スイングのテークバックを間違えると、、距離が伸びない!?part3
元々、正しい構え、正しいグリップを理解することはとても大切なことですが、レッスンの時に強引に直してしまうことはありません。少しずつ、丁寧に、慎重に直さなければ全く打てなくなり、自信を無くしてしまうことになります。
何故なら、「構え」と「グリップ」は、それぞれのスイングの癖と、綿密に結合しているので、スイングを直しながら、「構え」と「グリップ」を直していかないと、違和感が強くなりすぎて打てなくなってしまうのです。
レッスンがとても難しいのは、「スイング」も「構え」も「グリップ」を短期間で、「打ちやすい!」「いいインパクトの音になる!」「距離がでた!」「前より、筋肉の使い方が具体的に感じられるようになった!」などを実感させながら、勢いで直していかないといけない所なのです。
2ヶ月以上打ちにくかったり、モヤモヤするような修正は、もともと間違えて覚えてしまっている可能性が強いわけですね。昔から日本では、「スイングを直すのは我慢が必要で、半年、1年は我慢」という風潮があったりしますが、それはレッスンのノウハウが確立していないことの表れで時代遅れの考え方です。プロゴルファーでさえも勘違いして、間違ったことを続けてしまい調子が戻らなくなることも、現実として起こっているのです。強かった選手が輝きを失うのは、間違った我慢してしまい、元にも戻せなくなるからです。
鏡でプロゴルファースイングを真似できないこの1つは、最初から間違えているので、間違えた所から急に正しいテークバックをすることはできないというのが理由です。
よく考えてみると、変則的な構えから美しいスイングになることはありえませんよね。骨格、筋肉のつきかたも、関係はありますが、自分にとって理想なスイングを求めるうえでは、諦めてはいけません。打ちやすくて、安心感のあるようなスイングに、誰でも修正は可能です。
ですが、急に本人が納得しないで、強引にスイング動画を撮りながら、こうなってるから、こうなおして!!とレッスンしたところで、拒絶反応が出てしまい打てなくなるだけなのです。急に動画を撮って、これが証拠だから直しなさい!というレッスンをしてしまっているコーチがいるのなら、レッスンとして成り立ってはいないので、レッスンのやり方を考え直す必要があります。本当にいいレッスンというのは、本人に打ちやすい!と言わせなくてはいけないので、様々な観点、知識、コミュニケーションがいることを、コーチとして自覚してください。
難しい問題を、「家族や、友人を説得して納得してもらう」ことと同じぐらい、スイングの修正を納得してもらうことは難しいということなのです。説得するのが面倒くさいから、コミュニケーションをとらないということは怠慢なだけなのです。
次に、もう1つの鏡を見ながらプロゴルファーのテークバックからダウンスイングを真似することが難しい理由を説明したいと思います。
ーーつづくーー
2019年04月29日 06:53