コースで練習したことを生かすために必要なこと
なぜ、練習場で練習したこと、レッスン書で理解したと思ったことが本番のコースで発揮できないのか?たくさん努力しても結果につながらないとうんざりしてまうこともありますね。もちろん、スイングが本当に合理的に利にかなっていけば結果につながることもあります。ただ、ものすごい数の様々な要素で構成された繊細なスイングを、毎回1.4秒で完結するように練習しないで、あれもこれも改造してしまうと、本番なコースで緊張した時、傾斜地からのショットのとき、ご飯を食べた後、後半疲れた時など一瞬にしてスイングは壊れてしまいます。
アマチュアの皆さんに気をつけていただきたいのが、スイングを改造する!!と意気込んで何ヵ月もメタメタにおかしくなってしまうのは間違いです。ちゃんと正しい自分にあったことを選べばある程度スコアを維持しながらも適切に上達はできます。3週間以上ナイスショットがでなくなるようなドリルはやってはいけません。自分に合わないことを思いきって練習することはけして、英断で勇気のあることではなくクレイジーなことなのです。
そこで、私がある程度レッスンで、スイングを調整できたときにやるレッスンがルーティンのレッスンです。ルーティンは日本語で「所作」となります。ルーティンのレッスンは分かりやすくいうと本番で実力が出るようにするために、リズムやテンポを安定させる音楽の授業のようなレッスンとなります。
いざ、ルーティンのレッスンを様々な人に行うと本当に大切なレッスンだと、コーチとしてつくづく感じます。なぜなら、何百人とレッスンをしていると驚くほど急にスコアが良くなるのがこのルーティンのレッスンだからです。
実際、ある程度スイングの悪い癖は取り除かなくてはルーティンの意味はありませんが、かなり結果の良くなった方をさらに飛躍させることもあります。スコアの80をたまに切れるようになった人を、アンダーパーのスコアまで導くときにルーティン及び、リズム、テンポのレッスンは必要不可欠です。プロゴルフファーがコーチをつける意味は様々ですが、トーナメントでプロデュースしてもらうためにも客観的なアドバイスがなければ爆発的なスコアを難しいコースで出すことは難しいのです。ルーティンはコースでの間の取り方、平常心を保つことに必ず必要です。良い例えではありませんが、、人を笑わす時に間の取り方や空気を読まなければ笑わすことができないことに似ています。間を間違えると、ナイスショットも人を笑わすこともできません。
練習が好きな人は、ゴルフはスイングだけでなくルーティンやリズム、テンポもとても大切だということをちゃんと理解してください。ゴルフのレッスンはスイングを作るだけではなくトータル的にプロデュースしていくことなのです。
いざ、ルーティンの練習をしてみると慌ただしく感じたり、いつもの自分のスイングでは無くなるように感じますが、それが!本番での違和感であり、それをどう受け入れていくのかを考えていかないと、いつまでたっても自分のゴルフが完結することはないでしょう。
2018年07月25日 20:38