スイングプレーンを動画で撮っても分析できない?!
世界最高のゴルフコーチである、「ハンク ヘイニー」は、「なるべくスイングは動画に撮らないで作ったほうがいい」と言っています。ハンク ヘイニーというコーチはタイガー ウッズが一番強かった時のコーチとして有名です。何故、スイング動画をなるべく撮らないほうがいいのか?今回はその理由を述べていきたいと思います。
スイング動画を撮る目的としては、スイングプレーンのチェック、スイング中の体の動きのチェック、ボールの打ち出す方向のチェック、インパクトゾーンのフェースの向きのチェックと目的は様々です。スイングプレーンというのは、「ベン ホーガン」が選手として全盛期を終えた頃に、自身のスイング理論を、
【モダンゴルフ(FiveLessons,Modern fundamentals of Golf)】というレッスン書に書き記した時に作られた言葉です。スイング中のクラブの軌道のことで、軌道の残像がお皿のようなので「スイングプレーン」とし、ベンホーガンが作り上げた表現です。当時としては、画期的な概念だったということと、卓越した美しい文章で書き記されたことで、今でも、スイングプレーンという言葉がゴルフの世界では浸透しています。実は、この「スイングプレーン」は厳密に見直すと1枚のお皿のように単純な軌道ではなく、湾曲した花びらのように歪んでいることから、使われ方が、少しずつゴルフ界ではリニューアルされて今に至ります。いつか、このスイングプレーンの本質を説明したいと思いますが、とても難しいお話になるので今回は、なぜ動画をとっても意味がないのかの説明に徹することにします。
スイング動画を撮るときに、この「スイングプレーン」という概念が、スイングを複雑にしてしまっていると共に、悩みのスパイラルを作り出す元凶となっていることを、現代のほとんどのゴルファーは気づいていないのです。「ハンク ヘイニー」がスイング動画を撮ることはあまりよくないと提唱する理由は、複雑なスイングプレーンを自己判断で分析しても、複雑すぎるためにかえって悩みを増やしてスイングを壊していくということを心配しているからなのです。ーーつづくーー