの皆さんは無理をする必要はありません。ゴルフで生活をしているわけではありませんし、無理をしなくたって上達などできるからです。でも、チカラ任せの練習は駄目!
腰が痛い、膝が痛い、体が酷く疲れている時に、ムキになって練習して、怪我を悪化させたり、疲れを溜めてしまったりすることに意味があると思いますか?
良く考えてみてください。
無理やり練習して、無理やり調子を上げて、もっと腰が痛くなった、膝が痛くなった、疲れが余計に溜まったとしたら、なんのために練習をしたのか?ということになりますよね。
練習して酷くなるということは、その練習は意味は無いということになる。
でも、練習はしなくては上手くならない。
打ち始めるとチカラ任せのスイング練習を繰り返して、挙句の果てに無理も出来ないぐらいひどくなって、練習が出来なくなる。
これは、実はプロゴルファーの世界でも起こっていて、頑張り方、頑張る方向を間違えて、頑張れば頑張るほど酷くなって引退となるケースもあり、とても難しい問題となります。
間違えた方へ進んでいたとしても、やり切ろうとしてしまう。本来は、頑張り方を見直すしかないのに、引き下がることができなくなる。
例えるならば、せっかく買ったものだから捨てられない。ずっと残しておこうとする。
そして、散らかってしまう。
買ったものでも使わないものであったり、自分に合わないのでしたら捨てる。その繰り返しをしているうちに、余計なものを買わなくなる。本当に必要なものだけを買えるようにならなくてはいけない。
そのためには、必要でないもの、必要なものを見極めるセンスがいる。
いらないものを捨てられない人と、合わない練習ドリルを止められない人。
どんどん散らかって片付けられなくなる、、
せっかく練習してきたことなのだから、自分に合わない練習でもやり続ける?
その挙げ句、頭の中が散らかっていく、、
やろうと決めたことを途中で撤退して、基礎に立ち返ることは時として大切です。合わなければ辞める。合わなければ捨てる。
損切りの世界、そう「断捨離」。
そもそも、合わないものを買わなければいいわけで、それと同じことで、練習内容も余計なことをしないで、慎重に決めていくことが大切。
だから、自分の体調を見極めて、無理のない自分にとって必要な練習をしなくては、壊すし散らすしで、二重苦の負のスパイラルに陥ってしまうのです。
ずっと片付けたままにできる人と、余計な練習をしない人は同じセンスが必要です。
どうですか?実践できますか?
きちんと片付けたままにすることできますか?
忙しいから、疲れてるから、捨てられないから、、
たまには散らかる?
練習も頭の中を散らかさないようにするには同じことなのです。
もし、練習場に来た時に体調が良くないのでしたら、軽い基礎練習をして、体調を悪化させないことが最優先となります。
やはり、ここで質の高い基礎練習を知らなくてはいけないとなりますね。このことも、この私のブログで今までに書いてきたことです。
読んだことがない人は、私のブログのバックナンバーを遡って是非とも読んでみてください。
どんなスポーツでも、質の高い基礎練習というものは、競技レベルが上がれば上がるほど大切になってくるものです。
質の高い基礎練習を知ることが出来たのなら上級者。
そのためには多くの経験が必用となる。ゴルフではなく、あなたの仕事、やってきたスポーツや習い事で考えてみると分かるかと思います。
体調が良くない時には、無理の無い、体調を悪化させ無い質の高い基礎練習しかしてはいけないからです。
どんなジャンルの世界でも、そのジャンルを極めた者だけが知っている基礎の大切さ、凄さ。
時間軸が長くなればなるほど、基礎のクオリティで成長するかどうかが決まる。基礎のクオリティが低ければ、成長は止まり、止まったところから、なだらかに実力落ちていく。
結局、詰まる所、最後の最後は基礎のクオリティで全てが決まっているという事実、、、
この現実と向き合うことができるか?
なかなかできる人は限られてくる。
私のレッスンに来できる競技ゴルフを真剣に取り組んでいる人で次のようなドリルを数週間してもらうことがあります。
それはポールの距離を落としてコントロールする練習ドリルです。
色々なことが身について来た時に、その色々なことが頭に落とし込むまで、距離を落として頭の中を整理するためにするドリルなのですが、これが、最初は皆、中々できない。
例えば、ドライバーが230ヤード飛ばせる人でも、150ヤードまでの距離でこのドリルをしてください。次まで、ラウンド以外は絶対に150ヤード以上練習しないようにしてください。
と言って150ヤードまでの練習ができる人はほとんどいません。
次に会ってレッスンしていると、150ヤード以上無意識に飛ばしてしまっているのです。
もちろんこんなドリルは数週間しかしないわけですが、ほとんどの人がその数週間さえも我慢できない。
その我慢できないところに、2つ目の理由である体調によって、軽い練習にしたり、しっかり練習したりという、練習のメリハリのコントロールができない原因があると言えるのです。
軽く練習すると決めても、気がつくと思い切りクラブを振ってしまっている。何故かというと、実戦で役に立つ練習はどういうものか?それを知るためのトライアンドエラーを経験してきてないからです。
練習してゴルフ場で練習したことをやる。
その繰り返し。
そして、ゴルフ場でできることを確実に練習できる人は短期間でいいスコアでプレーできることになります。
信じられないかもしれませんが、全国区でみると1、2年でスコア80を切る人もいるのです。
そういう人は、ゴルフコースのための練習方法を自分で確立するのが上手い人。
悩みすぎないでOBにならずに前に進むだけ、あとはアプローチとパターとバンカーを練習するだけ。
自分のスイングを綺麗にしたいとか全く無くて、スコアメークが上手い。
余計なドリルは一切しない、、
そういう人が私のレッスンに来たことはたくさんあります。
「ここまで上手くなれたけど、もう少し上手くしてもらえませんか?」
そう言って、私のプロゴルファーとして、コーチとしての経験を買っていただいて、コーチとして仕事をさせてくれる。
そういうゴルファーはとてもスマートでカッコいいですよね。
体調によって無理のない練習をするためには、
質の高い基礎練習を学んでいることと、
ゴルフ場のために練習をするマインドを持っていること。
が大切です。
どうでしょうか?
これでこのテーマを終わりにしようと思いますが、今回のテーマは上達するためには、とても大切なことを説明してきました。
骨格なりのスイングにしかならないこと、
過度にスイングを自己分析しすぎないこと、
体調に合わせた正しい練習をすることを、
きちんと受け入れて理解してから日々のゴルフ練習を楽しんでください。
プロゴルファーの場合は、、去年2023年の11月に書いた、プロゴルファーがプロゴルファーとして活躍するために必要なこと!?できちんと書いていますので、忘れてしまった人、まだ見ていない人は読み直してみるのもいいかもしれませんね。
プロゴルファーの場合とアマチュアゴルファーの場合とでは、私はプロコーチとしてきちんと分けて考えていますので、もし私のレッスンを受けてみたいという人は、その点ではご安心ください。
もし私のレッスンを受けたいという人は、きちんとレッスンを受ける気持ちのある人を、私はお待ちしております。
このようなブログを書き続けている理由の一つとして、こういうコーチにレッスンを受けるかどうかの判断材料としていただくために、私の自己紹介の1つとして書いています。
レッスンに通っていただく方には、私は一切の手を抜きませんし、その人の目的、目標に合わせて、最後どのように楽しむのか?を見据えて落とし所まできちんと最短で導きます。
既に通って頂いている方達なら理解して頂いていることとは思いますが、1人1人に合わせて、無理のないペースできちんとレッスンを進めていきます。
ですが、ゴルフは難しいスポーツです。練習はしないと上手くはなりません。
そのことを理解して、きちんとレッスンを受けて、レッスンの復習練習ができる人でないとレッスンを受ける意味は薄くなってしまいます。
プロゴルファーからアマチュアまでレッスンをしているプロコーチのレッスンを受けたい方は、一度ご相談ください。
皆様の上達を切に願っております。
→→おわり←←
2024年05月01日 06:58