ゴルフスイングの作る順番の難しさ
ゴルフのレッスンでいつも難しいと思うことは、どういう順番でレッスンをしていくのか?なのですが、ある時期まで本当に悩みました。自分ではこうしたらなおるから、自分のスイングのイメージでレッスンしてみても、理解できない、変わらない、、ということが度々起こるからです。今となっては、経験も積んで1人1人に対して合わせたレッスンができるようになったのですが、どういうことが大切だったのか簡単にお話してみたいと思います。
まず、レッスンを受ける人がどういう経験をして来るかです。
自己流でたくさん練習してきて、ある程度スコアが良くなった、または良くならなかった。自己流で練習ドリルをたくさんしたが、何をしたらいいのかわからなくなった。
前にレッスンを受けていて変化がなかった、または上達したがさらなるレベルアップをはかりたい。
上級者となってゴルフを楽しんでいるが、たまのスランプが波のように来るのを押さえたい。
初心者で最初から基本を学んで早く上達したい、または、習い事としてゆっくり上達したい。
等。
次に、その人の体格、筋力、スタミナです。
ゴルフは初めてだけど他のスポーツで筋力をつけていてスタミナもある。筋力があるがスタミナが無くなっている。または、運動経験がない。
ゴルフ経験があって筋力がある、またはない。骨格が大きい、小さい。
体が柔らかい、かたい。
等。
そして、その人の振るときの癖や性格です。
回転するときに起き上がりやすい、または横にぶれやすい。
スイングの軌道の癖がインサイドアウト、アウトサイドイン気味だ。または、シンプルに癖なく振れている。
スイングのアドレスが前傾姿勢が深い、浅い。足のスタンスの幅が広い、狭い。
クラブを腕で振る、または体の回転で振る。
悩みやすく、自分でもいろいろ試す。または、言われたことだけやって悩まない。
等。
ざっと挙げてみるとこんな感じですが、もっといろいろなニュアンスも含んで様々な組み合わせの人がレッスンに来るのです。
そして、どういうレッスンからはじめるのか、どういう順番でレッスンしていくのかは1人1人全然違います。良くその人の特性を見抜いて、良くコミュニケーションをとって慎重に遂行していくのです。
情報誌や、ユーチューブで、たまたま見たレッスンドリルをなんとなくやってみても、このように人によって取り組む順番が違うので本当に気をつけて練習しないとスイングがぐちゃぐちゃになることもあります。
ゴルフのスイングを作るということは、立体的な難解パズルを紐解いていくみたいだな、と私は感じならいつもレッスンしています。
ゴルフは本当に奥が深いですね。