ゴルフのジレンマシリーズ:「腰を先にまわす」という表現のジレンマ
飛距離が欲しいときや、スイングが弱々しい雰囲気の時についつい「腰を先にまわす」と考えてしまいますが、安直に腰を意識するとダフったり、トップして全く飛ばなくなってしまいます。
なぜかというと、「腰を先にまわす」ことはスイング中の前傾姿勢を起き上がらせる副作用があるからです。起き上がるとゴルフクラブのヘッドが届かなくて、急に肘を伸ばしてダフる。肘を伸ばさなければトップする。と、ミスショットを誘発してしまうのが、スイング中の起き上がりです。
そもそも、腰というのは「背中の真ん中から下の部分」であって、よく「腰のクビレ」と言われるところが腰です。「腰を先にまわす」という表現よりも、「お尻を先にまわす」という表現でなくてはいけません。もしくは、「骨盤を先にまわす」ことがそもそも正しい表現です。「腰を先にまわす」という曖昧な表現をするからこそ、どう回していいのかわからなくなるのです。
ですが、実際にインパクトの際には、上体よりもお尻は先に回っていないと、分厚いインパクトの打感は感じられないですし、カッコいいスイングにはなりません。
、、、でもお尻を先にまわすと起き上がる、、というジレンマ。いったいどう考えたらこのジレンマは解決するのでしょうか?
レッスンでもいきなり「腰を先に回しなさい」と乱暴に言ったとしたら、大半の人は起き上がってしまうことでしょう。
_ーーつづくーー
2019年05月16日 06:55