この世に特に飛ぶドライバーなんてあるのか!?part6
ではテーラーメイド社が誇るカーボンフェイスが装着されたステルス、ステルス2について私の見解を述べたいと思います。
ちなみにクラブにあまり興味が無い方に説明しておきますと、去年からテーラーメイドがドライバーのフェースにカーボン素材を使うことを発表したのですが、フェースにカーボンを使うということは革命的なことだったので、昨今で話題になっているテーマです。
去年、ステルスプラスのドライバーのヘッドを、製品の個体差が気になって、自前で同じモデルを3つ買ったぐらいコースで試しましたので、そこで私のなかで見えてきたことがあります。それをありのままに語っていきたいと思います。
ステルス、ステルス2ドライバーに関してまず一言。とてもいいドライバーなのことは間違いありません。タイガーウッズやマキロイが使用しているのですから。マキロイがステルスドライバーでランキング世界一になったということは絶対的に性能は高いことを裏付けています。
ただし、スイングがある程度整っていて、完成しているのであれば、いいドライバーだということになります。
カーボンフェースは、テーラーメイド社が長く開発してきた秘密兵器でした。60層ものカーボンシートを重ねて強度を高め、スーパーハードヒッター達が全力で打つと、普通のドライバーたとフェースをいつも割って壊してしまっていたことに対して、ピリオドを打ってしまった程の強さを持つことになったのでした。とにかく壊れなくなったのです。
カーボンというのは鉄、チタンよりも強度が高く、もともとダイヤモンドはカーボンであるということを再認識させられる、それがカーボンフェースです。
ただ、なんというか、私が多くのチタンドライバーを打ってきて、それに対して率直にカーボンフェースに思うことは、これからもっと上手にカーボンフェースの性能を使いこなせるような製品が、いくつか後に発売されるのだろうな、、ということです。
カーボンフェースはチタンフェースより凄くいい!!ではなく、チタンフェースと同じ?いや、まだチタンフェースにもいいところはあるよ!?
本当に絶対的にカーボンフェースが有利なら他社も追随しなくてはいけないのですが、その気配はありません。
新しい発想であり、革命的なカーボンフェースは飛び抜けることはなかった。それが1年のプロゴルファートーナメント中でデータとしてでてしまいました。
辛口ですが、それが本当の私の意見です。
カーボンフェースというのは、カーボンだけでは雨の日にボールとフェースが滑ってしまってコントロールできなくなります。そのため、滑らないように樹脂をフェースにコーティングしているのですが、その樹脂の種類や、量や、性質が私には完成されるているとは感じられないのです。
あと、ツイストフェースとの相性が悪いのかも、、と私は思っています。ツイストフェースの技術は今回割愛しますが、私はツイストフェースのほうが性能面として他社とのアドバンテージになっていたのではないか?でもそのツイストフェースから卒業しなくてはカーボンフェースは昇華しないかもしれないとも思っています。
鉄やチタンには粘り気があるので、当たった瞬間のたわみと粘り気、そして摩擦係数がある程度あり、ミスしたと思った瞬間に修整ができるフィーリングがあるのですが、ステルスのカーボンフェースはミスしたと思っても、あっ!!そっちに行かないで!!とボールが離れて飛んでいってしまう感じなのです。
裏を返して言うと、正しいスイングで、正しい軌道でボールを効率的に打てていれば、そのフェースの反発の独特の性質は武器になることになります。でも、スイングが乱れてしまうと、乱れたまま、乱れた方向へそのまま飛んでいってしまう。
なので、一流選手ほどのスイングがあって初めて、カーボンフェースの性能を引き出せる。だから、一般のアマチュアや、日本のプロゴルファー達のレベルでさえもカーボンフェースのウケが悪かったのです。
なんというか、カーボンフェースの本当の性能を知り得ているのは、一流選手だけという感じ、それが私の本当の感想であり、評価なのです。正しいスイング軌道でないと性能を理解できない、、
とても綺麗なスイング軌道で、慣性モーメントをきちんと使えていないと良さが分からない。
日本のプロゴルファーのレベルでも理解できない、、、だから、日本男子で使用するプロゴルファーが少なかった、、
あと、少し難しい話になってしまうのですが、カーボンフェースはチタンフェースに比べて20%軽く、そのぶんヘッドの外側に余剰の重量を配分することができます。フェースが軽くて、周りが重い分だけ、その要素が強ければ強いほど、フェースが大きくトランポリンのようにたわむことになります。
ただし!!、、、正しい軌道でボールの前後をヘッドが駆け抜けた時のだけ!!ということになります。逆に、乱れている、理にかなってない軌道だとカーボンフェースのたわみが感じられず、無機質に表面的に弾くだけという感覚になってしまうのです。
だから、アマチュアや一流でない日本のプロゴルファー達は弾くけどボールが当たった瞬間にスリップしてしまうという感想が絶えなかったのです。
結局、スイングの軌道が正しくて理にかなっているかどうかの、篩(ふるい)にかけるためのクラブになってしまった。それがステルスドライバーです。
正しく振れて調子が良い時は凄く飛ぶ、調子が悪い時はそのまま乱暴に間違えた方向に飛ぶ。
だから、飛ぶとか飛ばないとかではなく慣れ親しんだ今までのチタンフェースのほうが調子が悪いときに慣れているぶん、安心感があるよねとなっているのです。
今年2023年のニューモデル、ステルス2ドライバーはとても打ちやすくなり、改善されました。私は好きです。
でも、他社と比べて圧倒的に飛ぶよねとか、カーボンフェースが有利だよねとは、誰にも評価はされていない。それが真実です。
やっぱり、ヘッドスピードに対して飛んでいくボールのスピードはルールで制限されているのですから、その測定できないなにかの要素を各メーカーは見つけ出すことに必死になっているわけです。
決められた測定方法ではルールに適合しているけど、ある条件を満たすと信じられないほど飛んでいく。そんな抜け穴的な発想が無いのだろうか?と試行錯誤をしているのです。
人工知能にクラブを設計させたり、新しい素材を試したり、慣性モーメントを研究したり、空気抵抗を減らしたり、、、
今のところ、私の知る限り、最近の、どのメーカーのドライバーもプロゴルファーが芯で打つと数ヤード、3ヤードしか違いが生まれません。
ちなみに、私はテーラーメイドは大好きです。構えた時の感じは、やっぱり美しく惚れ惚れします。
テーラーメイドのドライバーには、テーラーメイドの独特の踏襲されたクラブの顔があって、テーラーメイドを使って着た人達は、やっぱりチタンフェースでもカーボンフェースでも使いたい。
バシッと真っ直ぐに構えられる感じは、テーラーメイドだ!!という人は多いのです。
ということで、テーラーメイドの話はこれぐらいにしておきます。説明が長くなりましたが、それぐらいゴルフメーカーの中で中心にいるメーカーだということなのです。
今後、数年後に物凄い名器ドライバーが急に発案されると、私はテーラーメイドに対して予想します。ただ、SIMドライバーから今現在特に進化していない。SIMドライバーのほうが好きな人がいるのも事実です。
何度もいいますが、私はテーラーメイドは大好きです。
次回、タイトリスト、PINGの説明をしていきたいと思います。
→→つづく←←
2023年02月24日 07:10