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何故、柔軟体操は怪我の予防にならない?!

最近では、柔軟体操を運動の前に行っても怪我の予防にならない場合が多いことが認知され始めています。また、柔軟体操をすればするほど運動のフォームの自由度が増えることによってフォームが不安定になるケースもあるため気をつけなくてはならないといった考えもあります。私のブログでも度々この話は載せているのですが、今回は詳しくお話してみたいと思います。

よく考えてみると、、スポーツで怪我をするというのは体が固いからでなく、運動の時のフォームが骨関節が動いていけない方向に動くようなことをしているからです。利にかなったように運動のフォームを修正しないで、柔軟体操をしてしまうと、どんどん動いていけない方に動いてしまい関節を痛めることになります。昔、何かの書物で怪我の理由のほとんどは柔軟体操が原因となっていると読んでから、私自身過度な柔軟体操をやめて痛かった首の痛みが取れてしまった経験があります。

日々のレッスンを通じて、正しい関節の動きにあったフォームを身に付けていれば、正しいフォームのなかで柔軟性が高まることを、いつも実感しています。間違ったフォームで練習していたら、どれだけ柔軟体操をしても怪我をしている場合治ることは難しいと思います。

体が固いから、柔軟体操をするのではなく、正しい利にかなったフォームで練習すること自体に、そのスポーツに必要な柔軟性が身に付くのですね。金メダルを取った水泳の北島康介選手は、現役の時に前屈の柔軟体操をしても手が地面に着かなかったそうです。サッカーのメッシ選手も前屈で手が地面に着かないという映像を観たことがあります。その種目ごとに必要な柔軟性があれば一流になれるということですね。

子供には、柔軟体操をさせるのではなく時間をかけて、骨に負担のフォームを身に付けさせれば怪我をしなくなります。また、あまりに体が柔らかいと筋肉の弾力性が無くなり速い動きがかえってできなくなります。

体が柔らかければ柔らかい程、動く分だけフォームを作らなくてはいけないので調子がよかったのに、柔軟体操をし過ぎてフォームを見失うことにもつながります。逆にかなりのエキスパートになれば、全てのフォームのバランスを理解していれば、柔軟性をプラスに生かせるようになることもあり得ます。

こういった理由でスポーツのパフォーマンスを上げるために柔軟体操を安直にすればいいと考えている人は、今一度考え直してみてください。

只ただ、スポーツのためでなく、健康のためにしてきた柔軟体操は続けてください。ヨガなどを含めて、自律神経にはとてもいいので止める必要はありません。あくまでも、怪我の予防、運動パフォーマンスの向上に、柔軟体操が直結しないというお話でした。



2018年08月18日 09:24

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