2019年全米女子オープン終了!!
アメリカの女子ツアーは、とても苦しい状況が続いていて、アメリカでもテレビの視聴率、トーナメントの観客観戦数が低下しています。ゴルフ人口が減っていることと、アメリカの人は自国の選手が強くないとあまり応援しない傾向があります。特に女子プロゴルフは、北欧、東南アジア、韓国、オーストラリアと強い選手が、アメリカ国籍の選手以外に多いため選手の名前を覚えにくいとも言われています。皆さんも、全米女子オープンの選手の名前を観てもほとんどの選手が分からない人が多いのではないでしょうか?強い選手が安定してテレビに映ることが視聴率を取り戻すカギとなります。
今回は、比嘉真美子選手の活躍のおかげで日本でも興味が湧いて、観戦した人が多いはずです。もともと比嘉真美子選手は完璧とも言えるスイングの持ち主で、男性的なスイングであるとともに、世界に通用する数少ない実力者です。今回開催された、カントリークラブオブチャールストンは6500ヤードでパー71で女性としては距離が長く、日本には全くないほどのグリーンのアンジュレーションと、毛羽だった芝質で、不規則な転がり方をするので簡単にボギーを打ってしまうのです。嘉真美子選手のようにドライバーが飛ばないとパーをとれません。
女子プロゴルファーは、男子プロゴルファーに比べてランを出すスイングなので、スイングのトップの位置が低く、体の回転仕方もランが出るような回転なので、グリーンが硬くなるとボールを止められなくなります。なので、体格の大きい男性的なスイングをする海外の選手達に、歯が立たないのが続いていました。しかし、比嘉真美子選手、畑岡奈紗選手はスイングが男性的なのでアメリカに通用するのですね。
また、いつか女子プロゴルファーのスイングと男子プロゴルファーのスイングの違い、レッスンするときにどのようにアドバイスを変えているのか?をブログでも書く予定です。体格に合わせたレッスンをしなくてはいけないので、本当にゴルフスイングのレッスンは難しいことのオンパレードです。男子、女子共に強い選手の分析を続けて、その研究結果を皆さんのレッスンにも生かしていきたいと考えています。
昔、上田桃子選手が日本で賞金女王になった後にアメリカツアーに挑んだ時がありました。その結果、日本で稼いだ賞金を全て使い果てて帰ってきたと本人が言っていたのを覚えています。ずっと戦い抜いた宮里藍選手、現在アメリカツアーで奮闘中の畑岡奈紗選手がいかに凄いことなのか?を理解して、皆で応援しなくてはいけませんね。
また、結果の出しきれない女子プロゴルファーがいたら、一度相談に来てください。トーナメントに導いた経験もあるので、力になれると思います。プロゴルフの世界は、勢いとコンセプトがしっかりないと、生き抜くことができません。
本当にプロの世界は全身全霊で挑むこと、人生を捧げる覚悟がいるということを、プロゴルファー達は自覚して欲しいと思います。
環境に恵まれて、ただ只ゴルフをしてきた勢いでプロゴルファーになっても、最後の最後は自分のことを自分で解決しなくてはいけません。何故結果がでるのか?出ないのか?を的確に分析をしなくては、ただ練習をしていても変わりません。レベルが上がれば上がるほど冷静な考えのもとに、計算されたマネージメントでプレーされていることを深く理解してください。とにかく練習!では一流にはなれないということを、普段の練習のなかで気づけるかどうか?そこに、賞金を稼ぐためのノウハウがあるのです。
2019年06月03日 06:48