たくさん練習してはいけない人、してもいい人!?part5
時に、私に、「コーチ!気持ちのいいショットが打ちたいです!自分が納得できるスイングにならなくてはゴルフが面白くないので、コースには練習場で自分が納得してからしか行きたくありません。」という人が少なくないのが実情なのですが、どう思いますか?
やっぱりコースで全てナイスショットを打つことはできませんし、ナイスショットを打ってから、傾斜地からのアプローチでひどいミスをしたり、3パットをしてしまっている限り、納得のいくショットを打っても意味がありません。
ショットが曲がって、距離が安定しないから、スコアが大叩きしてしまったという人はゴルフのことをまだ、分かっていない人です。
どれだけショットが悪くても、ここまでのスコアは出せる、という人にならなくてはいけません。ショットが曲がってからも、リカバリーできるのに、それでもショットを真っ直ぐに打ちたいと思う人は、上級者やプロゴルファーとプレーして、スコアメークを勉強しなくてはいけません。
練習場にいけば上手くなる。ゴルフ暦が経ってきてきたら、そんな単純なことではないのです。
ピークアウト。一番調子の良いところを通り過ぎて、そこから下降線をたどることを、ピークアウトといいます。正しく練習をしないと、ほとんどの人がピークアウトになってしまいます。
初心者のレベルからある程度までのレベルまでいくためには、コースでアプローチ、パター、バンカー、傾斜地からのショット、アプローチを、実戦で学ばなくてはいけません。
それでも、フルスイングのショットが完璧になれば良いスコアがでる!と言い張る人は、ゴルフの難しさに打ち勝つことはできないことでしょう。一人だけで練習していても、自分よりも上手な人とプレーして学んで、試合に出て悔しい思いをして、敢えてプロゴルファーからレッスンを受けて基礎を学び直せる人には勝てっこありません。
たくさん練習してもいい人というのは、色々大切なことがあることが分かっていて、プロゴルファーや、自分よりも上手な人達が、時間をかけてバランスよく練習してきたことを謙虚に受け入れて、1つ1つ腰を据えて練習できる人です。
上には上がいることを謙虚に受け入れて、ゴルフができることじたいに感謝できていて、プロゴルファーでもスイングに悩んでいるということを理解しているアマチュアゴルファーは、きっとバランスよく、練習できているはずです。
最後に上達が止まってしまった人に質問しますね。
❛1打目をプロゴルファーに打ってもらって、2打目から自分でプレーする。
❛1打目、2打目を自分で打って、3打目からプロゴルファーにプレーしてもらう。
どちらのほうがスコアが安定しますか?
よく考えて、ただ打ってるだけの練習にならないように、気をつけて練習するようにしてください。
皆さんが「たくさん練習してもいい人」に、成れるように、私は切に願っています。
プロゴルファーは、フルスイングの調子が良いときはたくさん練習して、フルスイングの調子が悪い時には、調子が悪い原因が分かるまでフルスイングは少ししか練習しません。そのぶん、アプローチや、パターや、バンカーや、メンタルコントロールの勉強に時間を費やします。この意味が分かるようになれば、本当の真の上級者になれることでしょう。
ちなみに、見出しの写真は星野陸也選手のシーズン中の一日のスケジュールです。最低でも1年の中で、8ヶ月間は週に6日、このスケジュールなのです。プロゴルファーがこれだけやっていて、アマチュアゴルファーは、これの、何分の1の練習量になるのでしょうか?
アマチュアの限られた時間での練習量のなかで、フルスイングだけ練習していることは馬鹿らしいことだとは思いませんか?
2020年08月15日 07:33