2019年全米オープン初日
グリーンの芝の種類がポアナ芝と言って、毛羽立った野芝なのでアプローチでボールが跳ねてしまいます。日本の選手たちは、松山英樹選手を除いて距離感をつかめずにスコアを伸ばすことができませんでした。世界の一流になるには、芝の種類によってアプローチの距離感を臨機応変に変えることができなくてはいけません。結局、世界中の様々なコースをたくさん経験しなくては、世界では優勝できないということなのです。プロゴルファーは、なにがあっても、パーとバーディーをとらなくてはいけません。芝の性質も覚えないといけないのです。
硬い地面の上に、毛羽立った芝が敷き詰められているなかで、どのようにキャリーとランを計算しているのかを注目して観戦してみると面白いと思います。
世界の一流選手は、ショットのバリエーションも多くて、アプローチも変幻自在です。私には、当たり前のように平然と人を驚かすマジシャンのように見えてしまいます。マジシャンも人を驚かすためにたくさんの訓練をする訳ですが、人を魅了する程の技術というのは並大抵の努力ではできません。本当にゴルフというのは五感を全て研ぎ澄ます必要があるスポーツです。皆さんも、そんな奥の深いゴルフを上手に楽しめるように全米オープンを観てしっかり勉強してくださいね。
2019年06月14日 16:18