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一流選手のスイングをどのように学べばいいのか!? part9

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   日本ではプロゴルファーになったら、トーナメントツアーの試合に出場できることを目指します。
男子、女子共にプロゴルファー登録された3500人のなかでトーナメントに出場できるプロゴルファーは130人程になります。

 トーナメントに出場するためには、クオリファイイングトーナメント(QT)という予選会を、1次予選、2次予選、3次予選、最終予選と勝ち抜いて、最終予選の上位65位程の選手がトーナメントに出場できます。

 トーナメントに1年間出場して、男子は上位70位1200万円程、女子は上位50人2400万円程、賞金を稼ぐことができるとシード権を貰えます。シード権というのは、来年のトーナメントを1年間出場できる権利という意味です。稼ぐことができなければ、予選のクオリファイイングトーナメントからやり直しです、、男子と女子と管轄している協会が違うので、シード権の内容が違っています。


 どんなスポーツでも成功者となるのは一握りと言われていますが、ゴルフも本当に競争が激しいことが分かっていただけたでしょうか?プロゴルファーになればお金が稼ぐことができる訳ではなく、プロゴルファーになってから厳しい競争が始まるのです。

 そして、日本のプロゴルファー達が足りないもの。それがマネージメント能力なのです。ずっと練習して上手になればいいと、成功のためのマネージメントができていないプロゴルファーがいかに多いことか、、

 皆さんは、それぞれのお仕事で、それぞれの生活のなかで、人生設計があると思います。いつまで働いて、何歳から仕事をリタイアするのか?と。

 プロゴルファーの大会は優勝すると1000万円~3000万円貰えていいなぁー、と思う人がいるかもしれませんね。 でも、よく考えてみると、そんなにすごい金額とはいえないのです。

 プロゴルファーを引退するまでにいくら稼げばどれぐらいの生活ができるのか?よく考えてみると、第一線で、引退する時期の30歳から50歳の間まで稼いだら、その後で引退生活が待っているわけですが、一握りの選手を除いて、華やかな引退生活ができるということはありません。



 先ほど説明した、シード権をギリギリ保つような選手を例に挙げてみます。


  1年2000万円を賞金で稼いだとしますね。そのなかで、試合の経費と、国に納める税金とあわせて、半分の1000万円が残ります。

  その1000万円のなかで生活費を消費して、貯金していくと、いくら貯金ができるのか?シード権を無くしてしまえば、翌年の2軍の試合の経費は自分もちです。


 それを何年続けたら安定するのか?引退したら賞金は無しです。


 どうでしょうか?30歳で引退したとしたら?

 一部のトッププロゴルファーを除けば、下位プロゴルファーよりも稼ぐことがことができる職業はたくさんあります。

 

 プロゴルファーになれば、お金持ちになれると思っている人はこの現実を知らなくてはいけません。

  プロゴルファーを目指すぞ!!と親子で頑張ることはとてもいいことです。私も応援できるならしたいです。ですが、お金持ちになるぞ!という目的でしたら、もっと他に人生の道はあります。あくまでもゴルフが大好きで、どんな結果になろうとも、ゴルフをしているだけで本当に幸せ!と心の底から思い続けることができるのなら、プロゴルファーはとてもいい職業だといえます。


 私はジュニアでプロを目指す子達には、じっくりとこの現実を、優しく時間をかけて説明するようにしています。社会人になるころには、とても上手になっているのですが、本当にプロゴルファーを目指すのか?を本人にプロゴルファーの現実を知ってから将来を決めさせるようにしています。プロゴルファーになることが幸せとは限らないからです。


 それでも、「先生、プロゴルファーななりたい!!」と言う、強い志しを持つ子は、全力で私は応援しています。私は誰よりもプロゴルファーの現実を知っているので、「プロゴルファーになりたい!!」と言った瞬間から、とてもとても厳しいレッスンが再スタートすることになるのです。それが、本当の思いやりだと私は思っているからです。プロゴルファーに成るための練習というのは生半可では駄目です。


 また、プロゴルファーになってからも、どうしていいのか分からずに私のレッスンに相談しに来るプロゴルファーも、少なからずいます。1人で戦い続けるのは限界だと感じたから、相談に来るのです。試合にでても、上には上がいて自信を無くしてしまうからです。


 そのようなプロゴルファーの現実のなかで、アメリカツアーを目指す!!というプロなかなか現れません。それが何故なのか?アメリカツアーのさらなる過酷なレベル、挑戦するためのマネージメントの実態を、次回説明していきたいと思います。


プロゴルファーとしてマネージメント能力が無いと、アメリカツアーへ挑戦は不可能なのです。

ーーつづくーー


 


 



 

 


  
2020年05月04日 07:24

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