どれだけ練習しても上達する実感が無い?!part7
どれだけ練習しても練習とコースで感覚が違うのに、原因が分からない人が多いのは何故でしょうか?よくコースための練習ではなく、練習場だけの練習になってはいけないとは言われますが、そのギャップを埋めるための工夫をしないと練習が苦しくなってしまいます。
練習とコースとのスイングの感覚のズレが生じるのは、
・コースの傾斜地になると体重の配分がアドレスで変わるので、体の回転量が減ることに気づいていない。
・現在取り組んでいるスイングを修正するための練習ドリルが自分にあっていない。(できないからといって、身に付くまで何ヵ月もドリルをやると危険です。本当に自分にあったドリルをすればある程度変化は感じられるものなので、無理に合わないドリルを続けてはいけません。)
・コースでのスイングのヘッドスピードが極端に落ちていて、練習場のヘッドスピードのイメージで振れていると勘違いして飛距離がでないと感じる。
・ショートゲームの練習の仕方が、本番の状況を踏まえて出来ていない。難しい技術の打ち方を覚えてしまっている。
・本番のコースになると、自分の打ちたい方向と狙いがズレてアドレスしてしまう。
・全部ナイスショットを求めてしまう。(ゴルフはミスショットも含めてパーをとるゲームです。あらゆる傾斜地で正しくアドレスしてボールと体の距離を安定するには相当の訓練が必要であるとともに、アドレスのズレで少しミスショットになるということにたいしては仕方ない場合もあり、深く理解してください。スイングでなく、アドレスに原因があるケースが多いです。)
他にも、色々な原因は考えられますが、普段の練習で本番のことを想定して良い練習をするということは、上手くいかないなかで確実にできることを選択していけるかという、聡明な考えが必要となります。
ある上達レベルまでは、できるだけシンプルなハーフスイングだけで達成できますし、もちろんコース経験が少ない人は、傾斜地で体の回転が弱くなるということを踏まえて練習しないと、どれだけ練習してもコースに打ちのめされてしまいます。コースにいったことのない人は、レッスンでいち早くコースに連れていって貰える所を探して、コース実戦を一度経験すると最初の一年を早く上達することが可能です。
ベテラン、上級者の人でずっとスコアが良くならない人は、勇気を出して、プロゴルファーにコースでのスイング診断をしてもらうことをお勧めします。ピンポイントでコースで打ちやすくなるような、改善ポイントが分かると、とても楽にプレーできるようになるかもしれません。
情報が溢れる日常のなかで、自分にあったことを選び出すということは至難の業です。必ず、コースで実感しやすいことから、取り組んでいかないと、訳が分からなくなったときにどうすれば良いのかわからなくなってしまいます。色んなプロゴルファーのレッスン書をたくさん試したけど、どれも自分に合わなかったという人は少しだけ冷静になってください。実際に試したことが出来ているかどうかもわかりにくいですし、コースには傾斜地もあります。スイングには、リズムとテンポの要素もあります。テークバックからフィニッシュまで1.4秒でスイングは終わりです。様々なバランスで構築されているスイングにたいして、当て推量でドリルを試してしまうことにたいしては、よく慎重になってからにしてください。
なかなか上達しないと感じる人は、スイングの改善だけでなく、コース戦略の作戦の立て方で変わる人もいます。本当はすでに実力があるのに、コースマネジメントが間違えてしまっている可能性もあります。
ほかスポーツで、コーチによって飛躍する選手がたくさんいる訳ですが、、どういうことをしたから飛躍できたのかを、想像してみてください。技術だけではないことは分かりますね。監督、コーチの「采配」が良いと強くないチームでも勝ってしまうことがあります。今あるものを生かしきるということも、考え方の1つであるということを、謙虚な気持ちで考えなおしてみるのもいいかもしれませんね。
今回で、どれだけ練習しても上達する実感がない?!シリーズは終了となります。敢えて、厳しい目線で進めて参りましたが、本当にマンネリ化したものを、プラスになるように改善するということは簡単ではないということを提案したいという気持ちが、皆さんに伝わればいいなと思い、書いてみました。これからも、様々な視点でゴルフのことをブログで書いていこうと思っています。難しいこと、誰にでも当てはまるようなこと、スイングを表現するときの言葉のジレンマ(意味を間違いやすいこと)の解説、ショートゲームのことなど、書くことはいっぱいあるのですが、いっぱいのことがあるからこそ、できるだけシンプルでいるセンスを大切にできるようになって欲しいという意味で書き続けていきます。本当にゴルフは奥が深いですね。