一流選手のスイングをどのように学べばいいのか!? part8
どこまでも上達したいと思って練習するアマチュアゴルファーからしてみると、プロゴルファーの人達に憧れを抱く人は、きっと多いはずです。
ですが、 、プロゴルファーの世界の裏表を知る私が、プロゴルファーになってからの厳しさと、現実を皆さんに、簡単に説明してみたいと思います。
男子と女子ではプロゴルファーになるための制度が少し違います。
男子は日本プロゴルフ協会と日本ゴルフツアー機構と分かれていて、女子は日本女子プロゴルフ協会1つがプロゴルファー達を統率しています。
男子が日本プロゴルフ協会と日本ツアー機構と分かれている理由は、、プロゴルファーツアーの運営の仕方で意見が食い違って、仲違いしてしまって、2つの組織ができてしまったからなのです。いわゆる、ケンカしたわけです。
日本プロゴルフ協会はプロゴルファーとしての資格を管轄していて、プロテストに合格するとプロゴルファーの免許証を授与する組織です。また、トーナメントも少し運営しています。
日本ツアー機構は、試合トーナメントそのものを運営していて、プロゴルファーの資格がなくてもトーナメントに出場する実力があれば誰でも挑戦しなさいと謳う組織です。ただ、ファースト、セカンド、サード、ファイナルと4回の予選があり、セカンドの予選からはプロゴルファーばかりがエントリーしてくるので、アンダーパーで軽くプレーできる腕前がなければ通用しません。ファイナルで上位にくると翌年の1年間のトーナメントへ出場する資格を貰えます。1年間賞金を稼ぎきれなければ、また予選からやり直しです。シード選手といわれているプロゴルファー達は、トーナメント予選を免除されている人達のことを指します。
アマチュアの人達からすると、「それで、結局プロゴルファーって、なに??」となるわけですが、日本プロゴルフ協会はプロゴルファー免許試験、日本ツアー機構はトーナメント運営をしていて、プロゴルファーのプロテストに合格してからトーナメントに出場することもできるし、免許試験は面倒くさいから、実力でトーナメントに出場する!ということもできるわけです。結局、トーナメントにでるより、プロテストに合格するほうが難易度が低く、一度免許試験を合格すると一生、プロゴルファーとしての資格を貰えるので、プロテストからと考える人が多いのが実情です。
ちなみに、女子の日本女子プロゴルフ協会は、この2つの組織が合わさっていて運営されています。日本女子プロゴルフ協会のほうが厳しく、トーナメントに出場するためには、プロテストに合格してからという流れがあり、1年間に合格できる人数は20名という狭き門となります。エリートのアマチュアが、特別にトーナメントに出場してたくさん上位にくるとそのままプロゴルファーという流れもあるのですが、女子の場合その数が多いので、そのために、男子より女子のほうがプロテストの合格人数が少ないのです。
では、テーマな本題に入りますね。
プロゴルファーになったとしても、一流のプロゴルファーになるためにはたくさんの試練が待ち受けています。プロテストに合格して、トーナメントのシード権を獲得して、世界の一流選手へと挑戦する。そのプロセスを踏むなかで、前回までブログで説明してきた、日本の環境の悪さ、教育のレベルの低さという理由も重なって、ほとんどのプロゴルファーが、プロゴルファーになった後で、苦しむことになるのです。
プロゴルファーとして通用しなかったとしたとしても、一流やアメリカ、欧州のツアーへ挑戦!!するとしても、最後は引退して、社会人として生活していかなくてはいけません。
引退するまでに、プロゴルファーとしてどれだけ稼げるのか?
プロゴルファーになるためには、とてもお金がかかります。小さいころから、エリートコースでプロゴルファーになったとして、かかった費用を賞金で取り戻して、引退したあとの生活費を一生分稼ぎる。ほんの一握りのプロゴルファーだけが、たどり着くことができるのです。
そして、そんな状況のなかで、賞金額が桁違いのアメリカツアーへ挑戦する、、それができない日本のプロゴルファー達の理由を続いて説明していきたいと思います。
ーーつづくーー
2020年05月02日 04:49