2022全米プロゴルフ選手権 最終日!?
絶好調で波に乗っているウィル ザラトリス選手とプレーオフをして勝ち取ったことは、彼の実力が確かなものに変わったことを証明したということになります。
このコースの難易度でアンダーパーでプレーするということは、信じられないほどのアイアンショットの精度が求められることになるのですが、ほとんどの選手がボギーをとってしまうなか、パーで凌ぐというのはありとあらゆる能力を限界まで引き出し続けなければいけない世界であり、想像を絶する忍耐の持久力が必要です。
ただ大会の2日目の朝にグリーンを刈らなかったことによって、とても硬い地面にポヨポヨした長く伸びた芝が乗ってしまった状態だったので、どれだけいいショットを打ってもボールがトランポリンのようにボヨーンと弾かれてしまい、結果に運が左右してしまったということは、フェアではなくなってしまったということです。
メジャーという大切な大会で、このようなつまらないコースセッティングにしてしまったことは大会関係者は責任を問われることになるでしょう。
松山英樹選手がショートアイアンで7メーターもピンからズレてしまっていたことは、松山英樹選手の調子が悪かったわけでなく、コースセッティングのせいです。
完璧なナイスショットがボギーになってしまうのは見ていてもつまらないですし、皆、条件は一緒なんだから、と言えないぐらい、運が左右してしまうコースセッティングは本当に私は駄目だと思います。
そんな最悪なコースセッティングのなか、ジャスティントーマス選手がピンにつけていたということは、どれだけ彼のショット力が凄いのかが分かりますね。
ジャスティントーマス選手は、小学生から大学生までトップで居続けたエリート選手で、アメリカが育てたアメリカ国民から愛されている選手です。
おじいさんとお父さんもプロゴルファーということも真のエリートだということになりますね。
今回の全米プロ選手権は、色々な意味で波乱万丈な大会になってしまいましたが、こんな難しいコースで、七色のショットを打ち分けている一流選手達は、数え切れないほどの技術の引き出しを持っています。それに比べて松山英樹選手以外の日本の選手達は、日本のコースだけでなく、世界の難コースを何十、何百と経験していかなくては、メジャーで戦うことはできないということですね。
環境が一番大切で、環境が実力のレベルを決める。
日本のプロゴルファー達は、世界の一流選手たちが難コースに、揉まれに揉まれて更に実力を磨いていくことにたいして、置いてきぼりになってしまっているのですが、このような問題を解決するにはどのようにすればいいのでしょうか?
日本でメジャーに通用する選手を育てることは今のところ不可能です。 できるだけ若いうちに世界の難コースを沢山プレーしなくてはいけない。
一人の力ではお金がかかりすぎてしまうので、普通はそんなことはサポートがなくては無理です。そんなサポートをするシステム制度ができなくては第二の松山英樹選手はそうそう誕生しないことでしょう。
逆に松山英樹選手が活躍していることは本当に凄いことなのですが、後にも先にも、世界で戦うためのサポート制度がなくては、このような選手が日本で誕生することはないのかもしれません。
コリン モリカワ選手のお父さんが、コリンがプロゴルファーになるまでに3億円かかったと言っているのは、世界の試合を転々と遠征することがいかにお金がかかるかということになります。
私はメジャーの大会を観戦するたびに、日本の選手達の実力の低さに落ち込む気持ちを持ってしまうのですが、諦めてはいけない、少しでもなにか日本のゴルフ界が前に進むことをしなくてはと思ってしまいます。
効率よく成長するためには何が必要なのか?
研究による研究が必要です。
諦めてはいけません。
2022年05月23日 21:19