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ゴルフのジレンマシリーズ:スイング中に手の力を抜くことは万能なのか!?

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 久しぶりにゴルフのジレンマシリーズを書いていこうと思います。
 
 ジレンマとは、相反する2つの選択肢からどちらか一方を選ばなければいけず、かつそのどちらを選んでも不利益を被りかねない状態のこと。 
 簡単に言うと、悩んでいることの選択肢の2つどっちを選んでもパニックで訳が分かりません、ということ。ジレンマを解決するには、根本から解決しなくてはいけません。
 
 今回は練習している時に、手の力を抜くことは万能なのか!?ということを考えてみたいと思います。

 練習中に調子が良くて、何やっても当たる!!私はこのままスーパー上級者になれる!!と思った途端に、ドン、チョリンとミスが出てしまうと、
「やばい手の力が入ってしまった!直ぐに手の力を抜かなくては。さきっまでの調子は、きっと、まだ戻せる、、」
 と時すでに遅しで、絶好調は忘却の彼方へと吹き飛んでしまったことはありませんか?

 手の力が抜けて、調子よく打てていると、このまま手の力を抜き続ければ、未来永劫、生まれ変わってもナイスショットが打てると夢を見ます。

 ここで、ニワトリが先か?タマゴが先か?という話しになるのです。

 手の力が抜けているからスイングが安定しているのか?
 スイングが安定しているから結果的に手の力が抜けているのか?

 どうでしょうか?

私が手の力をレッスンで抜いてくださいと言う時は、、
おっとと、危ない!!いきなり話のオチを言うところでした!オチは最後と決まっていますので、後に言うことにします。

 では、クラブを握ったことのない真っ白で純粋な心清らかな初心者に、
ゴルフクラブを渡して、アドレスとグリップの握り方を完璧に教えて、
「後はとにかく手の力を抜いて、たくさん練習してください。」

 と、半年間自己流で練習させたらどうなるのでしょうか?

 私はこの答えを知っています。

どうなるかというと、体の体幹の回転を使わずに、手の力を抜いて、手打ちでポコンと打つようになってしまいます。

 そうです、自己流初心者のほとんどの人がゴルフを辞めてしまうのは、本当の基礎を知らないので、手も痛いし、ボールは飛ばないし、お金もかかるし、何が楽しいの?こんなもんやるか!と、ゴルフの醍醐味を知らずに挫折していくのです。

 やはり、手の力をいくら抜いていたとしても、ゴルフ初心者が綺麗なスイングになることはありません。
 字を覚えるときに、綺麗な字を最初に丁寧に覚えないと綺麗な字にならないのと同じことですね。字の書き順だけ教えても、綺麗な字にはなりません。やっぱり、落ち着いて丁寧に綺麗な字を真似させて、頭に、体に覚えさせるしか方法はありません。

 手の力を抜かなくても、正しいアドレス、正しいグリップの握り方、正しい股関節を使った体幹の体の回しかた、正しい体幹の回転に対して、正しい腕の位置、クラブの軌道を身につけたら、手の力は抜けます。

 オチを言ってしまいましたね。

 手の力を抜いても、アドレス、グリップ、体幹の回転、腕の位置、クラブの軌道が間違えていたら、手の力を抜く意味はありません。

 何故、調子が悪くなると手の力を抜かなくては!と思ってしまうかというと、調子が良かった時に、手の力が抜けていたことだけを覚えているからなのですね。
 本来なら、全体のバランスが良くなって色々なバランスが整っているから、結果的に手の力が抜けていたのに、全体のバランスが崩れてしまってから手の力を抜いても、全体のバランスを整えなくては手の力は抜けません。

 調子が良いときというのは、無意識に全体が整って入るときと言い換えてもいいのかもしれませんね。

 逆に、手の力が抜けていれば、全体が整っているというバローメーターにはなるかもしれませんが、手の力を抜きさえすれば万能ですよ、とはならないのです。

 コーチの私は腕とかクラブとか、どうやって動かしているの?って考えてスイングはしていません。

 アドレスとグリップは完璧にして、脚と、股関節と骨盤と体幹をしっかりと使って、適当に打っているだけです。ドラコンで飛ばすときは、ギュウギュウに握って振り回しますし、コースでパーをとるだけなら適当にバシッと手の力を抜いて打っています。
 なぜなら、脚と体幹の基礎が出来ていれば、手の力が入っているかどうかは、どうでもいいからです。
 試合で良い結果を出すとなると話は別ですが、楽しくプレーするだけなら、手やクラブの動かしたなんてどうでもいいと、私は思っています。

 とかいいながらも、最初にきちんと基礎を守ってたくさん練習したからこそ、こういうことが言えるのかもしれませんね。500万球以上練習してきましたから、、
 ある程度の上級者ゴルファーでも、癖が少しあるタイプの人が手の力を抜いて練習していたって、
アドレス、グリップ、体幹の回転、腕、クラブの癖が治ることはありません。
 今のスイングの癖を固めるだけです。でも、その癖で満足しているのならもちろん固めることはいいことです。

 結局、スイングを綺麗にしたいなら、綺麗なスイングを理解している人に、添削してもらいながらでないと、いくら手の力を抜いたって癖は癖のまま。

 だから、プロゴルファーも一人では癖を治せないからコーチングをしてもらうんです。

 字だって、字の綺麗な人に添削をしてもらわないと綺麗になりませんよね。


 癖を愛し、自己流を極める!!という人は手の力を抜くことは良いこと!!

 綺麗なスイングになりたい人は、きちんとした基礎を学ぶこと!!

 手の力を抜けばオールオッケーということにはならないことが理解できたでしょうか?

 ただ例外の人がいます。

 それは、きちんと基礎を学んで、きちんとスイングを理解して覚えて、そのスイングのリズムやタイミングを全て同じにする、どんな時でも、寝起きでも、仕事の後でも、嫌なことがあっても、宝くじが当たっても、いつも同じスイングにするという、スイングマスターならば、手の力を抜くということは究極の練習になります。

 でも全てが完璧だということは、スコアが常に70代でパーばっかりの人。

 そんな完璧な人があなたのまわりにいるのでしたら、手の力を抜くにはどうすればいいんですか?と聞いてみてください。

 きっと、「色々あるよね。ゴルフって奥が深すぎるよね、ヒトコトでは無理だよね」って言われるかもしれませんね。

 ゴルフに限らず、何事も基礎をしっかりと身につけるって、なんというか、時間がかかるというか、面倒くさ、、
いや、素晴らしいことですね。

 ということで、練習しているときに、手の力を抜けば全て済むわけではございません、ということでした。

 やっぱり、最初に基礎を、、

→→おわり←←

 



 

 
2022年07月20日 12:10

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