スイングの癖を治すということはどれぐらい難しいことなのか!?part9
上級者がレッスンに来る、もう一つの理由は、何も不満はなく楽しめているのだけど、まだ上達したい意思があり、そのために何をしていけばいいのかという、今後の自分のゴルフコンセプトが欲しい人。
こういう上級者は必ずいいスイングコーチだったり、プロゴルファーと沢山ラウンドしたことがあるような人達です。何かの理由があってレッスンを受けていたコーチの指導が受けられなくなったので、引き続きのレッスンを求めてレッスンに来ます。
もともと自分のスイングやゴルフスタイルに満足しているので、たくさん話し込みをして、どのような練習をしてきたのかを聞いて、スイングをレッスンするというより、調子が悪くなるこのを防ぐことをしていくことになります。
普段、多くのラウンドをしていますので、悪いイメージのラウンドが続いた時にレッスンに来てもらって、元のスイングに戻すことをしたり、体調が原因の場合は練習を控えてもらったりして、直ぐに調子が上がるようにレッスンをしたりします。
せっかくレッスンに来ているのですから、スイングの改善はしていくことはするのですが、スイングの振りやすさ、気持ちよさ、安心感が無くならないように、レッスンを進めていくことも、コーチの腕が問われることになります。
スイングの柔らかさ、目標へのエイミングの感覚を維持しながら、より飛距離アップをさせることは本当に難しいレッスンになります。本人のスイングの好み、タイミングもあるのでデリケートなレッスンをこなしていきます。
ヘッドスピードを上げる場合は、体幹も鍛えてもらいます。ヘッドスピードを上げた時に体幹が弱いと、コースではOBを打つことになるからてす。
というように。このように考えて私は初心者、中級者、上級者へレッスンしているのですが、レッスンを受ける人にとって何が打ちやすくなるのか?を大切にしています。
自分の体のことを理解しないで、自分の練習量、トレーニング量に合わないような練習ドリルをたくさんしたとしても、スイングが綺麗になることは無い、
ということが理解していただけたでしょうか?
私は皆さんに強く提唱したいと思います。
自分の体にあった、自然な、振りやすい、安心感のあるスイングが綺麗だと思えることが、一番大切だということに気がついて欲しい。
私は色々なスイングを何千人と作り上げてきましたが、その人の骨格に、関節の可動域に、筋肉量に対して自然なスイングであれば、そのスイングが美しいのだと思います。
皆さんが綺麗なスイングといっているスイングは、関節の可動域、体幹の強さがものすごく必要です。
逆にやみくもに練習してしまうと、体を痛めてしまって、もっと関節の可動域が狭くなったり、筋肉のバランスも壊してしまうことも起きるのです。
プロゴルファーの世界はまずは体!
体を作らなくてはプロゴルファーのスイングは維持できません。そのようなプロゴルファーのスイングになりたいのでしたら、トレーニングからとなってしまうことを受け入れてください。
私はアマチュアゴルフにはアマチュアゴルフの侘び寂びがあり、アマチュアとして楽しくゴルフをすることが大切だと、コーチとしていつも考えています。
自分の体をよく知り、謙虚になって、その体に自然なスイングをしている人を見ると、その人の心が美しいと思います。
少し癖があったとしても、自分の体にあったスイングが綺麗だと思えるように練習しようとするマインドを構築すれば、どれだけのゴルファーが救われることか、、
綺麗なスイングというのは価値観の問題です。自分の体に合わないスイングを求めてしまうと、上達の遠回りをしてしまうことを今回のテーマで理解できましたか?
ローリーマキロイのようなスイングを作りたい?
それでしたら、一流のプロをコーチングしてるフィジカルトレーナーの所へ行って体を作り上げてからにしてください。汗と涙を流しながら、何百時間かけたら、、
マキロイのスイングはマキロイの骨格、関節の可動域、筋肉量から作られているのです。
そんなことをしなくても、あなたに合ったスイングを見つけようとすること、そのものが美しいということに気がつけば済む話ですよね。
もし、2ヶ月間以上打ちにくい、安心感が無いとスイングに対して感じているのでしたら、その目指しているスイング、あなたのやっている練習ドリルは、あなたにとって合わないということです。
どれだけ頑張ったとしても、間違ったことを頑張っても意味はありません。間違ったスイングで100万球練習しても間違えたスイングを固めることになります。
自分にとって振りやすいスイングが美しい。
そんな考え方になれなければ、あなたは美しいスイングにはなれないことでしょう。
ある程度のレベルになって、どれだけスイング動画を撮って、スイングを変えようとしても、骨格通りに振るだけで変化は起こりません。
骨格通りに振れているかどうかを動画で判断するには、プロの専門家でないとできないことです。
タイガーウッズが最強だったころのコーチで、世界最高のコーチと謳われたハンク ヘイニーが、アマチュアゴルファーはなるべくスイング動画は取らないほうがいい、と言っていることは、今回のテーマを別の言い方で言っているのだと、私は解釈しています。
アマチュアゴルファーが、2秒で終わってしまうスイングを、連動性を損なわずに分析することは不可能だということです。
パソコンの中身を開けて、パソコンの中の1つ1つの部品の意味と性能を深く知っている人はパソコンの中身を開けてもいいのですが、ちゃんと専門的に勉強してきてない人が、パソコンを開けてしまうとパソコンを壊してしまうだけですね。
パソコンの中身を開けて修理するのと、スイングを動画で分析してスイングを修理するのは、同じぐらいの、もしくはスイングのほうが緻密な知識を強いられるということを、アマチュアの皆さんは深く理解してください。
まだ、私はスイングのことを勉強していますがスイングの連動性というのは本当に繊細で難しいと、勉強すればするほど感じています。
アマチュアの上級者になれた人は、中身の仕組みなんて分からないけど、必要なことだけでやっていける人。上級者になれない人は、簡単でとても必要な機能を使いこなしてもいないのに、パカッと中身を開けていじくってしまう人。
パソコンやスマホを壊れたら自分で修理できますか?
自分に必要な機能を必要なぶんだけ使えたらそれでいいのではないですか?
スイングの中身を、、、開けるなんて、、
ハンク ヘイニーコーチは今は引退されていますが、私か尊敬しているコーチの1人で、とても素晴らしいコーチです。
→→おわり←←
2022年05月21日 05:51