スイングのフォロースルーで悩むべきなのか?テークバックで悩むべきなのか?part4
レッスンをしているときに、何か1つのことに囚われて、スイングのリズムが無くなって固くなってしまったときや、気にしなくてもいいようなミスをしたときに、自分のすべきドリルを見失わないようにして欲しい時に、この「木を見て森を見ず」という言葉を使ってレッスンします。
テークバック、トップオブスイング、ダウンスイングの修正をするときに、全体のバランスを無視して、ひたすら修正しようとすると、、本当なら楽に打てるスイングにするはずが、何度練習しても良くなる兆しが全くなくなるのです。
まさに、「木を見て森を見ず」になってしまうのです。
本当に初心者で全くスイングのことがわからない人には、サーっと短期間で一通りレッスンしなくては理解できないので、スイングのリズムや躍動感を後回しにしてレッスンすることはありますが、
ある程度コースに行けるレベルになったのなら、ずっと何か1つのことに囚われてしまって、モヤモヤすることが続いていては、ダメなのです。コースで思い通りに打てるようにはなりません。
テークバック、トップオブスイング、ダウンスイングでずっと悩んでしまっている人は、スイングの全体像を考えられなくなってしまっています。「木」ではなく、「森」を見なくては、コースで作り上げたスイングに納得することはないでしょう。
スイングのなかでのリズムの構成としての目安として、アドレスからトップオブスイングまで、「1.1秒」。トップオブスイングからフィニッシュまでは「0.3秒」です。
インターネットで好きなプロゴルファーの練習風景を検索してみてください。例えば、「タイガーウッズ練習風景」とか、「松山英樹練習風景」と検索するのです。その動画を観るときに、「イーチ」「ニッ」っと声を出してして、何度もスイングのテンポを感じてみると分かると思います。一時停止したり、スローモーションで観てはダメですよ!そして、プロゴルファーのスイングに対してパッパと早く感じてしまう人は、自分のスイングがリズムとテンポが悪くなってしまっているということに気がついて欲しいのです。
そういう理由で、長い間「テークバックバック」「トップオブスイング」「ダウンスイング」で悩んでしまっている人には、体幹の使い方をクラブを握らせないでフィニッシュまでレクチャーしたり、クラブを握らせてインパクトからフィニッシュまで、おおよそに、どこに振っていくのか?フェースの管理のしかたを先にレクチャーして、スイングの全体像を理解してもらうのです。
スイングの一部にこだわることをレッスンを受けている人に一時的に辞めさせて、スイングの全体像をボヤーっと理解してもらう。正に、木ではなく森を見させるわけです。レッスンを続けるなかで、木を見ようとするので、森を見続けて!!とアドバイスし続けると、数週間でスイングのリズムが戻ってきます。頑固に木を見ようとする人にたしては、森を見ようとするまで、ひたすらレッスンを続けることもあります。
そして、スイングの全体像である「森」が少し理解できたときに、全体のスイングのコンセプトができたときに、そこからテークバック、トップオブスイング、ダウンスイングをレッスンし始めるのです。
仕事では、企画や、商品のコンセプトを最初に会議すること。勉強では、いつまでに、このペースで問題集をこなしていくことをスケジュールに決めること。そして、ゴルフでは、全体のスイングのイメージを漠然とでも知ることで、たくさんのスイングの要素を焦らずに、1つ1つ取り組むことができるのです。
まずは、全体像を漠然とでも決めないと、企画、商品開発、勉強は頓挫してしまいますよね。コンセプトがなければいけないということが、「森」を見るということなのですね。
私が、テークバックからレッスンをしないこともあるという理由がお分かりいただけたでしょうか?
本番のコースでは、「森」を見ようとしくては実力を発揮できることはないのです。
あなたのゴルフの練習量で、あなたのゴルフをしていく時間の中で、いつかゴルフのスイングが完成するイメージが湧きますか?適切な練習で、適切なスケジュールでゴルフをしていかないと、完成することは夢物語となるでしょう。
完成しないなかで「侘び寂び」を楽しむこと。それもまた1つの楽しみかもしれませんが、、
2020年03月25日 16:44