ゴルフのジレンマシリーズ:なんで調子がいい時に練習しすぎると調子が悪くなるのか?
絶好調が続いていたのに、なぜその絶好調は終わってしまうのでしょうか?
本当にゴルフのスイングは繊細で、壊れやすく、難しい。
そう思いませんか?
私の仕事は、スイングを見失ったゴルファーに対して、その人にとって打ちやすく、安心感があるスイングを再構築するスイングコーチです。
もちろん、ゼロからの初心者もレッスンしますが、ゼロからレッスンして20工程から30工程以上を半年ぐらいかけると、とても綺麗なスイングになるのですが、正直に言うとゼロからレッスンしたほうが見た目のスイングの美しさはとても綺麗になります。
なぜなら、癖がついていないからです。
もし綺麗なスイングをしている人がいたとしたら、ほとんどが1人のスイングコーチのコンセプトに基づいて、計算されてスイングを作り上げられたということになります。先に先に、先読みをしながらスイングを作らないと、連動性があってリズミカルなスイングには成りえないからです。
逆に言うと、自己流で練習してきたゴルファーは、傷だらけになりながら、手探りで、色々なことを試しながら上達してきています。
試した練習ドリルが正しくできているのか?それも分からないで、とにかく試してみる、トライアンドエラーの世界。
ある意味、それは諦めないで練習しきれて、ある程度上達できたのなら、とても凄いことで、1つの趣味としてはヤりきったことになります。
ただ、ヤりきった挙句の果てに自分より上手い人に出会ってしまうと、もっと何かをしなくては、、と強く思って、何かをしたとたんにスイングが崩壊してしまう。
何故なら、プラスマイナスプラスマイナスゼロと、色々な癖が絡みついて、身につけていたスイングは、独特のスイングバランスを構築しているからなのです。
なので、私は新たにレッスンを受けようとする人に、ある程度自己流で上達してきたということは、治す所は1箇所ではなく、数か所になるので、中途半端にレッスンを受けるとひどいことになるから、生半可な気持ちでレッスンを受けるのはよしたほうがいいですよ、、と優しく、その人のプライドを傷つけないように、本当の本音のアドバイスをするようにしています。
私はプロコーチなので中途半端なレッスンはしません。
スイングの1つのことだけ治したとしても、2つ3つのことで連動しているスイングを、かえって壊してしまうことになります。
この連動性を損なわないで、スイングを修整するレッスン技術は最近の日本には存在しませんでした。
その証拠、その事実としまして、今現在、日本のプロゴルファーで世界に通用する選手が数えるほどしかいない。何故なら、ずっと日本で言われてきたスイング技術のレッスンは連動性やリズムを壊してしまうことを平気で言われてきたからです。
連動性やリズムを壊してしまうのに、こうしなさい!!と普通に言われて来たことに対して、私はとても残念で、悔しい気持ちを持っています。私もそのような中で現役の時は、スイングを作り上げてきたのですが、本当に私自身後悔しています。
本場のアメリカで、イギリスで生きたスイングを身につけたかった。その悔しさで、今はプロコーチとして世界の1流選手を研究しなおしています。
二度と今までのような、スイング理論で練習したくない。何故なら、連動性や、リズムがいつまで経っても良くならないからです。
なんで調子がいいときに、新しいスイングテーマに取り組むと調子が悪くなるのか?
それは、連動性や、リズムを壊してしまう要素があるのに、そのことを理解しないで練習してしまうからです。
ある程度上手になってきたときには、スイングのなかに連動性や、リズムが身についてきている訳なので、そのことを深く理解していれば、新しいテーマの練習をすることには、最深の注意を払わなくてはいけません。
いとも簡単にスイングは壊れてしまいます。
また、1人のコーチにレッスンを受けている人は、絶対に他の人のアドバイスを聞いてはいけません。
何故なのか?分かりますよね?
コーチは、スイングの先を先を見ながら、計画を立てて、計算しながらスイングを作り上げているので、その最中に他のスイングコンセプトが入ってきてしまうと、計画が壊れてしまうからです。
時折、レッスンを受けている方が、レッスンでスイングを作り上げている最中に、他の人にアドバイスを受けてしまったり、ユーチューブのレッスン動画を見てきたりすると、本当に困ってしまいます。
私はきちんと、私のレッスンを受けるなら、私のコンセプトのレッスンが終わるまで、私を信じて、私にスイングを作り上げさせて欲しいと、本人に言うようにしています。
せっかく、代金を支払ってレッスンを受けているのに、、スイングコンセプトを混ぜこぜにするなんてもったいなさすぎますよね。
少なくとも3.4ヶ月はきちんとレッスンを受けないとレッスン代金がもったいない。私は多くのレッスンをしてきて強くココロからそう思っています。
スイングの連動性を作り出すことは容易ではありません。
ということで、スイングの調子が良いときには、新しいテーマの練習をしてしまうことは、とても怖いことを説明してみましたが、理解していただけたでしょうか?
プロゴルファーでも悩むスイング。
連動性、リズムを改善していく練習というのは、上級者になればなるほど、難しいということを知ることになるのです。
なんで、上級者やプロゴルファーもレッスンを受けるのか?
その理由を考えてみたのなら、スイングが如何に複雑なのか?が分かるはずです。
もし、人対して、スイングの調子がせっかくいいのに、なんの計画もなく押し付けがましいアドバイスをしてしまったことがかある人は、反省してなくてはいけません。
押し付けがましい教え魔となっての人へのアドバイスは、絶対に許されない行為ということを認識しなくてはいけません。
その人のスイングを傷つけて、壊してしまっているなんて、ある意味アドバイスの言葉の暴力と言っても言い過ぎではないことなのです。
もちろん、相手からアドバイスを頼まれたら問題ありませんが、、
一度に色んな事を言われたら誰だって分からなくなってしまうのに、余計な事を言うのは良くありません。
逆に、調子が良いときに、頼んでもいないのに人からアドバイスされたら嫌ではないですか?
本当にゴルフは奥が深い。いつも私はそう思います。
2022年09月21日 05:43