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なぜプロゴルファーがレッスンを受けるのか!?

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 2020年度のアース モンダミン カップで渡辺彩香選手が5年ぶりの復活優勝を成し遂げました。彼女がこの優勝できなかった5年間、どれだけ苦しかったのかを考えると、本当にこの優勝は素晴らしい価値があるものだと理解できます。
 
 彼女はリオでのオリンピックでのゴルフから自分に足りないものをたくさん感じるようになり、、、それを、自分で思い付くまま、修正してしまいました。

 修正すればするほど、良かった時のゴルフが崩れていってしまい、自分では修復不可能になる。

 ある程度のレベルまで到達して、そこからさらに今までの良いところを残してレベルアップするということ。

 プロゴルファーでも、スイングのポイントを押さえてスイングを練習しないとスランプに陥ってしまうのですね。

  練習しているときに、自分が気がついた所を修正する、、、


 その気がついた所が、本当に今修正しなくてはいけないポイントなのか?そのことを深く吟味してから修正にとりかからないと、元には戻れなくなる怖さ。


 タイガーウッズも昨年6年ぶりに復活優勝したのですが、今現在のスイングコーチを探すまで、自分で自分のスイングの改善ポイントは探すことができなかったわけです。

 将棋でたとえると、1手間違えると取り返しがつかない。局面が進めば進むほど、1手の重さが重くなる。ゴルフスイングもレベルがあがれば、上がるほど修正するポイントの重さが重くなる。


 もっと分かりやすく私がレッスンで気をつけていることで、説明してみます。

 スイングというものは、たくさんの要素で成り立っています。

 そのたくさんある要素の1つ1つがとても大切です。逆に1つことを修正してしまうと残りの大切な要素とのバランスが壊れてしまう可能性が高いのです。

 例えばスイングに100個大切な要素があるとします。実際は、もっとたくさんありますが、、、

 そのなかで、1つの要素を改善しなくては!と自分で思ったとします。なんの根拠もなく、ただ気がついてしまった、、気がついてしまうと気になってしょうがない、、そこで残りの99個の要素を無視して修正してみる。そして、、どうなるか?

 1つの要素は、別の要素と連動しているので、1つ修正すると、他のスイングの要素も修正しくてはいけないのです。


 今まで、皆さんがゴルフの練習をしてきて、気がついてしまったことを、なんのためらいもなく修正してきたことを思い出してみてください。とても、恐ろしいことだったということが分かりましたでしょうか?


 でも、やっぱり何かを練習して、何かを改善しなくては上達はできない。

 改善するポイントを間違えると、スランプになる。

 スランプになると、また違うポイントを探して修正する。




 プロゴルファーがコーチを雇う理由が、練習の負のスパイラルに陥らないようするためなのです。 ここを治すと、次にここに影響する。その影響したことは、次にここに影響して、、と計算しながらコーチに修正してもらう。

 もちろん、その教えてもらうコーチは、経験豊富で、先の先の手まで読めるコーチでなくてはいけません。

 プロゴルファーのほとんどが、自分が練習して気がついたことを直ぐに修正しようとは思わないのです。なぜなら、本当に修正しなくてはいけないのか?プロゴルファー本人でも分からないからなのです。


 プロゴルファーでもスランプになってしまう理由がお分かりいただけたでしょうか。


 練習しているときに、気がついたポイントがあったとしても直ぐには治してはいけません。元に戻せなくなることもあります。



 ここを治したら、ここに影響して。影響したところが、次に違う所に影響する。

 将棋のように、先の手を読みながら修正しなければ、一流プロゴルファーでも一手間違えると「詰み」になって投了となることを、アマチュアのみなさんも知らなくてはいけません。

 なぜ、あなたが今練習していることが、スイングのたくさんの要素があるなかで、何故その練習しているのか?バランスを考えて練習していなければ、その練習が報われる可能性は少ないのです。

 プロゴルファーや、上級者でもレッスンを受ける理由はがお分かりいただけましたか?

 「ゴルフが上手いのに、なんでレッスン受けるの?」と言っている人は要注意です。

 私がレッスンをたくさんの人にレッスンしているなかで、1人1人レッスンのポイントが違うなんて当たり前すぎることと思ってレッスンしています。

 まるで、将棋で次の一手を考えるかのように、レッスンを進めていかなくては、スイングが「詰み」になってしまうのです。
2020年07月02日 06:26

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