この世に特に飛ぶドライバーなんてあるのか!?part12
続いて、ミズノについて。
ミズノといえば野球。鈴木イチローさんの貢献により、野球を通じて世界の隅々まで認知され、色々な意味でスポーツメーカーとしては基礎体力と実績のある老舗メーカーです。
野球といえば、木のバット。木を扱っていたので、ゴルフが昔のパーシモンという木でドライバーを作っていたころ、ミズノのパーシモンドライバーが良いとなって、ミズノのは当時パーシモンの木を大量に買い付けてストックしました。
そんな時に、パーシモンからメタルにドライバーが移行していくことになってしまい、メタルの時代にパーシモンの在庫だけ残ることに。
経営としてはかなりのダメージだったのにもかかわらず、きちんとゴルフクラブを切実に作り続けてきたのがミズノなのです。
ゴルフ界でのミズノといえば、今も活躍するレジェンド中嶋常幸プロと岡本綾子プロ。中嶋常幸プロを知らないのは駄目ですよ。一時代で一世を風靡したプロでもあり、なによりも世界最高峰の大会マスターズでいつも解説している方ですね。
あと、畑岡奈紗選手、河本力選手を育てて排出している名コーチでもあります。この2人を育てたことは、日本のゴルフ界にどれほどの貢献をしているのか?が理解できるかと思います。私もコーチなので、中島常幸さんに対して多大なるリスペクトをしています。
岡本綾子さんは世界で一番になったことのある女子プロゴルファーであり、鈴木イチロー選手のバッティングフォームに影響を与えたほどの美しいスイングをしていることで有名です。???鈴木イチローに影響?野球とゴルフ?
実は、鈴木イチロー選手の通っていたバッティングセンターに岡本綾子さんのスイング写真が貼ってあって、鈴木イチローさんはそれを見ていて、鈴木イチローさんに影響を与えていたと言われています。
ミズノは国内で一番にチタン金属のドライバーを取り入れました。パーシモンからメタルに移り変わったときの失敗があったから、一番に国内で取り入れたのですね。
でも、数年をかけて300Sチタンドライバーが出来上がるまで、評価は全くされませんでした。300Sドライバーも私の青春ドライバーです。当時一緒に練習していたゴルフ部キャプテンから頂いて、ヘッドが割れるまで練習しましたので、今でも打感と音が鮮明に記憶の中に残っています。ゴルフクラブの日本史に残る名器ですね。
そして、ミズノといえばアイアン。これは何故というと、ミズノのは今の今まで、鉄の鍛造に拘ってきたメーカーです。鍛造というのは鉄に炭素を練り込んで叩くこと。刀ですね。鍛造が分からない人は、刀を匠がハンマーで叩いて作り上げる製法とイメージすると分かりやすいかもしれません。日本人は刀が大好きなので、ミズノといえば鍛造アイアンなのです。
ミズノの歴代のアイアンについては本当に良いモデルが多く、私もたくさん使用してきましたが、モデル数が多すぎるので今回は割愛します。マニアックなことを言うと、ホーゼルの差し込みが多いのでシャフト選びが難しいのですが、合うシャフトを見つけられたら一生モノのアイアンになること間違いなし。間違えてしまうとカチカチのゲキムズアイアンになってしまうので要注意。買ってみようという人は難しくならないセッティングにしないと後悔します。
私は過去にミズノアイアンセットを6セットは使いました。本当に打感が素晴らしい。
ミズノ好きの人は素材の鉄に拘る人。そして、鍛造で関わ りのある地クラブメーカー遠藤製作所が、有名になったのはミズノとの歴史があるということを知っている人は、本者のゴルフクラブを勉強している人です。
アイアンの鍛造といえば、遠藤製作所、三浦技研、共栄ゴルフです。全てのメーカーの鍛造アイアンを、そのメーカーから外注作業として設計通りに製造するOEMをしている会社達ですが、鍛造アイアンを語るならこの3つの会社の歴史を勉強しなくては語る資格はないといっても過言ではありません。アイアンが好きな人は調べて勉強すべきです。
次は、ヤマハ。
ヤマハといえば、音楽楽器メーカーであり、バイクや車のエンジン開発、設計、製作の会社です。
なので、数年前までヤマハの会社イメージが好きな人に取っては、ヤマハゴルフクラブのファンが多かった時代がありました。また、賞金王にもなった藤田寛之選手、谷口徹選手、今平周吾選手達の活躍により7年前まで、とても売上げが多かったメーカーです。アイアンとドライバーがとても良かった時代がありました、、、
しかし、前の話しでもした通り、テーラーメイド、キャロウェイ、ピン、タイトリストとのドライバーの性能差が顕著に現れ始めたのも7年前。
やはり、外国ブランドはゴルフ専門、ヤマハは楽器とバイクとエンジン。ゴルフ人口の現象とともに開発費の差が製品の差として、モロに出てしまったことが、人気の低迷となってしまいました。
その証拠として、今平周吾選手が7年前の116ドライバーから、118、120、VDと3モデルのドライバーモデルチェンジをしたのに、116ドライバーに戻してしまう。
その事自体がいい製品を作りきれていないと考えることができてしまう。
2022年発売された、VDドライバーは久しく本気で開発されたので少し良くなりましたが、自動車のエンジンをも開発しているヤマハには、もっといいゴルフ製品が作れるはずだと、私は応援しています。
会社そのものの資本の母体が大きいので、またいつかヤマハの時代がくると私は信じています。
ちなみに私はヤマハのエンジン大好きです。だから、ヤマハも大好きです。
ヨネックス。
ヨネックスといえば、テニスとバトミントン。テニスとバトミントンを樂しんでいる人からするとヨネックスとヤマハは馴染み深いかと思います。
そして、石川遼選手がジュニアから高校生で初優勝してアメリカに行くまで、使っていたのがヨネックス。
石川遼選手が初優勝したときのアイアン、私、持っています。本当に素晴らしく、名器中の名器です。
結果論として、どんなメーカーのモデルでも、そのモデルで試合を何勝しているのか?ってその製品の実力であり、とても性能差の評価として一番如実に現れるのがトーナメントでこのクラブが何勝しているのか?だと思っています。勝てる性能があるかどうか?それがそのクラブの実力。
石川遼選手がアメリカに行くまで本当に人気があって、熱いモデルが発売されたものでした。アメリカに行くときに、トーナメントのサポートなどのが受けられないため、キャロウェイに移籍。そのあとのヨネックスは、、、低迷。
如何に契約選手が活躍するかしないかによって、会社の業績が左右されるのかということが理解できます。
ヨネックスのゴルフ部門は冷え込みに冷え込んでしまったので、日本経済全体が大きく回復しなくては、会社経営としてヨネックスはゴルフに、もう一度大きく投資することはないのかもしれません。
でも、石川遼選手の誕生させた製品を作っていたのですから、いつの日か私はヨネックスが外国ブランドを凌駕するモデルを作り出す日が来て欲しいと願っています。
石川遼モデルヨネックスアイアンは、私の中では全メーカー中、史上最高のデザイン。初めて見たときの衝撃は今でも忘れません。
はい!とうとう、このテーマはラストに近づいてきました。ホンマ、プロギア、マルマン、フォーティーン、少し地クラブのお話しして、終わり!
マジェスティ、エッグスプーン、フォーティーンウェッジ、三浦、エポン、バルド?なんだそりゃ!?
知らない人も知識として勉強しましませんか?
→→つづく←←
2023年03月21日 06:50