2022年全米オープン 終了!?
強風の中、風の向きがパットに強く影響を与え、そのうねったグリーンと風の両方を読み切ることが出来た、マシュー選手の実力は本物だということを証明されたのでした。
体重65キロ身長175センチのマシュー選手は本当にゴルフが上手い!という言葉につきますね。マシュー選手を見ていると、ゴルフは体格より筋力より、同じリズムで振るということが一番大事だということを教えてくれます。体格が小さいからという言い訳はリズムを磨けば関係ないということです。よくプロゴルフの世界でショット、アプローチ、パター、コースマネージメント、メンタルタフネスを全てひっくるめてゴルフが上手いと表現するのですが、ゴルフが上手いというのは最高褒め言葉です。バランスよく練習して結果に繋げていくということは、本当にマメにコツコツと練習しなくてはいけないのですが、そんなことはなかなかできることではありませんよね。
一般の人で例えるなら、朝早起きしてジョギングをして、朝食にサラダをたくさん食べて、仕事へ出勤して、お昼休みに素振りを30分、仕事が終わったらトレーニングジムで60分間トレーニングして、その後に練習場へ。そして、ご飯を食べてお風呂に入ったらパター練習を20分、寝る前にストレッチを40分。それを8ヶ月間。休みなし。
一流選手の生活を例えるとそんなイメージです。
結局は信念と忍耐力と意地がどれだけあるのか?
本当に世界で戦い続けるということは激烈なモチベーションが無くてはいけないということですね。
もちろん、ゴルフだけでなくお仕事でも、第一線で戦っている人達は同じだと私は思うのですが、レベルの高いことを続けるということは本当に凄いことです。プロフェッショナルとは戦うということ。
それに比べて、松山英樹選手を除いた日本人選手達の予選落ちを観てどう思いますか?
もちろん頑張っているのでしょうし、応援もしたい。
でも、何かが足りない。
その何かを日々の中で埋めていくということは、忙しくて余裕がない中でもあと1つ、2つ何かを踏ん張って頑張らなくてはいけないということになります。
結果が出ないということは、結果を出すことをしていない。足りないということです。
きっと、松山英樹選手以外の日本人プロゴルファー達は、一流選手の一日のスケジュールを1ヶ月間同じことをしたら、肉体も精神もボロボロになってしまうことでしょう。
でもそれが当たり前になるように、地道に少しずつ何年もかけてこなしていく。そして、一人前になる。
子供が大人になって自立することと同じ、丁稚奉公の若い子が仕事をきちんと覚えて暖簾分けしてもらえるまでと同じ。それを日本のプロゴルファー達はも世界の一流選手になるまで丁稚奉公に行かなくてはいけません。
もっと分かりやすく言うと、松山英樹選手の練習量やトレーニングに比べて、他の日本のプロゴルファー達はどれぐらいなのか?というと分かりやすいですよね。やっぱり結果のでることをやっていなくて、全然足りないというイメージですよね。
65キロで175センチのマシュー選手を見ていると、やっぱり修験者のごとくゴルフをしてきたと強く感じてしまいます。マシュー選手は、アマチュアの時に、全英、全米オープンでベストアマチュアになっていますし、深く深く経験をしてきています。全てを捧げてゴルフに集中してきた、その結果が今に繋がる。
ボールを打つまでの間合い、気持ちの切り替え、集中力の持続、ラインや風の読み。どれをとってもゴルフが上手い!の一言につきます。
実は、日本人選手のなかでゴルフか上手い選手が、、今平周吾選手なのですが、日本ツアーで戦うことを主にしているようで、今平周吾選手のような選手がもっと育って欲しいとコーチの視点として考えています。今平周吾選手、世界で戦いませんか?
そして、
今回の最終日が終わった5位以上の順位の選手達は、そのまま世界ランキングのトップに居座り続けることを暗示しているようですね。リブゴルフに移行してしまった選手達の椅子を取り合うことになる2022年。
今年から数年はPGAの戦国時代突入、といってもいいのかもしれません。
入れ替わった選手の名前を覚えるのひと苦労。
さてさて、誰と誰が根性入れて、成りがるのか?並の根性では跳ね返されてしまう世界の壁。
今年の残りはそういう観点でPGAを観戦していきたいと思います。
それにしても、本当に全米オープンは毎年難しくて、見終わると、見ているこっちもヘトヘトになってしまいます。観ていて辛いのですが、なんかそれが楽しい、、
松山英樹選手の最終日の猛チャージのナイスプレーは本当に彼の精神力がずば抜けていることを物語っていますよね。最後の最後は、理屈ではなく精神力!!言葉にはできないなにか?それを意地でも絞り出す精神力。
松山英樹選手、今年の残りの試合頑張ってください!!
2022年06月20日 13:30