何故、ヘッドスピードが同じなのに人によって飛距離が違うのか?
*ヘッドスピード
*ミート率
*物理的、科学的なデータを最適にする要素(飛んでいくボールのスピン量、打ち出し角度)
*クラブヘッドが、ボールに衝突したあとに、ボールにエネルギーを供給し続けるエネルギー量(ボールが潰れる時間を少しでも長くする)
が、あります。
レッスンで飛距離を伸ばすことをするのには、レッスンを受ける人の体格、体力、モチベーション、目標の高さによって、進めていきかたは異なります。それは、当たり前の話ですよね。どういう内容で、どういうドリルをどれだけしていくのかは、コーチとしてセンスが問われます。なので、人それぞれのレッスンになるということは必然です。
そして、飛距離を伸ばす4つの要素をどの順番にしていくのかは、コーチとしていつも頭が悩まさせることなのですが、、取り分け難しいのが、4つ目の、クラブヘッドが、ボールに衝突したあとに、ボールにエネルギーを供給し続ける量。のレッスンなのです。
分かりやすくいうと、女子プロゴルファーがヘッドスピードが40m/s程で230ヤード以上飛ばしてしまうということです。ヘッドスピードを上げても、ミート率を上げても、もっと別の要素で飛距離が伸ばすことができるのです。
どれだけ、ヘッドスピードが凄く速くて、芯にしっかりボールに当てても、当てたあとに何をするかで飛距離が変わります。なので、ビュン!と振れる人でもゴルフ場に行くと思っているより飛ばないという人は多いのではないでしょうか?
何故、この要素のレッスンが難しいのかというと、ヘッドスピードはある程度速くて、ミート率もある程度あるなかで、体の回転のエネルギーを、しっかり脇を締めて、下半身を上手に使って、骨盤を前傾したまま、インパクトの後にボールを潰し続けなくてはいけないのです。
ベテランの上級者でも、プロゴルファーでも一流選手に比べても、ゴルフ場のコースで、様々な傾斜の中で、下半身、骨盤の動きを減らさないで飛ばしきれるという人は、なかなかいないのです。
ヘッドスピードがでない人はまずは、ヘッドスピードはある程度上げる!ミート率がよくない人は、基礎練習を怠らない!それは、大前提です。
ですが、練習場で飛ばせるのに、コースでは飛ばない人は体幹のエネルギーを上手にボールを伝えることを練習しなくては、コースでは飛びません。
砂粒が時速200キロでボールで当たるのと、10キロの鉄の塊が時速200キロでボールに当たるのと全く違うと、イメージすれば、今回のテーマは分かりやすいのかもしれません。
ただ、とても難しい練習といえるのが、ボールを潰し続ける技術なのです。
ゴルフ場の傾斜のなかで、下半身の使い方、骨盤の回転量をレッスンしていくことは、コーチとして上手にレッスンしていくことは、とても手間がかかるということを、少し理解していただけたら、普段の練習も焦って取り組むのではなく、腰を据えてバランスよくじっくりと取り組まなくてはいけないと思えるようになるのではないでしょうか?
ゴルフで、飛距離を伸ばすということは、とても沢山の要素があるのです。
2019年03月21日 14:34